私のパワースポット　元町厳島神社

　最近、「パワースポット」という言葉をよく耳にします。これは風水や気功などから生命や活動の源となるエネルギーが集中していると言われる場所のことです。主に神社仏閣が多いようですが、明治神宮の清正の井戸などのようにマスコミで取り上げられて、行列ができるスポットになったところもあります。ともは、今から10年ほど前まで夏になると、お茶のお稽古のために清正の井戸に水を汲みに行っていましたが、そのときは誰もいませんでした。口コミとは恐ろしいものですね。・・・

　今回の「ともの現場」は、私のパワースポットをご紹介いたしましょう。それは元町の中にある「元町厳島神社」です。

　元町厳島神社は、元町4丁目と5丁目の間にあります。元町クラフトマンシップ・ストリートを歩いて行くと、赤い鳥居が見えます。鳥居をくぐり正面の階段をのぼると本宮があります。左に皇大神宮、さらに左隣に金刀比羅宮が鎮座しています。

　もともとは横浜村洲干島にあったもので、元町に移り「元町厳島神社」と呼ばれるようになったのは、明治2年（1869）からだそうです。

　この神社は「元町の鎮守様」として街の発展を見守ってきました。御利益は商売繁昌・航海の安全と言われています。境内に刻まれている寄付者のお名前には元町の商店主が多く見受けられます。最近は、この地域に学校がたくさん（女子校だけでも5校）あることから学業成就で参拝する方も増えているそうです。

　私は元町に行ったときは必ずここに立ち寄ることにしています。この御社に御参りすると身も心も引き締まります。本宮の横には湧水でできた小さな池がありここに立っていると、元町の賑わいと全くは異なる「気」が流れているのを感じます。

　開港から150年、横浜元町の変遷をずっと見続けてきたこの御社は、元町の人々によって守られ、今も静かなたたずまいを残しています。
私の元町お勧めのスポットです。