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絵本から笑本へ(第69回) 絵本作家と、笑顔をつなぐ笑顔な女性たち。
~ごみた こずえさん~

by staff on 2022/3/10, 木曜日

絵本作家 保科琢音の連載コラム「絵本から笑本へ」

第4期は絵本作家としてこれまでにご縁のあった
「笑顔をつなぐ笑顔な女性たち」をご紹介してきました。

そして第4期も今回で最終回。
第4期24回目にご登場頂くのは…
絵本作家でイラストレーターのごみたこずえさん。

ぼくと同じ絵本作家さん。

第4期最後に、同業者の絵本作家さんにご登場頂きます。

異色の経歴をもつ絵本作家さん

て、日本中探してもそんなにいない。

大概、絵の専門学校を出ていたり。
イラストやデザイン系の仕事をしていたり。
もともと絵に関わる仕事や活動をしていて、
その延長で絵本作家になるというパターンが多い。

ぼくはそれを「絵あがり絵本作家」と称していたりします。

ぼく自身は、絵本作家になる前にこの「絵あがり絵本作家」
にはなりたくないなと感じていて、まったく違う道を歩んで
「今までにいない絵本作家」になろうと生きてきました。

だから、図書館職員として10年間勤務してから
絵本作家になった人間は、日本中探してもきっとぼくだけ。
絵本作家としてはきっと異色の経歴です。

でもごみたさんは、もっと異色の経歴をもつ
絵本作家さんです。

大学で物理学を学び

航空機エンジン等の設計に携わる仕事をしていた後に
絵本作家になったひと。それが、ごみたさん。

一見するとまったく畑の違う仕事のようにも感じますが、
ごみたさんの話を聞くと、ごみたさん自身が
やりたい事はたいして変わっていない。

自分が子どもの頃に感じた
化学や物理へのワクワクやドキドキを
今の時代を生きる子ども達へも伝えていきたい。
だから今は、絵本作家として生きている。

絵本は、その絵本を創った作家さんの考えや想いが
たくさん入っているモノ。
物理学を学び、飛行機のエンジンを作り、
もっと面白い事がしたくて絵本作家になった
そんなごみたさんの絵本。

それだけでなんか、
読みたくなってくるでしょ?

新しい出版社ラフコネクト

では、ごみたこずえさんの絵本も出版します。

今回、ごみたさんの新しい絵本制作に
ぼくも関わらせて頂いています。

ごみたさんつくる絵本の世界は
まだ見たことのない新しい世界のトビラを
一緒にあけてくれるような絵本です。

ラフコネクトから出版する
ごみたこずえの絵本を読んで
数年後…
第二のごみたこずえが現れると
面白いだろうな。

ごみたこずえさん
(絵本作家・イラストレーター)

絵本作家 保科琢音からのご質問

※毎回、登場頂くみなさんへ同じ質問をしていきます。

① 『子どもの頃はどんな子でしたか?』
「[子どもの頃は]というより[子どもの頃から]という言い方になってしまいますが…1人でぼーっと考えることがとにかく好きでした。 特にドライブや電車の移動時間に考えることが好きで、旅行やテーマパークに行くときも一番のお目当ては移動時間でした。 移動しながらぼーっと景色を眺めていると、ランダムにいろんな情報が入ってくるのでいろんなことが頭を巡るんです。「電線はどこまで繋がってるのかなー」とか、空を見て「これは宇宙の端っこまで見ていることになるのかなー」とか。
読んだ本や映画の内容と景色を照らし合わせて考察を広げると、頭の中に世界がどんどん広がって、目に写る世界がどんどん素敵に見えてくるんです。」

② 『子どもの頃の夢はなんでしたか?』
「子どもの頃「夢は何ですか?」と聞かれると、その度にいろいろ違うことを言っていました。「夢=仕事」を答えないといけないと思い込んでいたので、無理やり探して言っていたんでしょうね。あの頃の夢を素直に言葉にすると「世界の素敵な所をもっと探りたい」だったんだと思います。」

