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横浜スケッチ(第35回) 箱根~山中湖・忍野・河口湖

by staff on 2018/12/10, 月曜日

ペンネーム 成見 淳

8月号のスペイン北部の村、10月号のアイルランドと、2回続けて海外の一人旅が続いた。
スペインはスケッチツアーの途中から離脱したもの、アイルランドは知人の知人宅に泊めていただいたもので、私のイメージする純粋な一人旅とはちょっと違うが、それでも連続で海外ものを掲載すると「良く出かけますね!」とか「今度はどこへ行くのですか?」などと聞かれることが増えて来る。中でも「奥さんとご一緒ではないのですか? 何にも言われないのですか?」という質問が一番多い。
特に女性からは言外に何となく非難めいた様子が見て取れる。
家内には、昔は「今回は下見だからね。その時が来たらゆっくり案内出来るように。」などと言い訳っぽく言っていたが、いつしか「まあ就活のひとつだから。その内行きたくても行けなくなるよ。」と変わり、今ではそれも必要なくなった。その理由は、私の貯金残高を知っていて『どうせもうすぐ行けなくなる。』と思っているであろう事、元々本人が海外旅行に関心がなく国内旅行の方が好きな事によるが、一番の理由は長期間家を空けられない事、空けられなかった事が大きい。
その代わり国内旅行の企画は家内主導。どこへ行くか私は関与せず、運転手か付添人。現在は箱根・忍野・、京都、安房鴨川・勝浦が多い。私が海外に行けなくなる数年後はもう少し国内の旅行先が追加されるはずだ。いずれにしても私にとっての旅の目的の大半は「絵ッセー」だからスケッチブックは手放せない。

今回は10月29日箱根に一泊し恩賜公園からの芦ノ湖、翌30日に箱根湯本の早川渓流を描く赤坂教室のスケッチ旅行参加が元々の趣旨で、私は29日のみ参加。家内と強羅に2泊し、山中湖、忍野、河口湖を回って紅葉狩りを楽しんで来た。

(蛇足ながら私のイメージする純粋一人旅とは「往復の航空券と初日の宿泊先以外は事前手配をせず、どこへ行くかはその日次第。気に入った所があれば何日でも留まって好きな絵を描く事。荷物はいつも通り超最小限、行き帰りの日程が決まっているだけ寅さんよりもややまし。」というところだが、実現は年々難しくなっている。)

 

箱根恩賜公園

10月29日、8時頃ひとり車で家を出て10時半頃現地到着。駒ケ岳を見上げる芦ノ湖のほとり。白鳥の形をしたたくさんのボートが描きにくそう。すでにTさんが描き始めていて、隣に座って描き始める。お昼ごろには描き終わって園内を散歩する人や、さらにもう1枚描き始める人も出て来た。私は苦闘しながら6号を何とか描いたものの、とても作品とは言えない代物だった。ま、客観的に自分の力量を知るのも勉強。
講評が終わって同じクラスの女性、DさんFさんを仙石原の仙郷楼バス停近くのホテルにお送りする。
この付近は4日前に高校の同期会ゴルフコンペで来た所。ちなみに同級生の石村君は仙郷楼。箱根湖畔GC、黒たまごで有名な大涌谷黒たまご館などの社長。(黒たまごはひとつ食べると寿命が7年延びると言われているそうだが、家人には「これ以上食べないで欲しい。」と言われている。(もとより私は昨年生前葬個展を行っていて、長生きに関心はない。)
私のお勧めは「くろたまピヨコ」。モチモチして食感がとても良い。
翌朝3時頃起きて前日の絵を4号で描き直す。較べてみると少しは良くなったような気がするが、家内の眼には大して変わらない様子。

芦ノ湖畔の箱根恩賜公園から駒ケ岳を望む 水彩4号

 

車を置いてハイキング

泊まった場所はケーブルカーの強羅駅から三つ目の中強羅駅近く。我が家は普段から行動は早いので、混まない内にと始発駅の強羅まで坂を下る。これがまた何とも急坂、のみならず一直線。
予想に反してガラガラ状態。乗客は数人。これならわざわざ強羅駅まで下る必要はなかった。
早雲山駅でロープウェイに乗り換える。ひとつのゴンドラに10人くらいは乗れるし、次から次からとやって来るので混むことはない。相客は外国人二組と私達。ドアが閉まって動き出した。大涌谷頂上付近で風を切る音がビュービュー聞こえるのにもかかわらずほとんど揺れない。その理由は2本のロープ。片手でぶら下がるタイプではなく、大きく手を広げて両手でロープをつかむタイプだからだ。
もちろん景色は最高。20、21日に伊豆高原に出かけた時も天気はほぼ快晴で、大室山の頂上から伊豆七島の内、八丈島を除く六島が見えたほどだったが、結局今回も翌31日も晴れて、計5連続で富士山を拝むことが出来た。同じ富士山でも、富士サファリパーク、大室山頂上、芦ノ湖、山中湖、河口湖など、場所が変わると左右の勾配が変わって、完全な円錐形ではないのが良く分かる。

