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書評 「後悔しない生き方 人生をより豊かで有意義なものにする30の方法」 ディスカヴァー・トゥエンティワン マーク・マチニック(著), 弓場 隆(翻訳)

by staff on 2021/11/10, 水曜日
 
タイトル 後悔しない生き方
人生をより豊かで有意義なものにする30の方法(ディスカヴァー携書)
新書 245ページ
出版社 ディスカヴァー・トゥエンティワン
ISBN-10 4799327410
ISBN-13 978-4799327418
発売日 2021/5/28
購入 後悔しない生き方 人生をより豊かで有意義なものにする30の方法 (ディスカヴァー携書)

副題に「人生をより豊かで有意義なものにする30の方法」とあり、興味をもった。そしてそれぞれの最後に、「自分自身に問いかけてみよう」と問いかけるのであった。

「幸せを追及する」という項がある。項の最後に質問がされる。「幸せを追求しよう。その結果、世の中がどんなに明るくみえるかをたしかめよう。」と。そして「自分自身に問いかけてみよう」と続く。問いかけられるのは。次のようなことだ。
●これからの一カ月間でどんなふうに幸せを追求するか?
●その際にどんな試練が立ちふさがり、それをどう乗り越えるか?
どう答えるか戸惑ってしまった。そして、こういった問いかけがあることは大事なことだと思った。日常は意識しないで行動し、進んでいるのであった。時として意識することが必要と思った。
書評を毎月出させていただいているが、時として、考えが止まってしまい、苦慮することがある。そういう時はいつもの本屋さん・古書店でない所に行ってみたりしている。

「新しい日を歓迎する」という項がある。「世の中には二種類の人がいる。朝起きるとき、さわやかな気分で新しい日を歓迎する人と、憂鬱な気分で新しい日を忌避(きひ)する人だ。私の妻は前者の典型で、毎朝、“おはよう。これから素晴らしい一日が始まるわ”と言う。起きたとたん元気はつらつとして、その日の予定をこなす準備ができているのだ。私が彼女について関心するのは、物事がすべて順調にいくと確信していることだ。新しい日を歓迎すると幸せな気分でエネルギッシュに一日をスタートさせることができるから、一日の終わりに後悔せずに済むと考えているのである。」「新しい日を歓迎するのは習慣の問題でもあるから、工夫次第で誰でもできる。」「午前中に燃え尽きないように健康的な朝食をとる必要がある。これも工夫次第で簡単にできることだ。」
●あなたは新しい日を微笑みとしかめ面のどちらで迎えているか?
●新しい日を迎える方法を改善する具体的な行動は何か?
「一日をポジティブにスタートして、毎日を有意義に過ごそう。」

「毎日を最大限に生きる」という項がある。「時間の使い方についても計画的になろう。無計画に時間を過ごしていると、何も成し遂げられず、いずれ後悔することになる。」とのべ、つぎのようにも語られる。
「人生は一度きりだ。今日から精一杯に生きよう 。毎日を最大限に生きよう。
 すべての日を思い出に残る有意義なものにする方法を見つけよう。
 自分が信じる目標や理想を追い求めよう
 行ったことのない場所へ行こう。
 愉快な人と付き合おう。
 たまにはちょっと贅沢をしよう
 好奇心を持って学び続けよう。
 大きな声で歌おう。」と。
●毎日を大切にするために何をしているか?
●それを現実にする際に、どんな試練に直面するか?

「うまくいっていないことをやめる」という項がある。「はっきりしたことは、うまくいってないことをやめると、創造的で生産的なエネルギーがわいてきて後悔から解放されるということだった。」著者はいう。「いざ新しい土地で生活を始めると、信じられないような解放感が得られた。」「うまくいってないことをやめて。人生をかえよう。」と。
●現在、人生でうまくいっていないことは何か?
●もしそれをやめれば、どんな変化につながるか?
「引っ越してから1年後、私達は経済状態を立て直して、新しい仕事の目標に向かって邁進した。私は最初の本を書き始めるかたわらコンサルティング業務を開始し、妻は子ども向けの非営利事業の運営でいそがしくなった。翌年、私たちはついに念願のマイホームを手に入れ、まもなく第一子を授かった。」とのこと。だから「うまくいっていないことをやめて、人生を変えよう。」と呼びかけている。

「自分を信頼する」という項がある。「最終的に後悔しないかどうかは、自分を心から信じ、自分を徹底的に試せるかどうかにかかっている。」「数年前、私はマラソン大会で完走するという途方もない目標を掲げた。途方もないと表現する理由は、自分が長距離走にまったく向いていないからである。」「練習をしていなかったので体調は万全ではなく、しかも夜更かししていたので完走できる自信はあまりなかった。しかし突然、勇気を出して走ってみようという気になった。そこでジョギングシュウズを履き、Tシャツを着て会場まで直行した。すごい目標に挑戦していることにワクワクして、何とか折り返し地点にまでたどり着いた。ところが、そのあとすぐに限界に達した。」「お腹が痛くなり、息が切れてふらふらだったが、ここで走り続けなければ後悔すると自分に言い聞かせ、元気を振り絞って少しでも速く足を前に動かした。結局、完走するのに大会平均の倍の6時間13分もかかったが、最後まで走りぬくという目標を達成することが出来た。」と。「自分をとことん信頼し、不可能だと思えることを達成しよう。」と。
●今、直面している大きな試練や困難な状況は何か?
●それを乗り越えるうえで、自分を信頼することがどう役立つか?
だから「自分をとことん信頼し、不可能だとおもえることを達成しよう。」と呼びかける。

