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ハチゴロウの鳥撮り日記 第19回「迷い鳥 クビワキンクロ/横浜こども自然公園(横浜市旭区)」

by staff on 2021/3/10, 水曜日

第19回 迷い鳥 クビワキンクロ/横浜こども自然公園(横浜市旭区)

2020年11月、渡良瀬遊水地でハイイロチュウヒを撮影していたら、地元の人から「横浜のこども自然公園にクビワキンクロが出ている」と聞きました。
「クビワキンクロ?」聞いたことのない鳥の名前です。横浜市旭区にあるこども自然公園は私の住む保土ヶ谷区西谷の近くではありませんか・・・地元では”大池“とか”大池公園“と呼ばれています。

こども自然公園

野鳥図鑑で調べてみると、”クビワキンクロ“はアラスカを除く北アメリカの寒帯域で繁殖し、冬は北アメリカ南部・中央アメリカへ渡る、カモ科の渡り鳥でした(キンクロハジロの仲間です)。日本へは迷鳥として飛来していますが、観察例は少ないようです。

そこで急いで11月22日にこども自然公園(大池)に行ってきました。
公園内には大きな池が二つあります。大池の奥にある中池にキンクロハジロの群れの中にクビワキンクロを見つけることができました。

クビワキンクロ

クビワキンクロのメスです。目は暗色で、メスは顔に特徴的な白い線があります。

クビワキンクロ

クビワキンクロのオスだと思われます。図鑑では暗い緑色の羽でしたが、まだエクリプス(注1)のようで、メスに似ています。体長は約40cmくらいでしょうか?

クビワキンクロ

オス? とメスが並んで泳いでいます。明らかに目の色が違います。オスのエクリプスは、メスに似ていますが、顔の白い線はありません。また、目は黄色です。

クビワキンクロ

注1)ここでチョット豆知識(大分余計な豆知識)
エクリプス(eclipse)は、天文用語では、日食や月食、星食などのように、惑星や月が恒星、惑星、衛星を隠し、地球からその天体が見えなくなる現象(蝕)を意味します。鳥の場合(特にカモ類)では、オスは生殖が終わって地味な羽に生え換わります。これがエクリプスです。つまりオスのカモの冬羽は地味なエクリプスです。でも、冬に見かけるほとんどのカモのオスの羽は派手な色ですよね。これ夏羽なのです。興味があれば、調べてみてください。

最後にキンクロハジロのオスをご紹介します。クビワキンクロのオスを比較して見るのも面白いとおもいます。

キンクロハジロ

筆者紹介

 
本 名 樋口 幸春 (ひぐち ゆきはる)
略 歴 1950年6月、母の実家の東京都中野で生まれ、横浜市南区万世町で育ちました。現在は帷子川近くの保土ヶ谷区西谷町で生活しています。
県立高校の電子科を卒業し、計算機の保守サービスの仕事を約10年間従事しました。
1970年後半になると、公共の上下水道プラントシステムが計算機により制御されるようになってきたので、それらの設備の現地試験調整する部門に転籍しました。
2003年に早期退職し、アルバイトをするようになりました。この頃、近くの公園にカワセミがいることを知りました。自由な時間が増えたので、頻繁にカワセミを撮影するようになりました。
昔から鉄道を撮影していたので、カメラは持っていました。そのうちにカワセミ以外の野鳥にも興味を持つようになりました。
今では、年に数回、北海道や沖縄で、野鳥を撮影しています。
ブログ 八五郎の思い出写真館
http://08561926.at.webry.info/

 

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