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みちのくの しのぶもじずり たれゆえに 乱れ染めにし、われならなくに

by staff on 2011/4/10, 日曜日

♪みちのくの しのぶもじずり たれゆえに 乱れ染めにし、われならなくに♪

 陸奥とは今の福島県の東側から、まさに3月11日に地震が来て、津波と、その後、東京電力の原発事故にと、大きな打撃を受けてしまった、東北地方の東海岸一帯の事です。

 現代語訳・・陸奥の信夫の里の名産品 しのぶもじずり・その模様はちぢに乱れてまるで私の心の様です。なぜ乱れたかって?あなたのせいです。あなたが 私の心を乱れさせているのです。

 作者は、河原の左大臣と言われる、源融。52代嵯峨天皇の皇子さま。臣籍に下って源性を名乗っています。とてもお金持ちで東6条に河原の院という豪邸を建てて、陸奥の塩釜の浦の風光をそのままうつした塩釜を立てて前代未聞の贅沢として有名になりました。その後から河原の左大臣と言われるようになったそうです。彼は若い頃に派遣された、陸奥地方の美しさが忘れられなかったのでしょう。

 「もぢずり」とは、現在の福島市の信夫地方で作られていた、乱れ模様の摺り衣(すりごろも)のこと。

 

摺り衣は忍草(しのぶぐさ)の汁を、模様を彫ってある石の上にかぶせた布に擦りつけて染める方法で「しのぶずり」などとも言われます。この「しのぶ」は、産地の信夫とも、忍草のことだとも言われます。私はこの「しのぶずり」以前から一体どんな模様なのかしらと、興味があって、ずうっと見てみたいと思っていました。この染め方の継承者はいないかしらとネットで調べたことがありますが、残念見つかりませんでした。

 松尾芭蕉が「奥の細道」で、このしのぶずりの石、模様を彫ってある石を訪ねたときのことを書いてのこしています。「はるか 山影の小里に 石なかば 土に埋もれてあり」
そして「早苗とる てもとや昔 しのぶずり」まあ!私の本名早苗が。早苗ってとても古い言葉で、そんな名前を付けてくれた両親に感謝です。陸奥地方が今、とても悲しい惨事に見舞われてしまって心が痛みます。この夏には8月6日の広島。8月9日の長崎の後に、陸奥へ歌いに行こうと思っています。いつか未来に又陸奥地方の美しさが蘇りますように。

 

早苗ネネさん プロフィール

木々や鳥や魚や精霊…人間以外の存在達との交流が当り前に語れるくらい、いのちのひろがりに気づくと、共に生きている喜びや、苦しみや悲しみにもナイーブになる。

心と野生がひとつながりになると……こんな風に人は年を重ねられる。ひとりひとり、ユニークにもっと自分になれる。

早苗 Nene さんは、そういう人生の先駆者です。 感性を解放しながら、40代で高校生に仲間入り卒業後、マウイのカレッジに留学中、突然半生記が受賞しました。

そんな新たなシーズンを迎えて、今エッセンスを分かち合いたい。

<天性の歌い手>というだけでなく、その存在感、溢れる活性のバイブレーションは、光のシャワーのよう。彼女と語り歌い、魂の成長を旅している現在の、自分の位置を確かめてみませんか?

早苗ネネさんHPhttp://amanakuni.net/sanaenene/

 

From → 和歌うた

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