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書評 「いつか罹る病気に備える本」~100の病気への不安が軽くなる基礎知識~
講談社 塚崎朝子 著

by staff on 2012/12/10, 月曜日
 
 

 若手芸人が6年ぶりに行った人間ドックで「胃がん」が発見されたことが話題になっている。この出来事は、定期的な健康診断がいかに重要かを私達に教えてくれる。

 私が中高年の領域に入ったせいか、最近は健康や病気のニュースに目が行くようになった。ただ、医療関係の記事は専門的な言葉が多くて素人には難しい。まず病名が覚えられない。例えば・・「深部静脈血栓症」これは、片足がむくむ病気だそうだ。

 病気の原因や予防を分かりやすく解説してくれる本がないかな・・と思っていた矢先、私の大学院時代(筑波大学大学院経営・政策科学研究科)の友人である塚崎朝子氏が「いつか罹る病気に備える本」という本を出版された。

 この本は、「週刊エコノミスト」に、2009年5月26日号から2012年7月31日号まで連載された「からたチェック」を一冊にまとめたものである。

 塚崎氏は、読売新聞記者を経て、筑波大学大学院修了後に東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科修士課程も修了されている、医療関係に精通しているジャーナリストである。彼女が東京医科歯科大学の医師・歯科医師に取材して、100の病気のことをまとめてくれた。

 第1章の「メタボリックシンドローム」から第15章の「男と女に固有の病気」までこの本を読むと、私達のまわりには実にいろいろな病気があるということを思い知らされる。「目の病気」「歯と口の病気」など章立ても分かりやすくて誰でも読める構成になっている。

 全体を読んで病気予防についての基礎知識を身につけるのもいいが、かなりボリュームがあり、各病気についての説明図やチェックリストも用意されているので、自分に関係する病気のところだけ拾い読みしてもいい。100の病気についてそれぞれの専門家のコメントがあり、最新の医療技術についても知ることができる。

 本の冒頭に、なぜ「メタボリックシンドローム」を第一章にもってきたかが書かれている。肥満は「万病の素」ともされているそうである。まさに肥満である私には耳が痛い言葉であるが、この事実を心して受け止めたい。

 老若男女を問わず、よくある病気の予防と早期発見のために読んでいただきたい一冊である。

(文:渡邊 桃伯子)

 

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