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合同会社「ふくわらい」代表、「START BASE Q」オーナー
木村郁子さん

by staff on 2021/8/10, 火曜日

 

合同会社「ふくわらい」代表、「START BASE Q」オーナー 木村郁子さん
 
合同会社「ふくわらい」代表
「START BASE Q」オーナー
木村郁子さん
 
お名前 木村 郁子
(きむら いくこ)
年齢 30代
お住まい 横浜市鶴見区在住
お仕事 合同会社「ふくわらい」代表
「START BASE Q」オーナー
HP 合同会社「ふくわらい」
「START BASE Q」
趣味 音楽鑑賞・幕末の歴史が好き

 

学生時代は

小学校まで八王子市で過ごしました。
普通の子で真面目な小学生でしたね。
中学校入学時に横浜市青葉区あざみ野に引っ越しました。
父の社宅でしたが、隣は梨畑でした。

中学受験で山手の女子校に入学して、6年間、ハイキング部に所属しました。
年に一度の夏休みの合宿では、穂高や槍ヶ岳などを縦走しました。登山の格好をして、水羊羹やゼリーなどを背負って大変でした。日々のトレーニングでは学校の近隣を走ったり、筋トレをやっていました。港が見える公園や外人墓地など、観光コースを駆け抜けていましたよ。

高校時代は、自分が何をしたらいいのかわからなくなって悶々としていました。周囲が受験勉強に夢中になっているときに、「脳死」について調べたりしていました。農業をやりたいから農学部に進みたいと親に話したら反対されて断念。建築やインテリアや文学など興味があることが多すぎて、もやもやした気持ちのまま、結局法学部に入学しました。

女子高生の頃

大学時代は、ゼミの先生との出会いが印象的です。
先生は地方自治が専門で、それで「まちづくり」に興味を持ちました。ゼミの後の飲み会で先生も学生も一緒に議論したことが楽しかったですね。夏休みには、フィールドワークで福島県矢祭町で住民インタビューをしたことなど忘れられない思い出です。

先生の影響もあって、ゼミのメンバーの多くは地方公務員になりました。
私も横浜市の地方公務員試験を受けて、横浜市の職員になりました。

横浜市の職員時代は

2019年4月に鶴見区の地域振興課に配属されました。
「多文化共生のまちづくり」の担当者として鶴見国際交流ラウンジの開設準備を担当しました。

鶴見国際交流ラウンジ(2010年12月に開設)
http://tsurumilounge.com/

鶴見区は、13,000人を超える南米や中国の方が暮らしていて、飲食店や区内の工場で働いています。

国際交流ラウンジでは、外国人の方が安心して暮らせるように、外国語での生活相談や情報提供のほか、日本語学習支援事業や子どもたちの学習支援教室などを行っています。

国際交流ラウンジの開設に立ち会えたのことが、鶴見区とのご縁の始まりだったと思います。

「多文化共生のまちづくり」を担当して、外国人を支援しているボランティアグループの方々とも知り合いました。そして、役所の人間としてよりも、専門分野を絞った上で現場でやっていきたいと考えるようになりました。

2013年に横浜市を退職しました。4年間の公務員生活でした。

棚倉町(福島県)との出会いは

退職して、当時住んでいた弘明寺にコミュニティスペースを作りたいと活動を始めました。

猿の人形をキャラクターとして、商店街を訪問してブログを作成したり、「弘明寺まちづくり交差点」というグループを立ち上げて、Facebookで情報発信をしていました。

人事交流で鶴見区役所に赴任していた、福島県棚倉町の方との交流から棚倉町の広報のお手伝いをすることになったのが2013年です。

鶴見区の商店街で棚倉町の商品を置いてくれるところを探していたときにこの「レアールつくの商店街」の店主と知り合いました。

レアールつくの商店街(Facebookページ)
https://www.facebook.com/TukunoShoppingStreet/

横浜市の「商店街空き店舗活用アンテナショップ事業」として、この商店街に福島県棚倉町と西会津町のアンテナショップを出すことになりました。
コミュニティカフェなどを運営する「株式会社イータウン」の事業部として「kura-cafe」(クラカフェ)を2013年夏に開店して、私は責任者(店長)になりました。

