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横浜は私の人生を輝かせてくれた場所。合同会社「らんらん走介」代表の喜多清美さん

by staff on 2017/7/10, 月曜日

喜多清美さんは小柄でほっそりして、その姿のどこに100kmのマラソンを走る力があるのかと思ってしまいます。このたびお話を伺って、「走る」ことが喜多さんの人生の根幹にあることがわかりました。そして人をお世話するケアマネージャーというお仕事がまさに天職であることも実感しました。今月は、「走る」と「お世話」の両輪を持つ合同会社「らんらん走介」代表喜多さんにお話を伺いました。

合同会社「らんらん走介」代表 喜多清美さん
合同会社「らんらん走介」
代表 喜多 清美さん
 
お名前 喜多 清美(きた きよみ)
お生まれ 50代
お住まい 福岡県出身 横浜市在住
趣味 ランニングと寺院巡りと仏像鑑賞、
三味線、盆栽
お仕事 合同会社「らんらん走介」 代表
「らんらんケアマネ事務所」 所長

 

小さい時から走っていたのですか?

父の転勤が多かったので、小学校が2回、中学校が1回、高校でも1回転校しました。転校して、授業についていくのが大変で大人しい発表しない目立たない子でした。そんな子でしたが、クラスメイトに覚えてもらう唯一のアピールが走ることだったのです。幼稚園の頃から、体は小さかったけれど走ることは得意でした。

小学校1年生のときからリレーの選手でしたね。走ることでクラスに溶け込んでいけました。中学生になって福岡市では陸上の名門、筑紫丘中学校の陸上部に入部、リレーのメンパーで九州大会に行ったこともあります。久留米市へ転校しても陸上を続け高校に進み、陸上部に入ってこれからというときになんと半年で大分に転校することになりました。急な転校だったのですが、私立のマンモス校に編入でき、大切に持ってきたスパイクを握りしめ、転入初日に早速陸上部に入部、練習を開始しました。朝・昼・晩、毎日練習しましたね。大分東明高等学校という学校ですが、後輩にはウルトラ100kmマラソンの世界記録保持者の安部友恵さんがいて、今では男女ともに全国高校駅伝に出場している陸上の名門校になっています。

当時陸上部の顧問は日体大出身の先生で、私は指導者にも恵まれ、大分県選手権大会、高体連と400mで優勝し、恩師が卒業した日体大に進学して小学校からの夢だった教師になることを目標に走り続けていました。しかしインターハイに出場できず、自宅を離れることについて父の強い反対もあり、日体大に進むことしか考えていなかった私は、志半ばにして、高校三年で突如進路変更を余儀なくされ、泣く泣く、高校の系列の歯科衛生士の専門学校に進学しました。

なぜ横浜に来ることになったのですか?

専門学校入学後も当初は陸上の練習をしていたのですが、勉強と実習の日々で練習はできず、出場した大会で大腿部断裂の怪我をしたこともあり陸上をやめてしまい、歯科衛生士になって福岡の歯科医院で7年半働きました。その間、陸上は選手としてではなく、審判の資格を取得し、競技役員としてボランティアで関わっていました。当時、女子マラソンが始まった頃で、佐々木七恵さんや増田明美さんが活躍していて、私は彼女たちに憧れ、結婚して、子どもを産んでママさんランナーになりたいという夢を持ち始めた頃、持ち込まれた見合写真が、別府大分マラソンを走っている今の主人の写真でした。これは運命かもしれないと思いましたね。お見合いの翌日の初デートが「大濠公園を一緒に走りましょう・・」 だったのですから。(笑)

半年間の遠距離恋愛を経て結婚。夫が暮らしていた横浜に引っ越してきました。走ることが本当に好きな私達ですから、新婚旅行もホノルルマラソン。私は、これが初フルマラソン4時間30分で完走できました。夫(フルのベストタイム2時間29分48秒)が、最初から最後まで一緒に走ってくれました。