「視野を広げる」という項がある。「機は熟した。地球市民として視野を広げ、文化的多様性に深い理解を示す時期が来たのだ。自分が今いる場所で率先して多様性な文化への理解を深めることも出来る。」「目を閉じたまま狭い世の中で暮らしてはいけない。偏見や先入観を捨てて、国際交流を通じて異文化を肌で感じ取り、閉鎖的な意識を克服して後悔を未然に防ごう。」だからこうも言われる。「文化的な違いを認識するには視点を変えさえすればいい。積極的に視野を広げて、人類の豊かな多様性を体験しよう。」そこでは旺盛な好奇心を持ち、世界観を広げることを提案される。
●文化的な視野を広げるにはどうすればいいか?
●異文化についてもっと学ぶために何をすればいいか?
文化的な違いを認識するには視点を変えさえすればいい、と言われる。視点をどこにもつのか。衣なのか、食なのか、住なのか。はたまた過去なのか現代なのか未来なのか。古の時代栄えたところがいまや砂漠のなかに埋没しているところもある。日本においてはほんの少し前は刀を指していた。今盛んになったと言われる文化交流は民族料理だったり、民謡、舞踊などの伝統文化だったりする。そこに生活の仕方や仕草もいれていったら面白い。

「メンターに学ぶ」という項がある。「人生には取り扱い証明書がない。経済的成功、幸せな結婚生活、豊かな社交性、深い満足感を手に入れるためのガイドブックもカスタマーサービスもない。それだけに、人生の方向性が明確でなければ、すぐに道に迷い、挫折し、失望し、目標を見失って、いずれ後悔することになる。人生で後悔しないためには、思い付きでやって試行錯誤を繰り返すよりもメンターに学ぶ方がいい。」どうやってメンターを見つけ、どこから始めればいいか。「いろいろなことを学べそうな人を見つけ、指導してくれるように頼むのである。言い換えると、はっきりと自分の意志を伝えて人生の目的を実現するのを手伝ってもらうのだ。」
「仕事と人生で成し遂げておられることに感銘をうけました。多くのことを学ばせていただければ幸いです。時おり電話かメールを差し上げてお知恵を拝借し、ご指導賜りたいのですが、ご都合はいかがでしょうか?」
●どの分野で指導してもらえれば、恩恵を得ることができますか?
●その役割を果たしてもらうために、誰に頼めばいいか?

「人を無条件に愛する」という項がある。「誰かを無条件に愛するなら、たとえ欠点に気づいても、それをとがめたりはしない。イライラし、がっかりし、忍耐力を試され、腹立しいことがあっても、その人を愛していることを後悔しない。その人をあるがままに受け入れるという選択をし、その結果として生じるかもしれない不満を受け止める覚悟ができているからだ。」「たとえ失望や裏切りを経験しても、人を無条件に愛するためには、寛容、忍耐、献身、受容が必要になる。もちろん、一方的に利用されてはいけないので、お互いに相手を信頼して尊敬することが必要だ。」そして次のように述べられる。「無条件の愛を貫けるかどうかは、相手を非難したくなる衝動を迎え、あるがままに受け入れられるかどうかということだ。それができるようになれば、相手との関係が後悔の原因になることはない。人を無条件に愛そう。そうすれば後悔することなく人を愛することの素晴らしさを経験することができる。」
●あなたにとって、無条件に愛することが困難な相手は誰か?
●その人への愛が条件付きになっている理由は何か?
人を無条件に愛することに取り組むのだ。

「正しいことをする」という項がある。「人生でどういう行動を選ぶか迷ったら、正しいことをするということです。正しいことというのは主観的ですが、究極的には、良心にしたがうかどうかがカギになります。」つまり、この場合の正しいこととは、後悔しない選択と言い換えることができる。「正しいことをするというのは、人生のあらゆる分野で自分の決定に責任を持つという言うことである。どの選択肢に決定すべきか迷ったら良心に従うべきだ。自分の決定に誇りを持ち、その決定にもとづいて行動しよう。」
●正しいことをするのが簡単な決定ではなかったときの実例はなにか?
●その決定が難しかった理由は何か?
だから「自分の行動を後悔しないために、つねに良心にしたがって決定をくだそう。」と言われる。

「世の中をよりよくする」という項がある。「新聞やテレビの報道をいつ見ても、戦争、破壊、事故、虐待、犯罪、悲劇、であふれている。こんな殺伐とした世の中で、素晴らしいことをした人のニュースを見聞きすることは、一服の清涼剤となる。私たちはこれらの人達のニュースに感動し、元気をもらい、勇気を出す。こんな時代でも、人間の精神は逆境を克服できると思うと希望がわいてくる。」「世の中をよりよくするのは、複雑で時間のかかる作業ではない。たとえば、傷ついている友人を助ける、自分の生活で余っている物資を慈善事業に寄付する、孤独な高齢者を慰問する、見知らぬ人に親切にする、リサイクル運動に協力する、人々に愛を伝える、といったことでいい。そうした簡単なことから始めていけば、その分だけ世の中がよりよくなる。」だから「欲を捨てて、世の中のためになることをしよう。」と提案される。
●世の中をよりよくするために、自分がすでにしていることは何か?
●それをさらに推進するにはどうしたらいいか?

最後に著者は言われる。「後悔しない生き方を実践すれば、仕事と人間関係を含め、人生全般をより豊かで有意義なものにすることが出来る。」

(文:横須賀 健治)

 

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