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考えてみよう「子ども」・「家族介護」のこと(最終回)
一年間ありがとうございました

by staff on 2020/5/10, 日曜日

最終回 一年間ありがとうございました

読者の皆さまと「子ども」・「家族介護」のことを一緒に考えることができる場にしたいと願いコラムを書きはじめて、今回で12回となりました。
約1年間という一つの区切りを迎えたので終了することになりました。

最終号のテーマは「家庭介護の変化の時に考える!」です。
第2号のテーマは「介護は突然始まるかも!」でしたが、突然始まった介護も、その後これまた突然、容態が変わってしまうことも多く、その変化に合わせて新たな介護生活になって行くこともあります。

我が家の場合、昨年10月に要介護3だった94歳9か月の母に癌がみつかりました。
もうすぐ、95歳という高齢なのに癌!と、告知された時は、信じられなかったのですが、高齢なので手術可能な体力があるかを調べる検査をたくさん行い、11月には無事、手術は成功し、回復も順調のようで安堵していましたが、癌というのは、取り除けば終わりではないのですね。
ホットしたのもつかの間、術後の体調問題は今もあります。
母は「癌の5年生存率なんていわれても、5年したら100歳じゃない!その前に寿命が尽きてしまうわよ」な~んて、人前では気丈に話してはいますが本心は、再発や転移はしないか?また癌がみつかった場合、今度は手術ができないとなったら、どうなるのか?などなど心配なことだらけでいます。
そのため、介護もこれまでの日常生活のケアだけではなく、術後の心身の不安解消が大切になってきています。

介護生活って、ケアで忙しく流されるように日々を過ごしてしまいがちですが、こんな変化が現れた時は、少し頭の中を整理して今、一番大切にしなければならないことは何か、何よりも優先すべきことは何か、などを考えることと、介護を一人で抱え込まない方法を考えることをお勧めします。

私は、術後の母の介護で何よりも大切にしたいことは、これ以上体力を衰えさせないことと、心身のケアだと思いました。
体力に関しての具体的な行動としては、寝たきりにさせないことと体重を減少させず、現状維持に心がけ、免疫力UPと思われる食事をつくること。
母は歯が無く口腔内に支障があるため、栄養があり、飲み込みや消化に良く、免疫力UPを1日3回食事でとるとなると、長い間には無理が出てくるだろうから、1日1食は介護食弁当を配達してもらうことにしました。
また、体のケアとしては、以前から利用していた週1回の訪問看護のほかに、体調の急変への不安も出てきたので訪問看護先に24時間緊急時連絡がとれる体制にするなど、外部の力も借りながら大切にしたいことを続けるようにしています。
ただ、術後の心の問題に関しては、現在はコロナ感染がなによりも心配なので、今は家庭で母の不安を一緒に考えながら寄り添い、コロナ感染が落ち着いたら外部のアドバイスも検討しようと思っています。

こういった変化の時は、家庭介護だけでなく子育てでもありますよね。
そんな、変化の時には、頭の中を整理し、考えてから取り組んでゆくようにすることが良いと思います。
それから、子育ても介護も関係ないという皆さんも、子どもや介護を必要としている人々は社会の一員でもあります。
どうぞ、社会の仲間として、時には何かできることがあるかを考えたり、手をかしてみると、あなたにとって新たなつながりができるかもしれませんよ。

さて、たった12回と短い期間だったので皆さまと一緒に、考えあえる場としての広がりにまでは至らなかったですが、ほんの少しでも、子育てや家庭介護を考える機会となってくださったなら幸いです。

そして、私は10年目を迎えた「よこはまNOW」の一読者に戻り、毎月楽しみの記事を読ませていただきながら、これまでどおり保育や家庭介護経験などを通して、生涯社会とかかわりあって行くことでしょう。

最後に、読者の皆さまのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
それでは、ごきげんよう。

筆者紹介

 
本 名 竹沢 佐知子 (たけざわ さわこ)
自己紹介 短大幼児教育科を卒業後、幼稚園教諭となり、その後2度の転職も経験。「やっぱり子どもと関わる仕事がしたい!」と、1991年ベビーシッター会社
(有限会社チャイルドサービス遊)を設立。
 
2007年から父の介護がはじまり、2016年には、会社と介護の両立より、両親との残された時間を大切にする決断をして、25年間続けたベビーシッター会社を廃業。
 
その後父は他界、現在は、母の世話を一番に生活しています。たいしたことはできない私ですが、生涯社会と関わりあっていたいと願っています。保育や家庭介護経験など、私で役に立つことがあれば気軽に声をかけてください。
Eメール childyou@tky2.3web.ne.jp

 

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