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ブラとも 「山手本通り」の教会

by staff on 2011/12/10, 土曜日

 

 12月になると街はクリスマスの飾りや音楽で溢れてきますね。山手には歴史ある教会がいくつもあり、クリスマスの季節は荘厳な感じに包まれます。

 私の散歩道でもある「山手本通り」の教会をご案内しましょう。

 中央大学山手中・高校の向かいにあるのが、薄緑色の尖塔のカトリック山手教会です。この教会の前身は、1862年(文久2年)に山下町に建設された日本初のカトリック教会です。その後現在の地に移ったそうですが、当時の建物は関東大震災等で倒壊し、現在の天主堂は1933年(昭和8年)に建設されました。ゴシック様式の建物はヨーロッパの教会のような風情を漂わせています。

 我が家の宗派は日蓮宗で私は仏教徒ですが、この教会の前を通るときに必ず立ち寄るのが庭にあるマリア像です。このマリア像は1868年(明治元年)にフランスから贈られたものだそうです。それから140年以上経っていますが、純白のマリア像は清らかなままです。

 3月11日の大震災のとき、中央区の築地小学校で眠れぬ夜を過ごした私は、翌日の早朝元町・中華街駅から山手本通りを通って自宅に戻りました。その途中、マリア像に立ち寄り聖母マリア様に「日本が大変なことになっています。どうか日本を守ってください。」とお願いいたしました。

カトリック山手教会 http://homepage3.nifty.com/catholic-yamate/

 港の見える丘公園の方に向かって歩いて行くと、左手に末日聖徒イエス・キリスト教会があります。この教会は「モルモン教」の信者の方々の集会所として使われているそうです。私は中に入ったことはありませんが、立派な建物です。

末日聖徒イエス・キリスト教会 http://www.ldschurch.jp/

 末日聖徒イエス・キリスト教会のはす向かい、代官坂上に立っているのが「横浜ユニオン教会」です。この教会の歴史は日本初のプロテスタントの布教活動に遡ります。英語で礼拝を行う国際的なプロテスタントの教会として、1863年(文久3年)に設立されました。

 現在の建物は、現代的なスタイルです。礼拝が英語で行われるので、様々な国の方々が訪れているようです。結婚式もカウンセリングを受けることを条件に積極的に受け入れているようです。この教会では、ピアノコンサートなどが開催されることもあり、オープンな感じの教会です。

横浜ユニオン教会(英語版) http://www.yokohamaunionchurch.org/Welcome.html

横浜ユニオン教会(日本語版) http://www.yokohamaunionchurch.org/YUC-Japanese/youkoso.html

 外国人墓地の目の前にあるのが、イギリス国教会の流れをくむ「横浜山手聖公会」です。1863年(文久3年)、居留地(今の中華街)に最初の聖公会の教会(クライスト・チャーチ)が建ちました。1901年(明治34年)に現在の場所に煉瓦造りのビクトリア様式の教会が建てられ、その後アメリカ人建築家のJ.H.モーガンの設計により、中世の城砦のような建物になりました。この教会は空襲や火災など幾多の困難を乗り越えてきました。周囲が山手の洋館なので観光客で溢れていますが、教会の中は静かで広々としています。

横浜山手聖公会 http://anglican.jp/yamate/

 教会は扉が開いていて許可を得られれば、誰でも入ることができます。正面の十字架を見ると、キリスト教徒でなくても厳かな気持ちになることができます。日本ではクリスマスと言うと華やかなイベントが中心ですが、教会で過ごす静かなクリスマスはいかがでしょうか。

 

(画像をクリックして拡大写真をご覧ください)


カトリック山手教会


カトリック山手教会の聖マリア像


末日聖徒イエス・キリスト教会


横浜ユニオン教会


横浜山手聖公会

 

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