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書評 「できる人の自分を超える方法」 ディスカヴァー・トゥエンティワン リチャード・テンプラー (著), 桜田直美 (翻訳)

by staff on 2017/6/10, 土曜日
 
タイトル できる人の自分を超える方法
単行本 199ページ
出版社 ディスカヴァー・トゥエンティワン(2014/11/28)
ISBN-10 4799315897
ISBN-13 978-4799315897
発売日 2014/11/28
購入 できる人の自分を超える方法

「あなたが一回り大きく成長するために役に立つことを願っている。」(著者より)の文章でこの本を購入した。
「はじめ」でも著者はこう書いている。
「あまりにも多くの人たちが、ためにならない思い込みや態度、つまり間違ったルールに従って生きている。それらのルール一つひとつに光を当て、本当に守る価値があるかどうか検証するのが本書の狙いだ。」 本書にはルールが92書かれている。

ルール1は「成功とは何かは自分で決める」だ。
成功を測る唯一の基準は “自分が人生に満足するために必要なものを手にいれたかどうか” ということだけのはずだ、と言います。人に賞賛される仕事かもしれないし、必要なものを自力で手に入れたときに、一番の幸せを感じたことかもしれない、と言います。「他人に成功の定義を決めさせてはいけない。彼らは、あなたが何に満足を感じるかを全く知らないのだから。だから、あなたは自分にとっての成功の定義をじっくり考えなければならない。成功の姿がわからなければ、目指すこともできないからだ。」

ルール8は「きょうだいと一生の親友になる」だ。
著者は「友達は選べるが家族は選べない」この言葉は一見もっともらしいが、実は中身がなく、ためにならない言葉の筆頭と言い切られる。「きょうだいは本当のあなたを知っている。恥ずかしい過去や、世間からからかくしていることもみんな知っている。誰よりも強いきずなでむすばれているのだ。」だから大人になったら、きょうだい間のライバル心も卒業しなければならない。そうでないと、自分の本当の理解者が必要になったときに、最高の人材を逃がしてしまうことになる、と言われます。

ルール16は「他人から認められようとしない」だ。
「幸せな人生を歩むいちばん確かな方法は自分なりのコンパスをもつことだ。」自分のコンパスがあれば、自分が正しい道を進んでいるかどうかは、ただ自分に尋ねるだけでいい、と言われます。「他人から認められなくても自分がしていることを楽しめる人にならなくてはならない」と言います。

ルール23は「失敗するのはいいことだと考える」だ。
著者は次のような例を出しています。「冷たい雨の降る午前三時にガス欠になるという失敗を経験して、定期的に給油することの大切さを学ぶことができた。」たいした失敗ではないと思うかもしれないが、人間というものはあらゆるレベルで失敗している証拠でもある。私たちは失敗を通じてあらゆることを学んでいる。カビの培養からペニシリンを発見したフレミングの例を書いておられる。

ルール40は「内なる声に耳を傾かる」だ。
「出来る人の人生のルール」の読者から手紙をもらったそうだ。飛行場の本屋で見つけ、買おうと思ったが、レジに長い行列ができていたので、とっさの思いつきで、代金を払わずに持っていってしまったそうだ。飛行機に乗って読んでいくうちに罪悪感に襲われたという。とんでもないことをしてしまったと自覚し、自分が許されなくなったという。「内なる声に耳を傾け、本を三冊買い、著者に手紙をおくった」のだそうだ。

ルール52は「弱みを受け入れ、強みを磨く」だ。
気をつけないといけないのは、自分の弱みを克服しようとするのは、立派な態度かもしれないが、人はすべてを得意になることはできない。弱い部分で努力するなら、もっと見込みがある分野に力を注いだ方がずっといい、と言われる。「弱みを認めるのは、努力しないことの言い訳ではない。人には誰でも得意分野がある。自分の強みを見つけ、それを磨くことが、あなたの責任だ。それが現実的な道でもある。」
だからといって弱みに向かい合わなくていいということではないとおもいます。中学時代、贔屓にしてくれた数学の先生が本をくださり、高校時代の国語の先生は「好きなものでいいから、小説を読んでみなさい。」と言ってくれた。それが今になって役にたってきているとおもわれます。ここは横須賀個人の感想です。

ルール64は「高い倫理観を守る」だ。
あなたはつねに、誠実で、礼儀正しく、親切で、寛容で、いい人になっている。どんなに挑発されても、その姿勢を崩さない。相手がどんなに間違っていても、相手がどんなに失礼な態度であっても、決して同じレベルで応酬しないことだ、と言われる。ぐっと我慢だと。「高い倫理観を守った自分を誇りに思う時が必ず来る。この感覚は、復讐の何千倍も気持ちがいい」ものだと言われる。やられっぱなしになれという意味に受け取ってはいけない、という。「あなたの言葉も行動も、常に誠実で、威厳があり、清廉潔白であることこそが、本当の勝利への路なのだ。」

ルール68は「アドバイスしない」だ。
「あなたが正しい答えを知っているわけではないのだから、本人に任せるべきだ。」そして「あなたは質問することができる。」と言われます。どの選択肢を選ぶべきだということを、言わなければいいだけだと。どの選択肢がいいかわかっているのは、本人だけだ、と言われます。そうなのかもしれない。

ルール91は「安定よりも情熱で選ぶ」だ。
「結局は食べるための仕事に就くことになったとしても、夢に挑戦したという事実のお蔭で、大きな満足感と新たな場所で生きる勇気を得ることが出来る。」

「おわりに」で著者は語る。「ルールは宗教や法律ではない。幸せで成功した人生を手にするためのガイドラインだ。ルールを破っても、そこで終わりではない。自分で決めた基準に到達できなくても、自分を責めてはいけない。ただし挑戦は続けなければならない。そうすれば必ず、これまでの自分を越えた自分になる日が来るからだ。

手に取っただけでもうれしくなる。益々の人生を歩んでまいりましょう。

(文:横須賀 健治)

 

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