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ビジネス梁塵秘抄「遊・献・学」(第105回)

by staff on 2021/12/10, 金曜日

大浦総合研究所 代表/大浦勇三

ビジネス梁塵秘抄「遊・献・学」(第105回)

遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん
遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動がるれ

- 梁塵秘抄 -

“植物” は身近な存在ですが、迎合しないし権威にも屈しない存在。すべてが自然で運命的。世界に20万~30万種、日本にも約6000種。光合成という太陽エネルギーから有機物を創り出す能力は、地球上の生命にとってなくてはならないもの。じっとしていて動きのないイメージですが、想像を超えるしたたかな生態も明らかに。生きるには、光・水・空気・栄養・適正温度などが不可欠。その中で、砂漠や南極、光の届かない場所にもしっかり生息。石に擬態したり+、葉で花を包み込み温室にも。貝殻の如き捕虫葉に触れると瞬時に閉じる能力も発揮。ダーウィンは進化論で、植物には根の先端に脳に相当するものが存在すると指摘。あらゆる生物は認知と生殖の2つの極を持ち、植物は人間とは真逆で、脳は土の中で生殖器は地上。植物が生物として最適に生き抜くスタイル。好きなことをするのでなく、己の生き様を好きになること。これぞ誇り高き生の営みかも。 “日本だけ。外へ出ていくのがヤバイというのは” とサッカー監督・岡田武史。

“遊びをせんとや生れけん” 「遊」

人の社会 下位の者の賢さによって支えられている
タテヨコ思考 タテとは過去はどうか 歴史・時間
ヨコとは、他の業界・分野 皆はどう生きているか
日本の文化を知らないと外国人に太刀打ちできない

情報・知識・技術は政治・経済・文化など、あらゆる領域の活用基盤として実効性が拡大する方向へ。大正デモクラシーの時代も、ないものを生み出す思想と好奇心が社会を動かしたはず。物質・経済的側面と精神・文化的側面のバランスをどう創りあげていくか。そのための新たな想像力を一人ひとりがどう鍛えていくか。世界の観方を一変させること、タテとヨコの構造を破壊・再構築すること。遠道になるけれど、結局はそれが近道。 “古い文化を体験することで新しいものが生まれる” と金属工芸家・宮田亮平。

“仕事をせんとや生れけん” 「献」

管理者は同じようなメッセージを繰り返し伝えるもの
ある意味では無駄 しかし冗長性もばかにはならない
それは決してまずいやり方とは限らないから諦めない
プロジェクトを進める上での欠かせないマネジメント

イノベーティブなプロジェクト責任者に求められる能力は3つに絞られそう。“経験したことがない状況で課題を的確に設定できる” “異なる文化的背景を持つ人と仕事を協働できる” “対象を特定し持続的に学ぶことができる”。過剰な悲観論は思考を鈍らせるだけ、知のクラウドを強化へ。アイデアがはっきりしない状況から参加、代替案を検討しながら優先テーマを絞り込む。構想・企画の段階でサービス価値を包含すること。今後はサービスが利益の源泉。“魔笛:明るい音楽の中に深い悲しみがある” とモーツアルト。

“学びをせんとや生れけん” 「学」

水が半分入ったコップ六個と、いっぱい入った三個
量が同じなら、コップの数が少ない三個にする知恵
戦後産業史はここで一区切り 震後産業史が始まる
コピーも狙いどころ・マネどころが肝心、と魯山人

北大路魯山人は、陶芸家・書道家・料理家などとして活躍。人生は京都の薬屋の丁稚奉公からスタート。京都・金沢の素封家の食客になり、食器と美食に関する見識を鍛えました。“料理は理を料ることで、不自然な無理をしないこと” と達観。山代温泉に逗留し、九谷焼の窯元で陶芸も修業。宿屋の看板・書画で宿賃を帳消しに。彫刻家イサム・ノグチと女優・山口淑子の新婚生活をフォーカスした写真が魯山人の寓居とは驚き。“ギリシャ以前も、細かく検討すれば現代文明とあまり変わらない” と劇作家・山崎正和。

「遊びは仕事、仕事は遊び」
「仕事は学び、学びは仕事」
「学びは遊び、遊びは学び」

今回とりあげた「遊・献・学」それぞれの4行文は、拙書「ビジネス梁塵秘抄(一)~(十)」(全10巻)及び「続・ビジネス梁塵秘抄(一)~(十)」(全10巻)から抽出したものです。次回以降も「遊・献・学」から各々4行文を一つずつ抽出してご紹介していきたいと思います。

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http://www.syplus.jp/ooura/

(第105回了)

 

大浦勇三(おおうら ゆうぞう) プロフィール

大浦勇三(おおうら ゆうぞう)  

大浦総合研究所 代表 (http://www.ne.jp/asahi/oura/ohura-research-institute/

石川県七尾市出身。
早稲田大学卒業、筑波大学大学院修了。
米国経営コンサルティング会社 アーサー・D・リトル 主席コンサルタントを経て現職。
主担当領域は、経営改革/企業再生、経営戦略/情報通信技術戦略策定、業務改革/組織改革、研究開発/商品開発マネジメント、マーケティングマネジメント、ナレッジマネジメント、イノベーションマネジメント、サプライチェーンマネジメント、人材マネジメント、コーチング/メンタリング、プロジェクト/プログラムマネジメント、ベンチャービジネス支援等のコンサルティング。

筑波大学大学院講師、城西国際大学客員教授、名城大学講師、産業能率大学講師、中小企業大学校講師などを歴任。

主な著作物:

  • 「続・ビジネス梁塵秘抄(一)~(十)」<全10巻>(大浦総合研究所:PDF版)
  • 「ビジネス梁塵秘抄(一)~(十)」<全10巻>(大浦総合研究所:PDF版)
  • 「イノベーション・ノート」(PHP研究所)
  • 「ITプロジェクトマネジャーのためのコーチング入門」(ソフトリサーチセンター)
  • 「図解 日本版LLP/LLCまるわかり」(PHP研究所)
  • 「IT技術者キャリアアップのためのメンタリング技法」(ソフトリサーチセンター)
  • 「よいコンサルタントの見分け方、かかり方」(清話会)
  • 「日本のモノづくり - 52の論点」<共著>(日本メンテナンス協会)
  • 「現場主導型の組織運営とスピード戦略」(日本監督士協会)
  • 「eコミュニティがビジネスを変える」<訳>(東洋経済新報社)
  • 「ナレッジマネジメントが見る見るわかる」(サンマーク出版)
  • 「図解 ナレッジ・カンパニー」(東洋経済新報社)
  • 「ナレッジマネジメント革命」(東洋経済新報社 )
  • 「図解 グローバル・スタンダード革命」(東洋経済新報社)
  • 「業務改革成功への情報技術活用」(東洋経済新報社)
  • 「情報化戦略と投資評価・システム運用管理の実際」<編著>(企業研究会)
  • 「会社改革実務辞典」<共著>(産業調査会)
  • 「プロジェクトマネジャー(PM)の育成・スキルアップのためのメンタリングの進め方と実践法」 (ソフトリサーチセンター:CD-ROM版)   など

 

 

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