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ゆるマナー講座(第71回) 応援のチカラ

by staff on 2021/9/10, 金曜日

マナーアドバイザー/フレアLLP 柳田 圭恵子

オリンピック、パラリンピック開会式の日、ブルーインパルスがカラースモークを出しながら東京の空を飛行しました。友人は偶然にも仕事先のビルの中から、飛行隊を見つけて歓喜していました。爆音が体中に響いたそうです。昨年医療従事者の方々を励ますために飛行した時も感動の輪が広がったのを覚えています。誰かを応援するための飛行だからこそ尚更心に響いたのでしょう。

スポーツでの応援

著名なスポーツ選手達が被災地を訪れて励ますつもりが、返って勇気をいただきましたとインタビューで話しているのをよく耳にします。被災地の子ども達は選手の素晴らしいプレイを真直に見て、辛いことなど忘れたかのように大声で応援していました。そんな姿に選手達は自分達が一生懸命プレイをすることで元気になってもらえるのを思い出したかのようでした。
応援する側、される側…実はどちらも力をもらえるのですね。
お腹から大声を出したり、手を振り上げたり、拍手をしたりと体全体で応援すると、興奮で体中が熱くなります。選手と同じ気持ちになり戦いに勝ったときなどは自分も一緒に戦ったような感覚になります。本気の人の熱量は伝道して元気をいただけるのです。
応援された側も照り返しが伝わっているようです。
今回のオリンピック、パラリンピックは無観客ですから、直に応援することはできませんでしたが、テレビを通じて選手の頑張りに勇気づけられていました。
一生懸命な人の姿は美しいと改めて感じます。

大漁旗を掲げて

以前岩手県釜石市でラグビーW杯の試合が台風の影響で中止になった時、試合がないのに100旗以上の大漁旗を掲げた人たちが街を行進している映像が流れ、胸を打つものがありました。ラグビーの聖地釜石だからこその心意気かもしれませんが、色とりどりの大漁旗が空に舞う景色は何ごとにも負けないという力強いメッセージを感じました。選手達の応援のために
準備した旗ですが、多くの人に元気を与えてくれました。

身近な応援

小学校の頃、運動会で紅組、白組に分かれて鉢巻を結んで行った応援が、記憶にある最初のものでしょうか。運動が苦手だった私も声を張り上げてチームの応援をしたのを覚えています。
スポーツだけでなく、テストや学芸会やお稽古事の発表会でも大声は出さずとも家族にエールを送ってもらいました。思えば応援はいつも身近にあったのですね。

「頑張って!」「大丈夫!」、出かける時の「いってらっしゃい」もある意味応援です。
私達は周りの人にいつも応援されながら、なんとか勇気を出して様々な困難を乗り越えているのでしょう。応援する側も頑張る人に力をもらって、また頑張れる。
困難な時も、心配事があっても周りの人を応援しましょう。
きっと温かい熱伝導がおこり両方が元気になれそうです。

オリンピック、パラリンピックのテレビの前の応援でパワーチャージをしていた夏でした。

 

筆者プロフィール

柳田 圭恵子(やなぎだ けえこ)  

柳田 圭恵子(やなぎだ けえこ)
マナーアドバイザー/フレアLLP
日本航空株式会社国際客室乗務員を経て、2009年よりマナー講師に。企業や自治体、大学、専門学校で接遇研修や マナー・プロトコール講座を行っている。NPO法人日本マナー・プロトコール協会認定講師。

岡田 承子(おかだ しょうこ)  

岡田 承子(おかだ しょうこ)
マナーアドバイザー/フレアLLP
日本航空国際線客室乗務員を経て、国際交流協会での仕事、また社会福祉法人では障がい者国際スポーツ大会事務局の運営業務やマナー研修に携わる。現在は、自治体、企業での接遇研修や、NPO法人日本マナー・プロトコール協会認定講師として大学で指導をしている。

本の紹介です

ゆるマナー 始めましょ

 

 

 

「ゆるマナー 始めましょ」
(岡田 承子・柳田 圭恵子 著 / ほんの木)
簡単で、誰でも、いつでもできること、だけど何だか優しくて
温かい気持ちになる。そんなマナーを「ゆるマナー」と名づけました。
 
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