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書評 「人を惹き付ける人間力(新しい人格を創る)」創元社 ボブ・コンクリン 著

by staff on 2012/6/13, 水曜日
 

 志楽の湯というところがあって、グルーップダイナミック研究所をも併設している柳平彬さんが訳を担当している。彬さんはさかんさんとお読みする。

 人を惹き付ける人間力を誰でも最初から持っているのではない。新しい人格を創るために自分をかえることである。自分を変えるということは、全く別の人間になることではない。自分の持っているすべての良いもの、素晴らしいものを強調していけば良いのであるという。ではどうしていけばいいのか。ボブ・コンクリンはグループデスカッションを取り入れた。そしてデスカッションのために様々な質問を用意した。

 人と人の人間性の差は、取るに足らない位小さい。それが結果を見ると、差が実に大きくなる。それは熱意であるという。熱意は新しい人生

を約束する。熱意をたったの30分でなく、何十年も持ち続けるのである。その熱意を持ち続けるためにはエネルギーが必要である。それは車のアクセルを踏むのとおなじである。熱意は動力であり、考えはアクセルであり、心はガソリンタンクなのだ。「朝起きたら、財布をあけてごらんなさい。財布には、不思議にも二十四時間という時間が一杯つまっています。これは、あなたのもっているもののうちで最も高価なものです」

 熱意の源は何なのだろう。興味こそ熱意の源だから、興味を起こすために次のことを提案している。1好奇心をもつこと 2集中心を養うこと 3自分の利益を考えること そして次のようにつけ加える。不平を言いたくなった時こそ、熱意が必要になる。ファイトをもって問題にぶつかりなさい。問題がおこったら、これこそが人間性確立への絶好のチャンスだと思いなさい。

 さて、よく言われる壁、あるいは問題こそが自分を変えるチャンスになるのかも知れない。
 ここでもグループデスカッションが行われる。そして質問がある。例えばである。

  • 毎日五分間、あなたの家の外を見て、今まで気付かなかったものを数えるゲームを言われてできますか。
  • あなたの不平不満苦情にはどんなものがありますか。全部書き出してください。
  • あなたはなぜそうした不平不満を持つのですか。
  • あなたがこれから一週間、鏡を見ながら熱意を表現するとしたら、どんなジェスチャーや表情をしてみたいと思いますか。

 少し見えてきたかも知れない。ボブ・コンクリンは不平不満も持つ自分を変えなさい。取組方を変えなさいといっている。自分の持っているすべてのよいもの、素晴らしいもので対応をかえていくことなのだ。その方法も示されている。

  1. 魔法の言葉「その心配は、私にまかせてくだい」をいうこと。
  2. 人の弱点を補うこと。人は強くないからこそ、あなたを求めるのである。弱点をもっているからこそ、あなたが必要なのです。
  3. 責められよう。心や行動を決めてしまっている人と感情的に争っても無益である。もし誰かが不正を働いたら、そのお返しに、愛情を与えなさい。

 相手を協力させる方法にもおよんでいる。波に逆らうのをやめなさいという。(その1)他人の成功を手伝いなさい。それは賛成出来ない考えでも、他人の考えがうまくゆくように努力することであり、他人をほめることであり、他人のためにあなたの知恵をかしてあげることだという。(その2)他人を無視しないこと、ふくれたり、恨んだりしないこと。人間は皆物知りでありたく、批評し忠告するのがすきなのである。(その3)他人に批評させ、忠告させなさいということ。
 受けて立つ度量が人を惹き付ける人間力を高めるのである。やってみたいと思った。

(文:横須賀 健治)

 

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