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2012年7月 三ツ池だより 「もうすぐ出る!残されしことを大事にして!」

by staff on 2012/7/10, 火曜日
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 葵の花が似合う季節になりました。よくお寺に行くと、山門の前に咲いていました。以前は自宅の近くの末吉橋から尻手に向っての鶴見川の土手で群生しているのが見られました。護岸工事をされていつの間にか消えてしまいました。数年前から庭に咲かせたいと思っていて、今年やっと、紫陽花が終わる頃に花が咲きました。

威を借りてしなのの葵咲きにけり
小林一茶
花葵西日さしける一軒家
星野立子
子を抱いて葵祭の道の端
正岡子規

 最近は近代的な公園に咲いているのを見たり、生垣から外を眺めるように咲いているのを見つけることも出来ます。なにかほっとする感じを受けるのは私だけではないでしょう。良き時代の面影、懐かしさを今あらためて身近にして見ました。

暗く長い/土の中の時代があった/いのちがけで/芽生えた時もあった/
しかし草は/そういった音を/一言も語らず/もっと美しい/
今だけを見せている/ 星野富弘

 社員と「SLと茶摘みを楽しむ」バス旅行を企画し参加した。鞄を久しぶり取りだしたら一度行ってみたいと思っていた星野富弘美術館のチラシが出てきたのです。偶然に茶摘みした「グリーンピア牧の原」の展示場の中に富弘さんの作品群を見つけました。今をあたりまえに生活している私達に、あたりまえでないことを教えてくれる。そして富弘さんは残された機能を使って作品を送り届けてくれる。

 今回茶摘みした若葉を「お茶にしてみよう」というパンフレットをもらったので家に帰って早速試してみた。ところが「お茶の葉を入れ全体がしんなりするように」の「しんなり」がどうもつかめない。巻き寿司の巻すの真中に集め半分にたたみ「茶葉を転がすように揉む」この「転がすように」が難しい。乾燥させてみると外観はお茶らしくなりました。これでよしとおもってお湯を注いでみました。たんぱくでした。ごしごし揉んだあげくにいじくりまわしてお茶の旨みが逃げてしまったのでしょう。むしろしんなりさせた時の汁のほうがあとで飲んでみていい感じでした。

 さて、七月はどんな月になるのでしょう。梅雨でじめじめする時期ですが、だからといって仕事がじめじめしていてははじまりません。横浜市鶴見区馬場の建功寺の門の入り口には次の言葉が掲示されていました。

「勝たなくていい
     自分に負けなければ
          それでいいのです」

 結果が出ない時出にくい時に、結果はもうすぐ出ると思って、自分に負けないくじけない想いをもっていくことなのだと思います。もう夏です。焦りたくなりますが、その行動は何のためだったり、何が目的なのかをもう一度考える時です。

 お茶の若葉をつむ体験をしました。ゆるやかな風が吹いていました。一列に並んで、上から三枚ぐらいの葉の茎をつまんで取りました。鳥がないていました。葉っぱが笑っていました。あたりまえのことがあたりまえでないことを感じました。なにごとも感謝の恵みなのだと思いました。

 

Photos

(画像をクリックすると拡大写真が表示されます)

     
     

(文・写真:横須賀 健治)

横須賀 健治プロフィール

メジャーテックツルミ 代表取締役
はかることのプロとして50年です。
食品の放射能測定のアークメジャーを設立しました。
「計量から見える幸せ」をライフワークにしています。

 

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