書評 「“できる人になる”成功の秘訣」 主婦の友社 ユルゲン・ヘラー 著
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2002年1月の発行である。14年前に一度読んでいる。丁度発行して間がない時に入院しなければいけないことがあった。長期の入院ははじめてで、1週間に10冊、3週間だから30冊を順番に病院に運んでもらったのだった。その中の一冊だった。入院してつかいだしたB5の小さいノートが今328冊目になっている。入院して3冊目の終わりに抜書きして書いたのが「できる人になる成功の秘訣」からの次の言葉だった。
「わたしは自信のある人間になろうと固く決心した!わたしは自分に長所・能力があることを知っている。毎日、自分の潜在意識とともに動き、それによって、自分の全パワーと能力を活性化している。自分の目標に精神を集中している。
なぜなら、自分が何を求め、何ができるかを知っているからだ!
わたしの自信は毎日深まっていく。わたしは説得力をもった人間なのだ。自分のパワーと自信が大きくなっているのを、しだいに感じるようになっている。
わたしは自分を信じている。そしてわたしは、目標を達成することになるのだ。
絶対に、絶対確実に!」
この言葉を、ノートを新しくする度に書いた。そして「すぐ実行すること」を書くことも習慣にしたのだった。222冊目まで書いたのだから、220回書いたことになる。
著者は成功するためには次の四つのことを心に留めておきなさいという。
- まず、本当に成功したいと決心すること
- そのために絶対に自信をつけること
- 楽観的に考えること
- 長期的な高い目標を設定すること
だから自分に暗示をかけることになるのだ。「あなたは常識を捨てる必要がある」と語り、人口の5%の成功者たちが体験してきたことは次のようなことなのだという。
- 第一段階 人とは別のことをする。
あなたはみんなから笑われ、ばかにされる。決して尊敬されない。 - 第二段階 頑張った結果、最初の成功が見えてくる。
人からうらやましがられるようになる。 - 第三段階 いろいろねたみに抵抗して、自分の考え方を確立する。
うらやましがられることはなくなる。
なぜなら、みんなの敵になったのだから! - 第四段階 あなたは今や業界のトップの一人になっている。
以前はあなたのことを馬鹿にしていた人たち、ねたんでいた人たち、そしてあなたをつぶそうと思っていた人たちは、あなたの成功を称賛するようになる。
“あなたの成功を確信していた”というようにもなる。
「仮にあなたがビル・ゲイツの親だったとしよう。息子が、大学をやめて、コンピューターソフトをつくって売りたい、と言い出した。それも当時まだ誰も知らないコンピューターだ。誰も使いそうもないない代物だ。息子は頭がおかしくなったのか?常識的に考えることが出来なくなったのか?と思うだろう。無理もない。しかし、“常識でないこと”こそ、成功するためには重要な条件なのである。」
ひねくれた発想から生まれた製品を例に出している。道のないところで使うことの出来る自転車の発想がマウンテンバイク、どうして冬しか出来ないのと考えてローラースケート、サーフボードからスノーボードが生まれたのだ。考えてみるといいという。
「何か珍しいことをやってみよう。絵を描く。料理をする。バイクに乗る。コンピューターの使い方を覚える。ダンスしてみる。日曜大工をしてみる。なにかやりたくなったら、実際にやってみることだ!いつはじめる?その日をきめよう!」
著者は語っている。
- 不安は頭の中にしか存在しない
- 困難に正面から取り組む。一番不安におもったことからやってみよう。
そして失敗してみよう。 - まずいことになっても、どうということはない。
そうなったらいったん休んで考え直すことにしよう。 - やってみること
ノートに私も次の言葉を書き出している。
「勇気とは不安を抱いていても行動することだ」
あれもできたのだからこれもできる。それは専門家になることでもある。それだからいつも学ぶ場をつくることなのだ。振り返って実行できていたのだろうか。この本に出逢って14年になっている。自分のベースの考え方になっていることに気付く。そして14年ぶりに読み返して衝撃も感じた。それは著者が15年後に自分の売上を200倍にするとビジョンを掲げていた。その15年後が丁度今なのであった。
「私にはわかっている。あなたは必ずやり遂げることができるのだ!」
200倍の売り上げを私は全く考えもしていなかった。見向きをしていなかった。ただひたすら事業の存続に気がまわっていた。だからなのか私の売り上げはかわっていない。書評を書きながら思わなければ実現しない。思うからこそ実現するのを実感している。どこかで、できそうだと思うことに努力し、できっこないよと思うことには最初から取り組んでいないのだった。
よい習慣を見につけよう!のところで、新しい行動を習慣にするのに、何度も繰り返す必要がある!そしてだから冒頭に著者は「いいかえれば、そのことなら知っていますよ!という人にはなってほしくない。そうではなく、それは興味深いですね!という人になって欲しい。」と語っている。やってみましょう。本を手に取ってみましょうよ!
(文:横須賀 健治)
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