「伝統工芸」の魅力を伝えたい
2022年は、「VRギャラリー」を通して、故郷秋田の「伝統工芸」に魅せられた一年でした。
「伝統工芸」とは、長い歴史をもつ、生活を豊かにするためのものづくりと定義されています。
「伝統工芸」のうち「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」にもとづいて経済産業大臣の指定を受けたものは、伝統的工芸品と呼ばれています。
伝統的工芸品として認められるための主な条件は以下の通りです。
・主として日常生活の用に供されるもの
・その製造過程の主要部分が手工業的
・伝統的な技術又は技法により製造されるもの
・伝統的に使用されてきた原材料が主たる原材料として用いられ、製造されるもの
・一定の地域において少なくない数の者がその製造を行い、又はその製造に従事しているもの
伝統的工芸品に指定されているものは、2022年11月16日現在240品目あります。
2022年11月16日に、東京都の「東京三味線」「東京琴」「江戸表具」が新たに加わりました。
一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会
https://kyokai.kougeihin.jp/current-situation/
というのは、伝統的工芸品に認定されるためには100年以上前から続いていて、10社以上又は従事者30人以上であるということが目安になっているからです。
2022年11月に秋田で開催された「KOUGEI EXPO」でお会いした「江戸表具」の団体の方々は、「100年たったのでようやく認められた」と仰っていました。
伝統的工芸品には織物や陶磁器、漆器や木工品、人形やアクセサリーなど様々なものがあります。
秋田では、川連漆器、樺細工、大館曲げわっぱ、秋田杉桶樽、の4品目が認定されています。
現在の伝統工芸のは、とても厳しい状況にあります。
一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会の平成28年度(2016年)のデータでは、日本全国で63,000人の従事者数で、生産額は960億円です。
この30数年間で、従事者数や生産額は80%も減少しているのです。
このままでは「伝統工芸品」は消えてしまう・・という危機感があり各地方自治体も伝統工芸を支援しなければと補助金などの施策に力を入れています。
その一方で、近年伝統工芸には追い風が吹き始めていると言われています。
若者も映画やアニメを通して伝統工芸に関心を持ち始めているようです。
映画「シン・ゴジラ」(2016年)では、登場する首相が秋田県出身という設定らしく執務室に秋田県の工芸品か多数登場しています。秋田県人としては嬉しいですね。
https://www.sankei.com/article/20160823…..
映画「君の名は」(2017年)で登場した、「伊賀くみひも」が売り切れ続出とったことも話題になりました。
また、日本貿易振興機構(ジェトロ)では、伝統工芸品の輸出を支援するプロジェクト「TAKUMI NEXT 2022」始動 していて、「SDGs」と「デジタル」という2つの切り口で、企業が海外バイヤーへの商品販売を強化するための支援を行っています。
https://www.jetro.go.jp/news/releases/2022/03795a66311f6fd0.html
「VRギャラリー」は、「伝統工芸品」の魅力をデジタルの力で、多くの人たちに知ってもらうためのツールです。
2023年は「VRギャラリー」を広めていきます。
よろしくお願いいたします。
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