大涌谷頂上は風がとても強い。急いで帽子をしまう。一通り景色を見て「くろたまピヨコ」を買う。店員の若い女性に社長の事を話すととても嬉しそうで、なかにし礼似の彼は授業員にとってアイドル的存在のようだ。
桃源台への下りのロープウェイはオーストラリア人のカップルと一緒。iPadに入っているウルル(別名エアーズロック)の絵を見せると「自分たちは行ったことがない。」と言う。Kakadu国立公園(オーストラリア北部の広大な自然公園。四国の面積に匹敵。)にも行ったことがないと言う。
大体そんなもので、日本で知り合ったペルー人がマチュピチュに行ったことがないと言うのでからかったら、「お前は富士山に登ったことがあるか?」と問われ、うなだれて「実は・・・無い。」と答えたのを思い出す。

「Uluru」(エアーズロック)水彩6号。

Mach Picchuとスケッチする私、撮影はペルーの友人Lさん。

ロープウェイからは箱根湖畔GCが良く見える。10月25日はここで高校同期会コンペがあったが成績は16名中最下位。後半はゴルフよりも絵のネタ探しの方に気が行っていた。

箱根湖畔GC18番ホールティーグラウンドから大涌谷を望む。左端には噴煙が。

桃源台で二人と別れて彼らは海賊船、私たちは湖岸沿いに船着き場まで歩き、そこから船で箱根園へ。
昼食後バスで仙石原高原下車、徒歩で相原精肉店(安くて美味しい)近くのスーパーで夕食・朝食・酒を買い込み、施設循環バスで箱根美術館前下車。ここからが問題で、宿泊施設まで徒歩300mだが直線の55mの登り。昨夜家内が荷物を持って登って「めちゃくちゃきつかった。」と聞いてはいたが思った以上に厳しく、本日の疲れの90%以上はこの急坂によるものではないかと思った程だった。そのため箱根美術館に行く予定はパスした。

 

目指すはコキア咲く大石公園

実はこの三日間の小旅行の一番の目的は河口湖畔大石公園のコキア。コキアという名前を知ったのは先生の水彩カタログを手にした時だから、2016年6月だったと思われる。以来、Facebookやテレビ画像で目にする富士山を背景にした、あの真っ赤なコキアを何とか描きたいと思っていたが自信がなかった。とりあえず実物を見に行かなければと、昨年9月末に長女、孫を伴って大石公園&リニア見学センターを訪れたのだが、あいにくの雨とリニア走行中止日。コキアも最盛期には少し早く、コキアもリニアもがっかりだった。
『今年こそは』と思っていた所に一泊二日のスケッチ旅行。『それならば』と箱根に泊まって河口湖に足を伸ばすことに決めた。

描くに当たって手始めに、恐る恐る3号のスケッチブックに単体のコキアを描いて、教室の際に先生に「コキアを描きたいので・・・」と見てもらうと、「コキアを上手く描く作家は聞いたことがない。難しいからおやめなさい」。と言いながらも描き方のアドバイスと共にスケッチブックに描き加えてくれた。
『よし。これで大丈夫。』と思うのはとんでもない錯覚。頭で(何となく、直感的に)分かったというのと、実際に出来るのとは全く別の事。(ゴルフでも何度「開眼」したことか。)
さらに、「出来た」というのと「身につく」と言うのはさらに別の事である。
山本五十六の有名な言葉に「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」があるが、先生は滅多なことではほめない。この絵ッセーも、文章ではほめられることもあるのだが・・・、絵では・・・。でも、先生には滅多なことではほめないスタイルを貫いていただきたいと思う。「難しいし、コキアを描く作家は少ない。」という言葉が私には大変な励ましになるから。