「kura-cafe」(クラカフェ)では、物販や飲食の他に生産者を招いたイベントや二つの町を訪問するツアーを行いました。店舗のオペレーションに加えて、メールマガジンを配信したりツアーを企画したりと、目まぐるしい日々の連続でした。

「えごまドレッシング」など人気商品も生まれ、常連客もついてきましたが2017年3月に惜しまれながら閉店しました。

クラカフェが閉店(タウンニュース鶴見版 2017年1月19日号))
https://www.townnews.co.jp/0116/2017/01/19/366408.html

仕事に追われて大変でしたが、私にとってはいい勉強になった経験です。

棚倉町の商品のプロモーションと販売は続けていきたいと、2017年に「ふくわらい」という合同会社を立ち上げました。

そして、第1土曜日に開催している「つくのつくるのマルシエ」を続けています。美味しい野菜やえごま製品は人気がありますね。

つくのつくるのマルシエ

レンタルスペースを始められたとか

「レアールつくの商店街」もどんどんお店が閉まってきています。閉店したところはマンションになっています。

私はこの商店街が好きですね。
アーケードがあって雨に濡れないし、自動車もそんなに通りません。のんびりとした雰囲気で、お店の人との距離が近いです。世間話しながら、ゆったり買い物ができます。

この街に溶け込みたい、地道に商売していきたいと思い、閉店した洋服屋さんを改装して、2021年6月に「START BASE Q」を開設しました。

START BASE Q
http://startbaseq.space/

「START BASE Q」は、ビジネスや副業を始める方を応援するためのスペースです。
「Q」はQuestion からつけました。問題提起の「Q」でもあります。
この商店街でレンタルスペースをやるということが、問題提起だと考えています。

現在、シエアオフィスと軒先レンタルを行っています。
シェアオフィス部分は、副業がすすむシェアオフィスというテーマです。
リモート勤務が増えてきて地域にいる時間も増えて、本業とは別に副業がしたいという声を寄せられています。そのような方に、場所、人とのつながり、学びの場を提供します。

START BASE Q 前景

商店街に面した軒先は1日ごとのレンタルスペースとして貸し出ししています。作品の販売やサロン、特産品の販売などに使っていただいています。今後は軒先で図書館や駄菓子屋なども計画しています。1日3500円なので、気軽に使えるようです。

軒先レンタル

先日は、「Webマーケティング」のワークショップもやりましたよ。

まだ試行錯誤の段階ですが、この場所の魅力を上げていって継続できるビジネスモデルを構築していきたいと思います。

START BASE Q パンフレット

あなたにとって横浜とは

横浜は好きな街ですね。特に鶴見は私の故郷とも言える地域です。
肩の力が抜けてホットできるし、リラックスできる場所です。知り合いも多いし、みんな気取らずに話せますしね。

そして私にとっては「色々と試せる街」です。

私にとって横浜とは「色々と試せる街」です

<編集後記>

「START BASE Q」を訪問したとき、軒先レンタルでは縄文風陶芸作家「風工房ひまじん」さんがご自分の作品を販売されていて、占術カウンセラー「海晴」(みはる)さんが九星気学や手相・タロットのサービスをされていました。
 
商店街に来た方々が、「素敵だね・・」と声をかけてくださって木村さんが仰るように、気取らず下町っぽい雰囲気でした。
 
商店街の中で継続していくビジネスモデルとして、商店街の場所そのものを価値としてレンタルスペースを始めた木村さんの挑戦にエールを送りたいと思います。

 

(取材・文/渡邊 桃伯子)

 

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ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
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