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私にとっての横浜は、「一番好きなところ」
AIAI CAFE オーナー 中島寛子さん

by staff on 2022/11/10, 木曜日

大通りの雑踏から少し離れた戸部本町の住宅街にカフェを見つけました。キッズスペースやレンタルスペースがある「AIAI CAFE」です。「AIAI」は相合傘の「相合(あいあい)」。オーナーの「人と人との繋がりに一役買って出ることができれば」という思いがいっぱいつまった素敵なお店です。今回はオーナーの中島寛子さんにお話しを伺いました。

AIAI CAFE オーナー 中島寛子さん
 
AIAI CAFE オーナー
中島寛子さん
 
お名前 中島 寛子(なかじま ひろこ)
お生まれ 1985年10月 西区戸部
お住まい 西区戸部
ご家族 夫・子供2人(男/女)
お仕事 AIAI CAFE オーナー
HP https://www.aiaicafe.yokohama/
趣味 アウトドア(キャンプ)

 

やんちゃな女の子でした

横浜市西区の戸部で生まれました。 私が生まれる前(三菱のドックがあった頃)、戸部には金属を加工する町工場や工具や船具などを扱う店、帆布屋などの店があり、私の祖父も「坂本船具店」という会社を営んでいました。横浜駅東口やみなとみらい地区の開発が始まって、戸部もマンションが増え大きく変わって行きますが、私が幼い頃はまだまだ下町の風情が残る町でした。

横浜そごうデパートが開業したのは私が生まれた年で、戸部は横浜駅東口が比較的近いので、母に連れられてそごうにはちょくちょくショッピングへ行きました。屋上には子供の遊び場があり、また、子供服売り場に隣接するおもちゃ売り場にはおもちゃで遊べるコーナーがあって、欲しいものを買ってもらえないと、母の傍を離れ、姿を隠し、なかなか見つけてもらえないと「迷子アナウンス」を頼んで母を呼び出したり・・・と母を困らせました。 今、4歳と2歳の子供を持つ親の立場になって、当時のことを深く反省しています。(笑)

今の戸部は中小のマンションが立ち並び、路地に車も進入してきますが、当時は大通りから1つ入れば、子供たちが道路や路地裏で遊ぶ姿がありました。私も路地を走り回っていたので、足が速くなりました。

飽きっぽい性格? でも本当は・・・

小学校では算数が好きでした。足が速かったので体育も好きでした。運動会ではリレーの選手に選ばれました。習い事は習字、そろばん、公文、英会話、水泳・・・いろいろとやりましたが、どれも長続きしませんでした。「飽きっぽい性格」だと言えばそうなのでしょうけど、自分に合わないと思ったら「これは違う!」とスパッとやめられる「いさぎよい性格」だと私は思っています。(笑)

小学校3年生まで戸部に住み、小学校6年まで妙蓮寺に、中学校の時は三ツ沢に、そして高校1年の時から鶴見に引っ越しをし、現在また戸部に戻ってきました。

勉強嫌い?

母子家庭で、私には10歳下の妹がいたので、母の代わりに私が保育園の送り迎えに行き、食事の支度などをしていました。
中学校では陸上部に入部するも、1つ後輩に全国大会出場している子がいたので、到底敵わず、全国のレベルの差を目の当たりにして、私には陸上は向いてないと思い、高校では軽音楽部に入って、バンドをやりました。私はボーカルを担当しました。
今でもカラオケは大好きです。(笑)

車の整備

高校生の頃は車やバイクに興味がありました。そんなことから、高校卒業すると車の整備の専門学校に入り技術を学びました。
大手自動車メーカーのディーラーで働くことになりました。しかし、当時は男女の雇用条件に差があり、男性が正社員で入社するのに対し、女性は契約社員ということでした。

3~4年勤めましたが「『これは違う!』と思ったらスパッとやめる」のが私の性格で、会社を辞めてアルバイト生活を始めました。

カフェがやりたい!

