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あたらしくて、どこかなつかしい新感覚のエンタメコンテンツ
『横濱Jazz寄席2011』と『アート大喜利』

by staff on 2010/12/10, 金曜日

芸術・文化の発信基地「横浜」にやって来た『Jazz寄席』ってなんだ?

歴史的に見ても日本での文化発信基地的存在である横浜。今もアートや音楽の世界的な発信地として2001年に始まった街を取り込んだ大規模な現代アートの祭典「横浜トリエンナーレ」、街全体が市民とミュージシャンが一体となってジャズに包まれる「横濱ジャズプロムナード」など、アートや音楽イベントが盛んで、市民の方々もたくさん参加していています。また、2002年には「横浜にぎわい座」もでき、かつて野毛や伊勢崎町界隈で盛んだった寄席や芝居小屋の大衆芸能もまた賑わいを見せてきました。
横浜に根付いている文化・芸術である「アート」、「ジャズ」、「寄席」のそれぞれを融合させたらどんなものになるのかとスタートしたのが「Jazz寄席」です。

「Jazz寄席」・・・聞きなれないのに、なんだかしっくりと語呂もよい。Jazzと寄席、それぞれ横浜に縁の深い定着した文化なのですが、ジャンルも発祥も全くの別物です。であるにもかかわらず、重なる部分がいくつもあるというのが「Jazz寄席」誕生の由来です。
Jazzには「スタンダードナンバー」、落語には「古典落語」というものがあります。時代に関係なく普遍的に愛されつづけている「曲」と「噺」です。そして、どちらもその時、場所、演じるアーティスト(芸人)によって、「曲」や「噺」の表現の仕方、雰囲気はそれぞれ違って、様々な表情を見せてくれるものです。
どちらのアーティスト(芸人)も、その日の会場のお客さんの受け方や空気感ひとつで、変幻自在に曲や噺を組み替えられる即興性を持っている点も共通するところと言えます。実は、落語家にもジャズ好きは多く、ジャズマンにも落語好きはたくさんいるのも親和性の高さなのかもしれません。

一見は全くちぐはぐに思えるかもしれませんが、かなり相性の良い異色コラボであり、融合することでさらに豊かな表現やおもしろさを生む新感覚エンターテイメント「Jazz寄席」。2007年の夏に東京・築地で第1回を行ってから、今年1月に横浜に本陣を移して今回で4回目を迎えます。

 
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「どこかなつかしくて、でも新しいそんな感覚になれる横浜の街とJazz寄席も一体化していきたいですね。文化としてもアート、ジャズ、演芸とそれぞれが定着していて縁の深い横浜で、新たなコンテンツの1つとしてJazz寄席が根付いて、横浜の1月の風物詩になれたらと思っています(Jazz寄席席亭:談)」
(※「横濱Jazz寄席2011」の見所については、次回1月号で)

 

新たな試み「アート大喜利」で多くの人に笑いとアートを届けたい

「Jazz寄席」では、第1回から継続してアートもプログラムに組み込んできましたが、さらに面白く、多くの人に参加してもらえるようにということと、横浜で盛大に開催される「横浜トリエンナーレ」にあやかって「アート大喜利」という市民参加型のアートプログラムで、さらに多くの人にJazz寄席に参加してもらう試みを企画してみました。
笑点や寄席でお馴染みのユーモアやとんちを効かせた問答「大喜利」と「アート」の融合なのですがなかなか初の試みは試行錯誤の連続でした。

「アート大喜利」ができるまで

「アート大喜利」は、もっとアートの場を提供したいという気持ちと今までのJazz寄席の歴史が生んだ企画といえるでしょう。

 
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美大に通いながら働く担当スタッフは、グループ展をひらいたり公募展に作品を提出したり、積極的にアート活動をしていますが、「ユニークな表現の場、発表の場がまだまだ足りない。そういう場を求めている人も数多くいる」と、美大仲間などと日頃接する中で実感していたといいます。そして、今年から参加することになったJazz寄席運営の中で担当スタッフが中心になって企画したのが、この「アート大喜利」でした。

企画が採用されるまで

今回の「アート大喜利」は、大喜利の「なぞかけ」をヒントにしていて、お題の中から2つのキーワードを組み合わせ、表現方法、技法を問わずユーモアたっぷりの作品をつくってもらうというテーマが採用されました。
「アート大喜利」という聞いたこともない、マイナーで初回の公募展であることから、参加してもらうのには数々のハードルがあるとスタッフ一同感じていて、ヒントになるようなキーワードが入った方がいいのではないか、自由に何もお題など設けずに行なう方が参加しやすいのではないか、Jazz寄席とどう連携していくかなど、課題は山積でした。