③ 『これからの夢はなんですか?』
「子ども達に感動の種を渡し、それが花開いたのを見ることができたら最高だと思います。子どもが何かに感動しているのを見ると心底ワクワクゾクゾクするんです。
私がもともと設計の仕事をしていたのも、そこに至ったのも、子どもの時に見た科学誌や絵本や自分なりに巡らせた考察からきた感動が元になっていますし、今、絵本や挿絵を描いているのも子どもの頃の感動が元になっています。私にとっては子どもの時の感動が、大人になってからの幸せに繋がっているんです。
だから、子どもの感動を見るとその子の未来まで見えた気がして心底ワクワクゾクゾクするんだと思います。その感動の種を渡すことができたら、もう最高の喜びです。

④ 『悩みはありますか?』
「考えすぎて時々ポイントがずれてしまうことでしょうか。みんなが当たり前にやっていることでも考えすぎてしまって…「なるほどだからみんなそうするのか」と解るまでにビックリするほどおかしなことをしてご迷惑をかけてしまったり失敗をすることがあります。考えることで良いこともたくさんあるのですが、ご迷惑をおかけしてしまうと本当に申し訳なくていたたまれないです。
絵本でもその癖が悪さをしないようにすることが課題ですが、ラフコネクトで保科さんに絵本の助言をもらうと、多くが私の考えすぎを自覚させてくれるものなので本当に助かります。ありがとうございます!

⑤ 『今、一番楽しい事はなんですか?』
「今、子供向けの工作動画を作っているんですが、それが楽しいです。見た人が「それなら自分はこんなものを作る」と次の開発をしたくなるような動画にしたいので、作り方を提示するだけではなく、なぜそう作るのか小さい子でも感覚的にわかるようにしようとしています。
ただ、説明を入れすぎてわかりづらくなってしまったので、もっとシンプルな動画になるよう思案中です。その思案の中で「こうしたら子供たちはこんな風に感じるかなー」なんて想像するのがまた楽しいです。」

<ごみたこずえホームページ>

https://cozuegomita.wixsite.com/gomita-kozue-jp

<ラフコネクトホームページ>

https://www.laughcnt.com/

<ラフコネクトYouTubeチャンネル>

https://www.youtube.com/channel/…

(文・イラスト:保科琢音

筆者紹介

【保科琢音】
絵本作家・紙芝居作家
公立図書館に10年間勤務。
2013年 絵本「あっかんべー」出版
2019年 絵本「ままも」出版
2020年 絵本「ちーちゃんのおなかのあな」出版
絵本や紙芝居の創作だけでなく「読絵ん会」という名の
読み笑わせ口演を精力的に行っている。
口演場所はこれまでに600カ所以上。
2017年 ベトナムホーチミンの幼稚園、障害児施設で口演。
2019年 ベトナムにて絵本「ままも」、絵本「よぞらのおくち」の2冊同時発売。
 
また、絵書き家筆之輔(えかきやふでのすけ)の芸名で落語家としても活動。
神奈川県を中心に落語会や落語教室を開催。
様々な企業からのご依頼により創作落語をつくり口演。
保土ヶ谷区にて定例落語会「しばた。寄席」を毎月開催。
 
横浜市内の小学校では落語の授業を数多く担当。
2017年 神奈川公会堂にて「大黒寄席」開催
(※青葉区黒須田小学校、南区大岡小学校の2つのクラス総勢60名の児童が出演)
2020年 横浜にぎわい座にて「ビックブック寄席」開催
(※南区大岡小学校、中区本町小学校の2つのクラス総勢60名の児童が出演)

ヨコハマNOW取材記事
「僕にとっての横浜は「未来へ笑がおをつなぐ街」。絵本作家の保科琢音さん」
https://yokohama-now.jp/home/?p=13904

『読絵ん会(どくえんかい)』の様子を動画でご覧下さい。

 

 

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ヨコハマNOW 動画

新横浜公園ランニングパークの紹介動画

 

ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
(動画をみる)

横浜中華街 市場通りの夕景

 

横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
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