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書評 「できる人の人生のルール」 ディスカヴァー・トゥエンティワン リチャード・テンプラー(著)

by staff on 2021/8/10, 火曜日
 
タイトル できる人の人生のルール
単行本 252ページ
出版社 ディスカヴァー・トゥエンティワン
ISBN-10 4799325345
ISBN-13 978-4799325346
発売日 2019/7/12
購入 できる人の人生のルール[新版] (リチャード・テンプラーのRulesシリーズ)

「うまくいく人はこうしている!」のカバーに寄せられて手にとった。「世界標準の行動原則101」とは何なのかと興味をもった。

第1章 個人的成功のための55のルール

ルール12 「内なる声に耳を傾ける」から
「自分の中の小さな直観やかすかな感情に気づくことから取り組まなくてはならない。内なる声は、静かな声だ。聞き取るには集中力がいる。」「これをするのは正しいだろうか?―何か行動を起こす前に、まず自分の内なる声に質問してみよう。そして、反応を注意深く観察しょう。面倒に感じるかもしれないが、慣れればずっと簡単になる。」
「内なる声が聞こえるようになったからと言って、未来の出来事はわからない。しかし内なる声はもっと大事なこと(?あなたはどんな行動をとるべきなのか)を教えてくれる。あなたはすでに、知るべき答えを知っている。それは、ただ自分に尋ねればいいだけなのだ。」

ルール13 「恐れない。驚かない。迷わない。疑わない」から
「このルールは十七世紀の日本の侍の言葉の引用だ。剣術家として成功するための四つのキーポイントである。これは人生の成功にも通じている。」例えば驚かないでは次のように述べている。「人生は驚きの連続だ。しかし、注意して観察していれば、それが起こる予兆を見つけることができる。予兆がみつかれば、驚く必要はないはずだ。はっきりと目を覚ましていれば、突然の出来事に驚くことはない。」

ルール27 「毎日、自分だけの時間をつくる」から
「毎日、純粋に自分のための時間をつくろう。理想的には三〇分だ。でも毎日一〇分でもいい。その時間は自分のためだけに使う。あなた自身をリフレッシュさせ、元気をチャージする時間にするのだ。」「一人の時間を自分だけの時間にすることができるだろうか?何もしないは本当に一切何もしない。ただ呼吸するだけ。」

ルール36 「理解できないことを受け入れる」から
「今この瞬間にも、世界ではさまざまなことが起きている。あなたの回りだけでも、本当に多くのことがおきているはずだ。そのなかには、あなたにはまったく理解できないようなこともあるだろう。」「人生とは巨大なジグソウパズルだ。しかも、自分で組み立てられるのは、隅っこのほんの一部だけだ。自分が組み立てた一部でさえ、全体像から見ると、自分がおもっていたものとは違う。そのとき目の前に広がるのは、想像していたものとはまったく異なる景色だ。」「すべてを知ることをあきらめ、絶対に理解できないものがあるということを受け入れられれば、心の平安が手に入る。夜もぐっすり眠れるようになる。」

ルール49 「精神的な若さを保つ」から
「知り合いの60代の女性は、気持ちは21歳のときとまったく変わっていないと言っているが、彼女の内面の若さは外見にも現れている。内面は見た目のも現れる。だから内面の若さを保つことのほうが大切なのだ。」内面の若さとは、次のような心の持ち方から生まれるという。
(新しいことに挑戦する) (年寄くさい発言をしない)
(自分が成長できるほう、おもしろいほうを選ぶ) (最新の動向に興味を持つ)
「内面の若さとは、何でも受け入れるオープンな心をもつことだ。保守的になってはいけない。」「いつも同じで満足せず、世界を新鮮な視点で眺めよう。幅広く興味を持ち、刺激を受け、モチベーションを高め、冒険を楽しもう。これが若さを保つということだ。

ルール52 「思い通りにならないことを楽しむ」から
「もし人生が思い通りになるなら、だれでも自分に都合の悪いことは排除しようとするはずだ。しかし、本当にそうしたら人類は停滞し、すぐに破滅してしまうに違いない。都合の悪いことがない人生には、挑戦もワクワクもないからだ。人は悪いことをきっかけに発奮し、悪いことから何かを学ぶ。悪いことがあるからこそ、生きる意味を見出すことができる。いいことしか起こらなかったら、退屈で仕方がなくなってしいまうはずだ。」
このルールにはちょっとした条件があるという。「あなたが人生を動かしているわけではないが、かといって責任が全くないというわけでもない。生きているかぎり、果たさなければならない義務がある。」「あなたは、自分の住む世界を愛し、その世界に一緒に住む人たちを尊重しなければならない。ただ、世界のすべての出来事に対して責任を持つ必要はないということだ。」

第2章 パートナーと最高の関係を築く15のルール

ルール58 「パートナーに礼儀正しくする」から
「礼儀正しさによって、相手を尊重し、馴れ合いの関係を脱するのである。」
パートナーに対して、次のようなことを心がけようと言われる。
・きちんと“おねがいします”と“ありがとう”をいう。
・相手をほめる。
・日常的に贈り物をする。
・相手の話に興味を持ち、質問をする。
・相手の健康や気持ちを気遣い、忙しさをねぎらう。
・相手の夢、希望、興味、喜びを尊重する。
・相手の欲求や希望をかなえる。
「私達は、知らない人に対してはとても礼儀正しい。そして、他人にいい顔をするのに忙しくしているうちに、大切なパートナーを無視してしまうことがある。」「本当は、他の誰よりパートナーを大切にしなければならない。世界でいちばん大切な人はほかならぬパートナーなのだから、それを態度で示すのは当然のことだ。」