応募スタート

どうにかこうにか「アート大喜利」の企画書もまとまり、担当スタッフは、チラシ、Webを自力で制作して、ようやく9月から作品募集をスタート。第1回の新米公募展が動き出しました。まずは知ってもらうところからということで、都心や横浜の美術館、美大、専門学校、ギャラリー、書店など回って、チラシを配布。まだ残暑の都内を歩き回りチラシを配りまわることもありました。
ところが、応募開始1ヵ月たっても問い合わせ1件ない状況。アート大喜利事務局のTwitterを開設したり、「こっそりアート大喜利」という参考にしてもらうためのコーナーをWeb上に作るなど試行錯誤を重ねていきました。Twitterのフォロワー数はぐんぐん増えているけれど、興味は持っていただいていることは数字に表れているのに、なかなか応募につながらず悪戦苦闘の日々が続きます。mixiで作家さんやイラストレーターの方などに声をかけてみたり、twitterでフォローを増やしたりと1歩1歩進めてきたことで「参加します」の声が段々と締め切り間近になって増え始めたのです。

担当スタッフは、「アート大喜利」を通じて積極的にもなれたし、ただ見ていた大好きなイラストレーターさんに直接依頼をし話をすることができるようになった。アボット奥谷さんには、お手本を描いていただきとても好意的に協力していただいた」と企画を通して、いくつもの「出会い」を体験でき、仕事の難しさや大変さを感じながらもやり甲斐も感じることができたといいます。

作品がやってきた。
思いもよらぬ著名イラストレーターからも作品が・・・

締め切り直前になって、ようやく宅急便が届き始めました。集まってきた作品を見てみると「えっ!」「あっ!」と、思いもよらぬ名前を発見。初めての公募展であるにもかかわらず、有名なイラストレーターさんの名前がちらほら。「2つのキーワードを掛け合わせて、こんな空間が1枚の絵になるのか」と関心しきりで作品が届いてくるのを心待ちにしている締め切り前後。本当にアーティストひとりひとりの真剣さ、ユーモアが伝わる作品ばかりです。

そして、いよいよ19日から桜木町で展示開始!

力作揃いの作品たちが、ずらーっと並ぶ日が近づいてきています。展示は12月19日~1月19日までの約1ヶ月。東横線の旧桜木町駅舎が「創造空間のげ」というアートスペースになっていて、そこを会場に展覧会を開催します。
しかも、見に来てくれたお客さんの投票も含めて優秀作や各賞を決めていくという展示会です。この1ヶ月の展覧会の投票でまずは1/22から3日間にぎわい座で開催するJazz寄席本番でロビーに展示される作品を絞ります。
また、会期中、市民の方やNPOの方、『横濱Jazz寄席2011』出演者も展示会場へやって来てミニライブやワークショップなどのイベントも行われる予定です。展覧会と一緒にJazz寄席の雰囲気や、音楽やアートにたくさん触れてもらえるようにと、いろいろ準備しています。

「多くの人にユーモアたっぷりの作品を楽しんでもらいたい。一緒にちょことですが音楽やアートも楽しんでもらいたい。12月18日(土)には横浜のジャズライブハウスの老舗〈ドルフィー(野毛・宮川町)〉でジャズ寄席に先立ってプレライブ「じゃらくナイト」を行います。1度と言わず2度、3度アート大喜利の展示会に立ち寄ってもらって、クリスマスや年末年始で賑わう横浜も楽しんでもらえればと思います。そしてぜひ1月のJazz寄席にもお越し下さい(席亭:談)」

お知らせ motアクティ部!募集

これら「アート大喜利」や『横濱Jazz寄席2011』のボランティアスタッフも募集中です。イベントづくり、運営を通してあらゆる世代の持っているノウハウやアイデア、想いを出し合って、コミュニケーションの場になればというコンセプトでイベントボランティアを募っています。
http://www.jazzyose.com/volunteer.html

 

インフォメーション

『アート大喜利☆百ten寄席』

期間: 2010年12月19日(日)~2011年1月19日(水)まで約1ヶ月
開場時間: 11時~19時
会場: 創造空間のげ
アート大喜利の詳細: 最新情報はコチラ http://www.jazzyose.com/artogiri.html

『横濱Jazz寄席2011』

日程: 2011 年1 月22 日(土)開場16:00 /開演17:00 (終演20:00 予定)
2011 年1 月23 日(日) 開場14:30 /開演15:30 (終演18:30 予定)
2011 年1 月24 日(月)開場18:00 /開演19:00(終演21:30 予定)
会場: 横浜にぎわい座芸能ホール

横濱Jazz寄席の詳細やJazz寄席情報はコチラ http://www.jazzyose.com/
1月のJazz寄席本陣のチケット絶賛発売中

 

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ヨコハマNOW 動画

新横浜公園ランニングパークの紹介動画

 

ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
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横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
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