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「そういうものだろ、仕事っていうのは」(日本経済新聞出版社)
重松 清、野中 柊、石田 衣良、大崎 善生、盛田 隆二、津村 記久子(著)

by staff on 2011/3/10, 木曜日
「そういうものだろ、仕事っていうのは」 中村哲 澤地久枝 対談 (日本経済新聞出版社)  

6人の作家を集めた新刊。
「そういうものだろ、仕事っていうのは」(日本経済新聞出版社)
目を引くブルーとピンクの表紙。
そこにタイトルと作家の名前がランダムに配置されています。

「そういうものだろ、仕事っていうのは」というタイトルは、仕事帰りに会社の先輩が後輩を諭しているようです。具合が悪くても安めなかったり、毎日「こんな事してていいのか?」と考えたり、理不尽だったり。つまり思い通りに行かない全てがここには含まれているんだ、というような言葉ですが、お説教っぽいことが書かれているのではなく、この本は6人の作家が仕事をテーマに書いた短編小説を収めたものです。

重松 清さん、野中 柊さん、石田 衣良さん、大崎 善生さん、盛田 隆二さん、津村 記久子さんという作家陣。豪華です。

例えば重松さんは定年退職後、駅の立ち食いそば屋でアルバイトを始めた父親の姿を息子の視点で書いた「ホームにて、蕎麦。」という作品を寄せています。
石田 衣良さんの「ハート・オブ・ゴールド」という短編は、沖縄が舞台です。ゲストハウスに集った年齢も職業も様々な男女のほんのひと時の交流を描いています。彼らがどんな気持ちで、どん姿勢で仕事しているのかを浮かび上がらせています。仕事とお金の意味を考えさせてくれる作品になっています。
また、恋と仕事という定番のテーマをこういう展開に仕立てるんだな、と思わせてくれたのは野中 柊さんの短編でした。
銀行員の心の病の兆しをテーマにした盛田 隆二さんの「きみがつらいのは、まだあきらめていないから」。後味はほんのりと明るい感じです。

仕事ってなんだ。という大きな問いをいろんな噛み砕き方で書いている作品ばかりです。特に20代30代の方に読んで頂きたい一冊です。

<参考>

 

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