「難しい。無理だからやめた方が良い。」と言われると余計メラメラとなり、チャレンジしたくなるのが私のメンタリティー。もともとは内気で引っ込み思案の少年だったのだが、中学に入り学校の成績が上がって行くにつれて自信が付き(実態は、成績の良い子の多くは私立へ行っただけの事だが)、それに伴って性格も少しずつ変わって行った。決定的に変わったのは高校2年の時からだった。進路指導の時、担任からいきなり「お前にはその志望校は無理だな。精々○○程度。」と言われメラメラと反発心が芽生えた。
『そうは言っても今のままでは何も変わらない。生活スタイルから変えなくては駄目だ。』と考え、勉強を朝型に変え、3時半から4時起きとなった。この早起きは今も変わらない。それどころか、7時半にベッドに入り8時には就寝となり。早い時では2時あるいは1時起床ということもある。(寒くなるにつれ、就寝時間は変わらないが起床時間は遅くなっているが。)
いつしか「人と違う事をやる。難しい事、困難な事を敢えてやる。人より先にやる。」これが戦略、生きる道、となって行った。だから今年の8月号の横浜スケッチ「ピレネー山脈を越えて」のように、一人の画家に会いたくてスペインの山奥に出かける位の事は、自分にとっては大それた事でも何でもない。好んでそんな場面を選ぶ習性が身についたらしい。

コキアの話から横道にそれてしまったので話を戻して。
大石公園そのものはそれほど大きな公園ではないが、富士山と河口湖が正面に見えて景色がとても眼に優しい。何と言っても駐車場が無料。大して広くない駐車場かと思いきや、今回は隣の広い空き地が全部解放されて、どこに停めて良いか迷うほどだった。
しかし、残念ながら今年は見ごろを過ぎているようで、コキアの赤が褪せていた。「旬」というが、花も食べ物も旬と言うのは文字通り精々10日間。
ひとり旅ではないから現場スケッチは難しい。記憶と写真にインプットし帰宅後数枚描いてみた。
その中から3点を紹介。

「コキア4」水彩4号

「コキア5」水彩4号
2点並べて見ると赤ワイン、白ワインを連想させるようだ。

「コキア6」水彩4号

11月はコキアばかり5枚描いた。描くたびにコキアの特徴が分かって来るのだが・・・。
これから一体何枚コキアを描く事になるのだろう。
今年も色々楽しいこと、面白いことがたくさんあったが、来年はどんな事が待っているか。
もうそんなことを思う時期になった。

 

「横浜スケッチ」と称していながら最近は横浜が出てこない、との内なる声が聞こえて来ます。
歳の最後に、日本大通りの銀杏並木を2点追加しました。

「横浜地方裁判所前から」水彩4号

「日本大通り夕暮れ」水彩4号

一年間「絵ッセー」にお付き合いいただきありがとうございました。
皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。

 

PS:兄が能面展で優良賞を受賞しました。『狐』
さらに嬉しいことに同じ優良賞10名の中に前の絵の教室の先輩Aさんが入っていました。
しかも連続受賞。
平成30年度現代能面美術展 〈公募〉受賞者発表と現代能面美術展開催のお知らせ | 金沢能楽美術館
http://www.kanazawa-noh-museum.gr.jp/topic/1279

なお、場所・時期は未定ですが、来年能面と水彩画の兄弟展を行う予定です。

筆者紹介

Jun Ohsawa 大澤 淳さん  
お名前 Jun Ohsawa 大澤 淳
E-mail j-narumi@ug.netyou.jp
URL http://home.netyou.jp/kk/ohsawa/
成年月日 1967年1月15日成人式。おひつじ座。いわゆる団塊の世代。誕生日はもっと前。
年齢 その年の西暦 − 1947(3月25日以降)
生息地 横浜市鶴見区に70年弱在住。いわゆる浜っ子。
血液型 いわゆる典型的なAB型
性格 内気、控えめ(だが信念は曲げない)、人前に出るのを極度に嫌う・・・だったが、 最近は少しずつ変わって来た。これもネット化のおかげかな。
割りと簡単に物事をはじめてしまう。(衝動的、意思決定が速い、好奇心が強い)。
忘れやすい。(最近特に)
趣味 ◎絵画:(主に水彩画)初めは油彩だったが10年近く休止していた。ヨコハマNOWのお陰で、2015年より主に水彩画を中心に絵画を再開した。
◎文章を書くこと(エッセイ、旅行記など)。
◎放浪の旅:国外国内を問わず、スケッチポイントを求めて心の洗濯に。(すぐに汚れやすいので。)
〇ゴルフ:1979年にホールインワンをしたことも。42年間通った神奈川県津久井湖ゴルフ倶楽部を2016年12月に退会。ハンディキャップは全盛期13だったが。
〇2015年急に作曲を始めたが半年もたたずに現在休止状態。
●フォルクローレ(アンデス音楽):ケーナ、サンポーニャ等も演奏したが、今はたまに聴くだけ。

 

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ヨコハマNOW 動画

新横浜公園ランニングパークの紹介動画

 

ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
(動画をみる)

横浜中華街 市場通りの夕景

 

横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
(動画をみる)

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