第3章 最高の家族・友人となるための14のルール

ルール73 「子供には失敗する自由を与える」から
「若いころは誰でも失敗するものだ。私もそうだった。私は、失敗する自由を気前よく与えて もらい、その自由をめいっぱい使った。その結果どうなったか?少なくとも、失敗のおかげで、やっていいことといけないことの区別がつくようになった。」「親が一生懸命に教えれば、それで十分学べると思うなら、それは大きな間違いだ。人生のコツをつかむには、自分で人生を生きてみるしかない。そして、そこでの失敗からこそ、もっとも多くを学ぶことができる。」「正しい方法を教え込むのではなく、正しい判断を促す質問をすることならできる。“それをやったら、どういう結果になると思う?”“前にも同じことをしたことは?”この質問は、相手が友人のときも使うことができる。やる気に水を差さずに、冷静な判断を促すことができるだろう。」

第4章 社会の一員としての17のルール

ルール87 「誰にでも優しくするのを基本にする」から」
「誰に対しても丁寧な態度で接し、いつも助けの手を差しのべる。これは慣れてしまえば簡単なことだ。やり始めれば、自然とできるようになる。いつ誰に何かを頼まれても、これからのあなたは“忙しいんだ。他に頼んでよ”とは答えない。“ああ、いいよ。教えてあげよう”とにこやかに答える人になるのだ。」「これは、日々の心がけの問題だ。いつも周りの人のためを思い、笑顔をつくり、助けを求めている人を見逃さない。相手の立場で考え、問題を抱えている人に同情する。」「周りの人の問題をすべて解決する必要はない。ただ手間と時間を惜しまずに、周りの人を気遣うのだ。」「すべての人がときどき知らない人にも笑顔を向けるように努力すれば、世の中の争いも毎日少しずつ減るだろう。」

ルール94 「キャリアプランを持つ」から
「あなたの仕事の夢は何だろう?それでは目標は?あなたはどんなキャリアプランを立てているだろうか?人は誰でも、働かなくてはならないが、働く人生と働かない人生を比べるなら、働くほうがずっといい。働くことで、シャーブな頭脳が維持できるし、他の人とも交流できる。それに仕事は人生をチャレンジの場にしてくれる。」「目標地点が決まれば、そこから先は難しくない。次は、目標に到達するための具体的なステップを考える。そして、それぞれのステップを実現するための行動計画を立てる。」「幸せも成功も、意識的に目指さなければ手に入らないものだ。プランを持って意識的に努力したほうが、偶然のチャンスにも恵まれるだろう。前を向いているとチャンスに気づくことができるからだ。もしそんな幸運に恵まれたら、それまでのプランを捨てて、チャンスに飛びつけばいい。」

ルール98 「人類の栄光に貢献する人になる」から
「あなたは、人類の栄光に貢献することもできるし、人類の堕落に一役買うこともできる。」
「私達を成長させるもの、挑戦しがいのあるもの、ワクワクさせるもの、明るい日の光が当たる場所へと導いてくれるもの、それが人類の栄光に貢献するものだ。人類の栄光に貢献するか、それとも堕落に一役買うのか。どちらを選ぶかと問われれば、あなたはもちろん、栄光に貢献するほうを選ぼうと考えるはずだ。ここでの問題は、人類の栄光に貢献する人とは、“いい人”だということだ。残念ながら“いい人”は、最近とみに評判がよくない。」「“いい人“として人類の栄光に貢献することを選ぶのは、個人的な決断だ。誰にも言う必要はない。黙ってやるからこそ、本当の意味での”いい人“になれるというものだ。」
「他人のやることに口を出し“いい人”になるように強制しようとするのは余計なお世話だ。ただ自分は人類の栄光に貢献すると心に決め、あとは黙って実行すればいい。」

「おわりに」から
「今日からは、日々新しいルールを発見してほしい。これまでに紹介したルールにつけ加えて、あなたの “人生のルール” をさらに進化させていくのだ。本書は出発点だ。絶対的に正しい神の言葉ではなく、あなたのルールを完成させるための出発の合図なのだ。本書をきっかけに、走り出してほしい。」「ルールを実践するには、献身的で勤勉で、決して揺るがない不屈の精神が求められる。その姿勢を忘れず努力を続ければ、必ず充実して生産的な人生を送ることができる。」
「あまり自分に厳しくしすぎるのもいけない。人間とは失敗する生き物であり、完璧な人など存在しない。中でも私は、完璧とはほど遠い人間だ。」「いい人となって、人生を楽しもう。ルールの実践者として生きるのは楽ではないが、とても楽しい。」

このコロナを抜けるとどんな世界が広がるのか。今新しい世界が求められている。それは競争でなく、共生だろう。そして人間に守られている木々の方が長く生きつづけていくのである。

(文:横須賀 健治)

 

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