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横浜にも縁の深い映画 『レオニー』 イサム・ノグチの母の物語 (3)

by staff on 2010/12/10, 金曜日

この映画は、世界的に活躍した彫刻家イサム・ノグチの母、レオニー・ギルモアの生涯を描いています。約100年前、ニューヨークで働いていたレオニーは、日本人の詩人野口米次郎と出会って恋におちます。しかしレオニーの妊娠を知った米次郎は日本へ帰ってしまいます。やがてレオニーは、産まれた幼いイサムを連れて横浜港へ降り立ちます。しかし米次郎には既に日本人の正妻が…。レオニーはシングルマザーとして、イサムに日本の美を教え、イサムを芸術家に育てあげます。

映画の原案となったノンフィクション、ドウス昌代著 『イサム・ノグチ宿命の越境者』(講談社刊)によると、レオニーは日本で、米次郎の英詩を添削する仕事のほかに、英語教師をして収入を得ていました。1910年、イサムは当時南高輪にできたばかりの「森村学園付属幼稚園」に入り、同時にレオニーも神奈川県立高等女学校の英語教師の職を得ました。現在の神奈川県立平沼高等学校の前身です。同校の学友会誌には、「野口レオニー先生」の文書が残っているそうです。

レオニーは学校で教えるだけでなく、個人でも英語教師をつとめました。映画「レオニー」では日本の女学校で英語教師をしているという直接の描写はありませんが、個人で英語教師をつとめた日本人の男性たちが登場し、様々なエピソードが描かれます。

映画 『レオニー』は、企画途中の段階から、松井監督の前作のファンの方を中心としたネットワーク「マイレオニー」が中心になり、観客の立場で製作をサポートしてきました。結成されたのは5年前、2005年11月。1年後の2006年10月、マイレオニーとしては初めてのイベント、松井監督の前作 『折り梅』の上映会と監督の講演会が、横浜市青葉区あざみ野で行われました。「私たちの観たい映画を作ってくれる監督を応援しよう」と、まだ映画として形になっていない作品 『レオニー』をPRし、1口1000円からの製作費の寄付を呼び掛けるという今までにないスタイルの応援はここからスタートしました。開催日前には地元のサポーターメンバーを中心に、チラシ配りやポスター掲示で観客を集め、昼夜2回に分けて行われたイベントは満員に。結成当初5人だったサポーターはこの日を経て約150人に増え、そして映画が完成した今年の春には、サポーターの数は約3300人になりました。

横浜にも縁の深い映画 『レオニー』 は、11月20日(土)より109シネマズMM横浜ほかで全国ロードショーです。

映画『レオニー』公式サイト http://leoniethemovie.com

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横浜にも縁の深い映画 『レオニー』 イサム・ノグチの母の物語 (1)
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