ゆるマナー講座(第77回) お祝いの贈り方
マナーアドバイザー/フレアLLP 柳田 圭恵子
春は別れや出会い、新しい生活のスタートの始まり、人生の節目の季節です。身近な人へのお祝いを贈る機会も増えてきますので、今回はお祝いの贈り方についてです。
祝儀袋の選び方
お祝いは祝儀袋に包んで水引をかけて贈りますが、用途により水引の結び方は異なります。
結婚式など一度きりにしたいお祝いは「あわび結び」といった結び切りにします。何度あってもよいお祝いには「蝶結び」です。例えば、出産やお宮参り、七五三、入園、入学、卒業、就職、長寿などのお祝いです。お祝い事ですから水引の色は紅白、結婚や長寿では、より華やかな金銀がふさわしいでしょう。のしも付けます。のしはお祝いの印ですから、お見舞いや不祝儀の際には付けません。これらのことを覚えていれば選び方を間違えてしまうことはないはずです。
【あわび結び】 【真結び】 |
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一度きりにしたいお祝い (水引の両端を引っ張ると硬く結ばれる) |
【蝶結び】 |
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何度あっても良いお祝い (水引の両端を引っ張るとほどけてしまい、 結びなおせる) |
最近では、祝儀袋も色とりどりで柄の入ったものもよく見かけます。元々白い紙に包んでいたものですから、TPOに応じて昔ながらの祝儀袋を選んだ方が良い場合もあります。白い紙に包むのは神道の影響によるもので、清浄を表します。格上なのは昔ながらのものと覚えておきましょう。
表書きの書き方
祝儀袋を選んだら中袋に現金や金券を包みます。お祝いですから新札を準備しましょう。中袋の表面には「金〇〇円」と金額を書き、裏面には贈り主の住所、氏名を書きます。
祝儀袋の表書きは、毛筆か筆ペンで「御祝」などと目的を書き、名前を書きます。連名の場合は目上順ですが、同格であれば五十音順です。楷書で丁寧に、フルネームで書きましょう。
裏の打ち合わせにも配慮します。祝儀の場合は、先ず上を折り、下を重ねます。「福は受け止める」と覚えておくと間違えることはありません。不祝儀の場合は、おり方が反対になりますから注意しましょう。
祝儀袋や不祝儀袋は、更にふくさに包んで持参します。ちりやほこりを避けて清浄な状態でお持ちしましたという気持ちを表しています。バッグやポケットに祝儀袋を直接入れると角が折れてしまったり、汚してしまうこともありますから大切に扱いましょう。
一手間かける気持ちは、心遣いの表れです。
贈り物に気持ちを込めて
祝儀袋などに現金を包んで贈る場合だけでなく、贈答品にのしをかけて贈る場合も大切なのは相手を想う心です。気持ちが伝わるような贈り方を心がけて、気持ちのやりとりができるとお互いに嬉しいですよね。
筆者プロフィール
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柳田 圭恵子(やなぎだ けえこ) |
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岡田 承子(おかだ しょうこ) |
本の紹介です
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「ゆるマナー 始めましょ」 |
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ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。 |
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