1988年、横浜に来てからは、水を得た魚のように走っていましたね。根岸森林公園を拠点とする「TM-CLUB」に入り、夫や仲間と一緒に練習することが楽しくてしかたありませんでした。その後、走る喜びを共にと、障がい者の方々との伴走も楽しみのひとつとなり、練習の一環となり、目標とした三大国際レース(東京国際・名古屋国際・大阪国際)女子フルマラソンにも出場できました。最高タイムは、1991年名古屋国際女子マラソンでの3時間9分20秒です。

ゴールの瞬間

ランナーとして全盛期の1993年に突然、気胸を発症し何度も手術、入退院を繰り返しながら、それでも私は走ると走り続けた横浜での30年余り、伴走も含めると今までに43回のフルマラソンを完走しました。高校時代に補助員で手伝っていた別府大分マラソンにも2013年に出場、翌年には3時間18分22秒で完走できたことは私の陸上人生の集大成となりました。

喜多さん新聞記事

福祉関係のお仕事を始めたのはいつ頃ですか?

聴覚障がいの方との出会いがきっかけで、手話の勉強を本格的に始め、10年かかって1998年に横浜市登録手話通訳者の資格を取得。手話通訳の仕事の傍ら、伴走で関わってきた障がい者の施設や学童保育の現場などでも働いていました。私は元来、人と関わることが好きな性格らしく、通訳の仕事だけでなく、障がいのある方やシニアの方々に、もっと関わっていきたいと考えて、ケアマネージャーに挑戦することを決意しました。

何が役に立つか分からないもので・・ケアマネージャーの受験資格に介護医療の実務経験6年以上が必要だったのです。この時に生きたのが、歯科衛生士でした。

そして2005年にケアマネージャーの試験に合格しました。私は何かに挑戦することや目標を持つことが好きみたいで、30代の頃から気胸を繰り返すようになって、走ることに対する情熱が薄らいでいたことも手話通訳やケアマネージャーの資格取得を目指した一因かもしれません。

2005年にケアマネージャーとして横浜の民間企業に採用されました。福祉の現場の最前線にたって、困りごとの解決に自分がサポートすることで、関わった方々の表情が明るくなっていくのが手に取るようにわかり、生きる喜びを感じて頂けたと感じる時、本当にやりがいのある仕事だと思いました。ケアマネージャーは天職だと思いましたね。民間企業で7年間働いて、自分のやりたい「地域の方々と共に生きる」介護を実現したいと独立を決意。それで、2013年7月に合同会社「らんらん走介」を設立して代表になりました。

「らんらん走介」はどのような会社ですか?

「らんらん」は、私の人生を支えてくれた「run」からとり、場所は私の「run」の原点である根岸森林公園の傍と決めました。この会社の定款には介護関係のことだけでなく、ランニングのイベントの企画・実施も入っています。気胸になったことで、競技者は辞め、体調にあわせてゆっくり楽しく走っていこうと方向を転換し2016年には、2回目の挑戦で富士五湖100kmマラソンを完走しました。その後も南伊豆ウルトラマラソン等に出場しています。

私にとって走ることは「生きること」です。私の考えるケアマネージャーとは、その人の言葉にならない心の叫びを察知し、「生きることを一緒に悩み考えていくことだと思っています。

私は走ることで「無」になる時間が持てること、それが仕事にプラスになっていると考えています。これからも、障がいがある方やシニアの方々の困りごとの解決のためにも走っていきたいですね。現在はランニングのグループにもいくつか参加して、「走る」を沢山の方々と共に楽しんでいます。

2017年5月に、中区山元町に「らんらん走介」のスペースを開設しました。ここは地域の皆様に気軽に立ち寄ってもらえる「憩いの場」にしていきたいと思っています。ここをベースとして「走る」仲間も増やしていきたいですね。

左:事務所の入口/中:喜多さん仕事姿/右:事務所の様子

あなたにとって「横浜」とは?

私はランナーの主人と出会え、横浜に来て本当に良かったと心から感謝しています。志、半ばにして諦めていた「走ること」ができた横浜の地。私の人生を変えてくれた横浜、「輝かせてくれた場所」だと思っています。

横浜は「輝かせてくれた場所」です!

(インタビュー:渡邊 桃伯子  写真提供:喜多 清美)

 

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