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書評 「たった5秒思考を変えるだけで、仕事の9割はうまくいく」中経出版 鳥原隆志 著

by staff on 2013/1/10, 木曜日
 

 表題で手に取ってしまった。うなずきの連続であった。設問やまとめがじつに分かりやすいのだ。そしてすぐ実践したくなる。それはどこからきているのだろうか。著者はインバスケットの考え方を取り入れている。そして次のような人に向けて書きましたという。

  1. 仕事を頑張っているのに評価されない、または成果があがらない人
  2. 仕事に追われる生活から解放されたい人
  3. 自分のやりたいことを実現するために、時間がほしい人
  4. 「どうも考えている視点が他の人とずれている」とうすうす気づき始めた人

 だから「仕事の8割は捨てていい」という項目があっても驚かない。「やめることはやること以上に重要」と言われてなるほどと思う。達成感はあっても成果が上がっていないことがある。「この忙しいのにもう5軒など廻れない」という思いはあるに違いない。成果が上がらないからもう5軒まわることだったのだろう。さらに忙しく5軒廻ったとして、達成感はあっても成果がともなわなかったら・・追われる身から解放させてみる。そこに著者は「考える視点」を15点出して思考を変えることを提案する。

 限られた時間の中で、成果をあげることが望まれているので、多くの仕事をぎゅうぎゅうに詰め込んでいる。それらすべての仕事を完璧に仕上げるだけの時間は与えられていない。そこで著者は絞り込む必要を説き、設問をする。どれとどれを優先しますか!

A社 資本金300万円「どのような商品か興味があるので、ぜひ説明を聞きたい」
B社 資本金1億円 「話を聞いてもいいが、検討段階」
C社 資本金1000万円「責任者が不在だが、代わりに話を聞いてもよい」
D社 資本金5000万円「すでに購入したが、あいさつ程度なら時間をとる」

 初級編は「本当にそれからするべきか」「本当にそれで解決するのか」「相手がどう思うか」「なぜ叱られたか」「本当にそれで大丈夫か」を考えること。

 中級編は「ほんとうにそれが一番効率的か」「次にどうなるか」「相手が何を求めているか」「ほかに手はないか」「誰に聞けばよいか」を考えること。

 上級編は「仕事は進んでいるか」「本当の原因は何か」「ゴール」「白紙に戻そう」「逆算したらどうなるか」を考える事。

 「目標を考えれば、それを達成するためのストーリーが生まれます。目の前でおきていることは、すべてチャンスです。」具体的な目標をたて、達成する充実を味おうことで、目標を達成するための考える力が身に付くと言われます。

 「受けた指示をただこなす。これは考えない仕事です。考えるというほんの少しスパイスを加えると、相手の反応は大きく違ってきます。これが仕事の成果につながります。」考えて仕事するとは、行動を起こす前に5秒だけ考えることですといい、その感じるポイントがわかれば、必ず仕事の成果は変わります。誰でもできることを、ただこなすのは、仕事ではありません。あなたしかできない仕事をするべきです。考えるという行動は、料理で言うところの価値を生む隠し味となるのです。だから「あなたのたったひと手間が、商品・サービスの価値を倍加させる。」

 どうです。たった5秒です。考えてみませんか。考えるというプロセスを取り入れてみましょう。よい評価を実感し、仕事を10倍楽しくしましょう。提言なのだ。忙しいからこそ、行動を起こす前に5秒の時間を取るという、考える時間を取るという発想を大切にしたいと思った。

(文:横須賀 健治)

 

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