Skip to content

書評「満月の法則」 サンマーク出版 佐藤 康行(著)

by staff on 2018/10/10, 水曜日
 
タイトル 満月の法則
単行本 254ページ
出版社 サンマーク出版(2016/10/24)
ISBN-10 4763135902
ISBN-13 978-4763135902
発売日 2016/10/24
購入 満月の法則

「人里はなれた山奥で難行苦行の末に、悟ったつもりになっても、それは本当の悟りとは言えない。混沌とした俗世間の中で、ドロドロとした人間関係の中で悟りをいかしてこそ本物という意味です。」著者の佐藤さんは満月の法則が正にそれで、本当の自分はまんまるそのものと言われます。「そのことを前提に、これからは不完全から自分を観るのでなく、完璧から自分を観るようにしてほしい。」

「満月に気づくためのエクスサイズ」という章があります。
  “まんまるは愛そのものの世界”
  “まんまるは感謝そのものの世界”
  “まんまるは歓びそのものの世界”

人間はそのまんまるそのものであり、だから、どの人もみんな完全・完璧な存在なのだと語られます。それに気づく必要があります。つらい現実のおかげで、これからの人生がハッピーになる、といったら、ちょっとびっくりするのではないでしょうか、と「それを可能にしてくれるエクスサイズが“完璧 愛ポスト”です。」として次へ進みます。

  1. 悩みや苦しみを書き出す。
  2. 「これでよかった」ことをリストアップする。
  3. 「愛の行動リスト」を記入する。

作業が終了したら、ここでも心の中で完璧・完璧・完璧・・と唱えてくださいと言われます。そして優先順位をつけて行動あるのみです。そして次の行動です。奉仕の倉庫と感謝の倉庫を作ることです。専用のノートか手帳を用意し、「この人にはどういうものをプレゼントしたら、喜んでもらえるだろうかを考え、ノートや手帳に書き留めておくことだ」と。「子供のそれとは違って、ものとはかぎらないこと、さりげなく “思いやりの心” を示せばいいのです。」

水の入った二つのコップがあるとします。片方のコップには透明できれいな水が入っていますが、もう片方のコップには茶色く濁った水が入っています。「きれいな水ならそのまま飲めますが、濁った水は汚くて飲むのはいやですよね。たいていの人はそのまま捨ててしまうと思います。」でもきれいとか、濁っているというのは、あくまで人間の見た目の判断にしかすぎません。「濁っている水の中には動植物が存在していることを忘れてはならないのです。人間から見れば濁った水であっても、そこに住んでいる動植物からすれば、こちらの方が居心地の良い水となります。」そして次のような相談のことを書かれます。「この子が私に反抗してどうしようもないんです。水商売はするし、喧嘩するたびに何か月も家出でして・・・。先生どうしたらいいでしょう?」娘さんと話す機会があったあとのカウンセリングが終わった直後、娘さんはその足で、以前から知っていた更生施設に赴き、一番安い時給でそこのアルバイトをすることに決めたそうです。そして本題はここからと著者は続けられます。

「私が幼い頃、お父さんとお母さんは離婚した。
お母さんはお金でものすごく苦労してきた。
もうこれ以上、お母さんに苦労はかけたくない。
なんとかお母さんを助けたい。
だったら、少しでも時給の高い所で働けばいい。
なのに、お母さんはちっとも分ろうとはしてくれない。
いつも私をガンガン攻めてくる。
だから、私だってお母さんに反抗するのよ。」

「麻衣ちゃんの反抗・家出は、お母さんに対する “愛の叫び” だったのです。この話は、濁っている水のように思えても、じつはまったく濁っていなかったことを示す好例と言ってもいいのではないでしょうか。自分はこうだと思い込んでいても、違う観点から見たら、真実が見えてくることを教えてくれているのです。 “清濁併せ呑む” というのは、そういう全体を見る心のことを言うのです。」

宇宙に働く「横の法則」と「縦の法則」という項があります。例えば、「なんてことするのだ」という心の働きが「横の法則」で、「お陰様で毒蛇に噛まれずにすんだ」という事実が「縦の法則」に当たります。「欲望はすべて実現する」が横の方則の第一原則です。第二原則は「感情は記憶によって決められる」で第三原則は「肉体は“自分を守ろうとする力”によって形作られている」です。

では「縦の法則」とはどんな原則からなりたっているのでしょう。第一原則は「欲望はすでに実現している」です。これは自分が好きだから生きているという事実を言っているといいます。そして第二原則は「感情は何にも縛られず自由自在である」です。記憶は自由に書き換えることができ、感情も自由自在なのです。私たちの記憶は、いわば幻想なのです。

「横の法則の」第三原則は“肉体はすべてを愛し生かす力によって形つくられている”です。」横の法則の第三原則の自分を守ろうとする力によって形つくられているものが、縦の法則にではすべてを愛し生かす力に代わっています。

過去も他人も変えられる法則があると著者は言われます。なぜならば、フイルムに焼付いたものは、もともとは私たちの心のなかにある “心のゴミ” がこびりついたものであって、それさえ綺麗に取り除けば、何も記録されてないゼロの状態にリセットできるからです。著者はいいます。「人間はみんなまんまる。三日月の奥にあるまんまるを、互いにまんまるとして扱う。 “あなたは素晴らしい” と口に出さなくても、心でそう思う。そうすると、まもなく、まんまるがまんまるとして見えてきます。同時に、いままで見えていた三日月が、見えなくなるのです。」

(文:横須賀 健治)

 

Comments are closed.

ヨコハマNOW 動画

新横浜公園ランニングパークの紹介動画

 

ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
(動画をみる)

横浜中華街 市場通りの夕景

 

横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
(動画をみる)

Page Top