主なアルバイト先は「カフェ」や「アパレル」関係でした。この時期に夫と出会いました。
夫とは年が6歳離れています。夫の方が年下です。彼が大学生の時に知り合ったものですから、家族には何度か「騙されているんじゃない?」って言われました。(笑)

2年程アルバイト生活を送った後、ランドマークプラザにある大手アウトドアアパレルの店に就職。3年程居りました。ここでは店長の機会を頂き、店長の仕事は接客はもとより、店内のレイアウトやシフトの調整などとても勉強になりました。
そんな折、アイアイエステートという不動産会社を経営していた母が戸部に店舗を出すことになったので、アパレルの会社を辞めて母の仕事を手伝うことにしました。手伝うにあたっては「宅建」の資格を取得しました。

母の仕事を手伝いつつも「カフェがやりたい!」という気持ちは募るばかりでした。リスクを回避するために「そうだ、事務所の半分でカフェをやろう!」と思いを母に伝えました。
事務所を半分に仕切って入口を2つ作り、カウンター席と小さなテーブル席のあるカフェをOPENすることができました。今のAIAICAFEの半分の広さからスタートしました。

いろいろカフェでアルバイトした経験を活かし、コーヒーの専門講座で勉強した甲斐もあって、「パスタが美味しい」や「コーヒーがうまい」といった口コミがいただけるようになりました。

誰もがくつろげる場所

コロナが流行し始めた年は、営業自粛をしている時に、長女の出産のタイミングと重なったため、丸1年カフェを思い切って休業にしました。
その間にちょうど母の経営するアイアイエステートが手狭で移転するということで、合わせてリニューアルの拡張工事を行いました。
費用を掛けないようにと、電気工事と床貼り以外は家族に手伝ってもらいながら、全部自分でやりました。特に正面の壁は夫と一緒に青色のペンキを塗ったのですが、いろんな方にご好評頂いております。(笑)

店の一角にはキッズコーナーを作りました。子育て中の自分のためのコーナーでしたが、同じく子育て中のママ達が利用してくれるようになりました。外の駐車場はテラスにし、木製のテーブルや長椅子をおきました。お天気の良い日は子供連れの家族やペットを連れた人が休憩に使うようになりました。

サラリーマンの方がPCやパッドを持ち込んで仕事をしたり、近くにある調剤薬局の順番待ちの人が席を求めて立ち寄ったりと、誰もがくつろげる場所になっています。

レンタルスペースを提供

アイアイカフェのアイアイはアイアイエステートから貰ったのですが、もともとは「相合傘」の「あいあい」の意味があります。「相合」とは「1つのものを共有する」という意味合いから「優劣を付けずに一緒に行う」という意味もあるようです。

たまたま空いていたスペースがあり、そこに棚を作って商品を並べてみようと思い、まずは藤棚等でも販売されている天然酵母のパン屋さんにご相談して、パンを置いてもらえることになりました。そこからどんどん繋がって、今ではレンタルスペースいっぱいに手作りのアクセサリーやお菓子、小物などや障がい施設で作られたグッズ等も並んでいます。

「AIAI」の精神とでも言いましょうか? レンタルスペースを提供することで、人と人との繋がりに一役買って出ることができれば良いなと思ってます。

あなたにとっての横浜とは?

私にとっての横浜は「1番好きな場所」です。自分が幼い頃に過ごした場所で、子供たちが育って行くのを見守っているなんて、なんて素敵な事でしょう!

カフェの経営はまだまだギリギリで、人からは「趣味でしょう?」なんて言われますが、高評価の口コミも増えて来ています。2ヵ月毎に変える「季節のパスタ」も好評です。昼から飲めるビールセットもご用意しています。
地元の人が気軽に来られる店、誰もがくつろげる店に、地元の方々と「相合」で育てていただけたら幸いに思います。

私にとっての横浜は、「一番好きなところ」です

 

 

(インタビューと文:高野慈子平安山美春

 

 

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