ハチゴロウの鳥撮り日記 第25回「2022年2月の北海道 道東の鳥たちから」
第25回 2022年2月の北海道 道東の鳥たちから
2022年2月01日から04日まで、北海道の道東で野鳥を撮影しました。
初めに、冬鳥として飛来する「ユキホオジロ」と会うため、野付半島へ向かいました。
野付半島は知床半島と根室半島のあいだに位置する、全長約26kmの日本最大の砂の半島、砂嘴(さし)です。複数の国有林を持ち、国指定特別鳥獣保護区があります。海に突き出たかぎ針状の独特の形をしています。中には砂浜、干潟、草原、高層湿原、森林、があり、立ち枯れの風景『トドワラ』や『ナラワラ』といった景勝地があります。
夏は霧が多く、冷涼で、7月上旬では日中の気温が11℃という日もあります。冬は降雪量が比較的少なく、晴天も多いですが、風が強く寒いです。また、流氷もやってきます。春と秋は穏やかな日が多いですが、冬が足早に訪れます。
花が咲き始めるころ、タンチョウやベニマシコ、オオジュリンといった小鳥を中心とした夏鳥たちが繁殖のために集まり、そこここでさえずります。冬は多くのオオワシやオジロワシなどが集まります。この特異な地形と植生から年間を通して多くの野鳥が訪れる、一大バードウォッチングスポットとしてバードウォッチャーには知られています。
2005年11月に東アフリカのウガンダで開催された、第9回ラムサール条約湿地登録締結国会議において、『野付半島・野付湾』が認定されました。
(野付半島ネイチャーセンターHPより)
ユキホオジロは野付半島の先端付近にいるという事なので、ネイチャーセンターで通行許可証をもらい入っていきます。野付埼(竜神崎)灯台までは舗装されていますが、そこより先は未舗装のようです(雪道なのでよく分かりません)。Uターンできそうなところで車を停め、徒歩で半島先端部へ向かいました。
途中、野鳥観察している人にユキホオジロの事を聞くと、30羽くらいの群れがいるとの事でした。先端付近のハマニンニクが生えているところまで行こうと歩いていくと、何かが飛び立ちました。
慌ててシャッターを切ったので、ピントが甘いです。これがユキホオジロとの最初の出会いです。雪の上に白っぽい小鳥がいたようなのですが、気付かず近づき過ぎたようです。
飛び立った方へ行ってみると、何かエサを咥えています。
雪の上と距離が遠いので(50mまで近づくのが限度のようです)ピントが合いにくいですね。
海岸線に打ち上げられた漂流物の間で、エサを探しているようです。
次は風蓮湖でオオワシとオジロワシを撮影しました。
風蓮湖は野付半島とともに「野付風蓮道立自然公園」となっており、「ラムサール条約」にも認定されています。
凍った湖の上でオオワシがエサを啄んでいます。
数十羽いるオオワシとオジロワシの中に、1匹のキタキツネが現れました。オオワシに威嚇されています。キタキツネは、少しだけオコボレをもらえたようで、森の中に帰っていきました。
流し撮りに挑戦してみました。シャッター速度を遅くするため、ISO感度を下げ、絞りを出来るだけ絞ります。まずはオオワシから。シャッター速度は 1/320秒です。
今回は天気に恵まれ、道東に来てからは雪に降られることはありませんでした。道路は圧雪路か乾燥路で走りやすかったです。
この撮影旅行の後、上越から東北、北海道は未曽有の大雪に見舞われました。地球の温暖化が進んでいる中、豪雪や巨大台風など自然界が「極端」になっているように思えます。改めて、環境問題を考えさせられました。
私は、既にコロナワクチン3回目の接種を終え、趣味の撮影旅行に出掛ける機会が増えて、皆様にもトリたての鳥の写真をお届けできるようになりました。次回は5月号でお会いしましょう!
筆者紹介
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ヨコハマNOW 動画
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ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。 |
横浜中華街 市場通りの夕景 | ||
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