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書評 「100%幸せな1%の人々」 中経出版 小林正観 著

by staff on 2012/10/10, 水曜日
 
 

 「嬉しい、楽しい、と笑顔で言い続けると、それを言う人、聞く人どちらも元気になる。」

 不思議な本である。正観さんの本を読むと実行したくなる。実行してみると不思議なことが起きてくる。叶うのである。だから「自分で繰り返し、つらい、悲しい、悔しい、苦しい、つまらない、と言い聞かせ続けると、生きているのがそんなにつらいなら死んじゃいましょう、と、体自身が反応し、ガン細胞を増殖させ、故障や病気を進行させます。体自身がそういう指令系統を持っているのです。」だから正観さんは楽天的に生きることは、体自身の要請でもあるといいます。

 「今この瞬間に、自分に起きたことやこれから起きることは、すべて自分が成長するために必要だ、と受け入れさえすれば、手に入るものなのです。」とはじめに、書かれる。

 「イライラする人、させる人」の章で相談に来る社長のことが書かれている。「すべてがちょうどいいのだそうですよ。自分のおもいどおりならない社員に対して、怒鳴ったり、怒ったり、威張ったりしていませんか?と聞きますと、それは、時にそうしないといけないと話されます。でも、それは違うらしい。怒鳴ったり、怒ったり、威張っている人のもとには、そのような社員しか集まって来ない。反対に、どんなことに対しても、笑顔で、にこやかに、温かさをもって接することができる人は人格者であり、人格者のもとには、にこやかで楽しい人が集まってきます。」一方で「あなたはその会社で給料をもらって、それで食べているのですよね。自分の生活を成り立たせてくれる会社や上司に対して、そういう愚痴や悪口を平気で言えるあなたは、どうしようもない社長、専務、部長と同じような、どうしようもない社員なのではありませんか?」そう言われてショックを感じつつも、ハット気づく人がいるそうです。人の悪口、会社の悪口を言っているというのは、実は、全部自分を暴露していることになるのだと。

 この本に出会ったのは、2008年2月11日だった。裏表紙に私はメモを書いている。

だからダメ
だから正す   のではなく
それを己のこととする
その人の非をせめようとすると
次から次へ波が押し寄せてくる
    許すのではなく
    あるがままに処してみよう!
    自分を磨くため
    その人がいるから
    自分の姿勢が問えるのだと!

 いろいろあったのだろう。正観さんの本に手が行き読まずにおれなかったのだ。自分が一番と思ってきたきらいがあって、自分では他の人に気を配っているつもりでいても「俺が!俺が!」であったのだと思います。いまもまだまだです。

 「100%幸せな1%の人々、とは、思いをもたず、今恵まれていることに気づいて、感謝している人々です」「今この瞬間に、自分に起きたことやこれから起こることは、すべて自分が成長するために必要だった、と、受け入れさえすれば、幸せは手に入るものなのです」

 あとがきに書かれます。「両親の仲がよかったら、私は旅行作家になっていないでしょう。長女が健常児であったなら、人間は喜ばれる存在であるということがわからなかったでしょう。」

 手に取っていただきたい本である。

(文:横須賀 健治)

 

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