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プロから直接アドバイス!ファッションサイト 『fab』 を立ち上げた学生起業家 荒井貴裕さん

by staff on 2010/12/10, 金曜日

「ヨコハマこの人」第8回目は、横浜国立大学の大学院生でファッションサイト『fab』の開発・運営を行っている荒井貴裕さんです。 『fab』 は、オシャレになりたい人が自分のコーディネートについて、プロから直接アドバイスしてもらえるという今までにない発想を持ったウェブサイト。その開発の舞台裏についてお話を伺わせていただきました。

 
名前 荒井貴裕(あらいたかひろ)さん
出身地 山梨県上九一色村
年齢 25歳
家族構成 父、母、祖父、祖母、兄、妹
現在の住居 横浜市中区
職業 R&G PARTNERS CEO
(最高経営責任者)
趣味 読書
自分の性格 芯がある、押しが強い
HP http://www.rng-partners.com

 

プロボクサーへの夢を抱いて横浜へ

横浜にいらした経緯を教えてください

僕は山梨県上九一色村の出身で、牛100頭を飼育している酪農農家の次男として生まれました。高校3年生のときにプロボクサーになりたいと思いジムを探していたのですが、自分が入りたいと思った「大橋ジム」が横浜にありまして、まずはその近くにある大学に進学しようと考えました。

横浜国立大学に入学後、すぐにジムに入りボクシング中心の毎日を送るつもりでいましたが、学生生活に流されてしまい半年後にはあまり練習に行かなくなってしまいまして・・・(笑)。

このままではいけないと思い、大学2年生が終わる頃、鴨居にある「花形ジム」に移り、近所に引っ越して練習に通わざるをえない状況に自分を追い込みました。両親には必ず復学することを条件に1年間休学の許可をもらい、日中はアルバイトをしながら週に6日ジムに通う生活を続けました。

1年後に大学に戻ってからも練習は続けていましたが、骨折を3度繰り返したことでなかなかテストまで進むことができなくて・・・。

23歳になったときには気持ちが折れかけてしまいました。同時に違う方向へと興味が湧いたのです。それがキューバ革命の思想でした。そこから勉強することにはまり込んでいきました。

大学に戻って将来を考え始めた頃には、会社を起こしたいという希望がありました。家が自営ということもあってか、サラリーマンは考えられなかったのです。しかし具体的なアイディアは何もないし、起業するための準備期間や人脈づくりも必要だと考えていたので、大学院に進学することにしました。

 

プロから直接アドバイス!ファッションサイト 『fab』 とは?

画像をクリックして拡大写真をご覧ください。
 

 

大学院は夜間ですので、昼間は起業の準備に時間を充てています。私は教育学部で特別支援専攻におりましたので、はじめは障害者福祉に携わるNPOを創ろうと思い、実際に福祉施設を立ち上げた先輩と一緒に準備を進めておりました。

現状の福祉施設はボランティアや寄付に頼る部分が大きいため、競争によるサービスの向上が生じにくく、業界が成熟しないという側面を抱えています。そこに適正な金銭対価を生じさせるビジネスモデルを構築したいと考えましたが、様々な問題があり話を進めていくことができなくなってしまいました。

次に考案したのが、ファッションサイト 『fab』 の立ち上げです。 『fab』 は織物や繊維という意味の 『fabric』 からとりました。オシャレになりたい人が自分のコーディネート写真をサイト上にアップし、それについてプロのショップ店員

が直接アドバイスをしてくれるというのがウリです。現在サイトを製作中で、来年1月にはプレオープンをさせていただく予定です。

もともと、自分がオシャレになりたいが何を参考にしていいのか分からなかったことから、プロのアドバイスがもらえる『fab』のようなサイトの需要を感じました。

現在はアドバイスをしてくださる店員の方々を集めるためにショップを回っています。高円寺や下北沢の古着屋さんなどに足を運び、サイトの説明をさせていただくのですが、前向きな反応を示してくださる方も多いです。お店によっては自前のサイトを持てないようなところもありますので、その方たちが自分のお店や商品をPRできる場も設けたいです。

また服飾関係の専門学生などを巻き込むことでお店やブランドに縛られない活動をしてもらったり、その人たちが 『fab』 を通じてユーザーから認められる場を提供することにもつなげていきたいと思います。

横浜国立大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリーに「イノベーションと起業」という講義があり、そのなかで「ビジネスプランコンテスト」というものがあるので僕も参加しました。結果は決勝で惨敗でしたが、そのプロセスでサイトの内容をブラッシュアップできたり、起業家の方々に多くのアドバイスをいただきました。

広告をとることの難しさや参入障壁の低さについては問題が残りますし、スマートフォンにいかに対応すべきかなどの課題もありますが、とにかくチャレンジしていきたいと思っています。

 

戦友は高校時代の同級生

COO(最高執行責任者)を務めるビジネスパートナーは、高校時代の同級生です。

渡邉智也さん(早稲田大学人間科学部)
代表の荒井とは高校時代の同級生で、3年間同じクラスでした。 『fab』 の話を聞いたのは今年6月のことです。はじめは難しいと思いましたが、調べてみるときちんとした裏づけがありました。ファッション系のSNSは今栄えているところでも歴史が浅く、画像を投稿してもユーザー同士の意見交換で終止してしまうところが多いのです。自己満足といいますか・・・。だからやってみるのも面白いと思いました。僕は大学で情報学科におり、来春からは大学院への進学が決まっていますので、院生をしながらシステム部門の責任者として 『fab』 に携わってく予定です。

 
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横浜でがんばりたい

まずは横浜でがんばりたいですね。横浜は僕に、「チャンスをくれた街」ですから。

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