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本当に無農薬なの? 魚住農園訪問記

by staff on 2022/8/10, 水曜日

 

茨城県石岡市に住んでいる大学時代の友人に勧められて数年前から、石岡市の魚住農園の野菜と卵を月2回定期購入しています。

完全無農薬ということで、野菜の形が不ぞろいなのはもちろんですが当方の希望とは関係なく、その時期に収穫できたものが送られてきます。

送られてきた箱に入っている納品書には単価と数量だけが書かれていて受取人が集計して送金するという、性善説で取引が行われています。

どんな野菜が送られてくるのか、箱を開けるのが楽しみなのですが開けた途端、野菜のみずみずしい草っぽい匂いに包まれます。

大根や人参や蕪などは葉付きでくるので、まず葉っぱから調理します。
どの野菜も昔の濃い味がするので、素材を生かしてほとんど生で食べますね。
2人家族なのに箱一杯の野菜をすぐ平らげてしまいます。
料理好きな私は、野菜が届く日が待ち遠しいです。

この野菜たちがどのような所で栽培されているのか見に行きたいね・・と7月のある日、魚住農園を訪問してきました。

日本有機農業研究会の理事長である魚住道郎氏は、なんと・・我が家の近くにある聖光学園のご出身で、横浜の海坊主こと坪倉良和氏の1年先輩にあたる方でした。

横浜の話から始まって、東京農業大学の同級生だった奥様と一緒に50年前に現在のところに移住して、様々な工夫をしながら無農薬野菜の栽培をされていることなどお話いただきました。

魚住ご夫妻

びっくりしたことがたくさんあったのですが、その一つが堆肥です。
魚住農園には500羽を超える鶏がいますが、鶏さんたちは卵を産むだけではなく、堆肥を作る役割も担っています。

養鶏小屋を拝見したのですが、すべて放し飼いになっています。
小屋の下には、わらともみ殻が敷かれていて、それらと鶏さんの排泄物が混じったものを堆肥にしているそうです。

鳥が大の苦手の私は、最初は直視できなかったのですが、小屋は全然臭くなくて、鶏さんたちもおとなしかったので写真を撮ることができました。
これがその一枚です。

鶏の小屋

魚住さんは農作業に使う道具もご自分で作られていて、農作業の効率化を常に考えられていました。大根洗い機までご自分で作られているのはびっくりでございました。

魚住さんと道具

魚住ご夫妻と長男ご夫妻の4人で、3ヘクタールにわたる畑から収穫した野菜と卵を何十個も箱詰めして毎日出荷しているので、大変な重労働だと思われます。

話し込んでいる間にも、奥様からは出荷作業があるから・・と言われたにも関わらず、魚住さんは私たちを畑に連れて行ってくださいました。

広大な畑にはトマト・なす・きゅうり・ネギなど様々な野菜が栽培されていました。
そしてにびっくりしたことは。。。畑に草が1本も生えていないのです。
我が家の家庭菜園でも1週間放っておけば草ボウボウとなるのに。
きれいに耕されている畑を拝見してどれだけ丁寧に心を込めてお仕事をされているのかと涙が出てくる想いでした。



ネギ畑



さといも畑



きゅうり畑

魚住農園には、野菜を送ってもらっている方々が自発的に手伝いにくるそうです。魚住さんはそれを「縁農」と呼ばれていました。素敵な言葉ですね。

人を雇って農園を大きくしていくのではなく、家族経営でここまでできるという姿を見せないと、次の世代のモデルにならないでしょう・・と魚住さんは仰っていました。
そして、石岡市では毎年、有機農業を志す若者が就農しているそうです。

「あまり宣伝しないでね・・お客さんがこれ以上増えると大変だから。」と仰る魚住さんでしたが、感動が大きすぎで「ともの現場」に書かせていただきました。ごめんなさい!!

 

 

 

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