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ハチゴロウの鳥撮り日記 第22回「番外編 癒しのナキウサギ 北海道/駒止湖」

by staff on 2021/9/10, 金曜日

第22回 番外編 癒しのナキウサギ 北海道/駒止湖

コロナの終息が見えず、鳥撮りも少し自粛して以前に撮った写真を見ています。 野鳥ではありませんが、今回は可愛らしいナキウサギの写真を集めてみました。

撮影場所の駒止湖は北海道然別湖の南端にある小さな湖です。西小沼(にしこぬま)とも呼ばれています。大雪山国立公園に指定されていて自然環境が保たれています。駒止湖はナキウサギが良く見られる湖として知られています。 とは言え、ナキウサギの鳴き声は聴けても姿をなかなか見ることができません。姿を探すには鳴き声が手がかりなので鳴き声を知っておく必要があります。

鳴いているナキウサギ

鳴き声は「ピチュッ」と高い声です。鳥の鳴き声と間違えそうです。見た目もネズミに似ていて「うさぎ」特有の長い耳はありません。ネズミとの違いは門歯(前歯)だそうで、ネズミのような一対(2本)前歯ではなく2対(4本)の前歯を持っています。大きさは手のひらサイズ。
日本では北海道にしか生息していません。そもそも暑さが大の苦手な動物で、約一万年前の氷河期にシベリアから日本に来たのが所以だとされています。氷河が溶け日本に取り残されたナキウサギは涼しい北海道の山岳地に生息するようになったのです。アジアの山岳部や北アメリカに生息するナキウサギと区別するために「エゾナキウサギ」と表記されることもあります。
温暖化の影響もあり、絶滅危惧種に指定されています。

話を駒止湖にもどしましょう。駒止湖にはガレ場(大小の岩や小石がゴロゴロしている場所)が比較的ナキウサギが見つかる場所です。ガレ場は夏でも涼しいのと、天敵から身を守り易い場所でもあります。

ナキウサギは冬眠をしないので、9月から10月に掛けて越冬のために岩の下などに食糧を貯えます。蓄える食糧は木や草、シダ、コケ、キノコなどです。大好きなコケモモの季節と重なる9月頃に頻繁に現れるようです。

ガレ場でジィーとしていると見つかりません

私とナキウサギの最初の出会いは2013年6月6日の早朝、駒止湖のガレ場でした。私の背より高く伸びた熊笹の生い茂る山道に入っていった記憶があります(熊が出そうで、ビクビクものでした)。熊笹を抜けると、山道の脇にガレ場が表われました。ナキウサギが、岩の上にチョコンと乗って居ました。注意してみないと見逃すところです。大きさは15cmくらいでしょうか。この日は午前9時以降に姿を見せることはありませんでした。

葉っぱや花を食べます

2014年は、苫小牧フェリーターミナルから真っすぐ、駒止湖へ行きました。苫小牧を午前11時過ぎに出発し、駒止湖に着いたのは、午後2時50分です。ガレ場に着いてすぐナキウサギが出て来てくれました。歓迎されたようです。午後4時まで写真を撮って帰りました。翌日も早朝から撮影できました。この年は9月にも駒止湖に行きましたが鳴き声だけで姿を見ることはできませんでした。

ナキウサギは細長い糞とこの丸い糞の2種類の糞をします。同じ場所にするようです

2015年に駒止湖を訪れたのは、9月28日でした。秋に植物の葉や茎をせっせと岩の間に貯え、冬は雪に覆われたガレ場の中で、貯めたエサを食べて生活します。北海道の短い秋は、ナキウサギが活発に活動するので、撮影するには絶好の季節です。

私のブログに十勝岳望岳台で2014年から2019年に撮影したナキウサギをご紹介しております。
まだまだ可愛らしい写真がたくさんあります。写真を見てほっこりしてください。
心が癒されると免疫力が上がるそうです。コロナに負けずにがんばりましょう!

筆者紹介

 
本 名 樋口 幸春 (ひぐち ゆきはる)
略 歴 1950年6月、母の実家の東京都中野で生まれ、横浜市南区万世町で育ちました。現在は帷子川近くの保土ヶ谷区西谷町で生活しています。
県立高校の電子科を卒業し、計算機の保守サービスの仕事を約10年間従事しました。
1970年後半になると、公共の上下水道プラントシステムが計算機により制御されるようになってきたので、それらの設備の現地試験調整する部門に転籍しました。
2003年に早期退職し、アルバイトをするようになりました。この頃、近くの公園にカワセミがいることを知りました。自由な時間が増えたので、頻繁にカワセミを撮影するようになりました。
昔から鉄道を撮影していたので、カメラは持っていました。そのうちにカワセミ以外の野鳥にも興味を持つようになりました。
今では、年に数回、北海道や沖縄で、野鳥を撮影しています。
ブログ 八五郎の思い出写真館
http://08561926.at.webry.info/

 

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