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横浜スケッチ(第45回) 最終回

by staff on 2020/8/10, 月曜日

ペンネーム 成見 淳

新型コロナウィルスの影響で色々なイベントが中止や延期になっています。すべては人と人が密に集まることを避けるためですが、そのための工夫としてテレワークやらオンライン授業など、働き方や会議方法、学校の授業なども多様化しています。
私の所属する水彩画教室でも毎年行われている生徒展が、早い時期に中止となりなました。
そこで、「コロナに負けない。」「『こんな時に?』ではなく『こんな時だからこそ!』という思いからオンライン生徒展を思い立ち、先生に提案し、多くの方の賛同を得て開催に至りました。
構想から、企画、趣旨説明、仕組みづくり、画像処理、作品アップと約2か月掛かりました関係で、今月号は自分自身の作品はほとんどありません。
最後にもう一つご報告があります。ヨコハマNOW2015年5月号から始まった「横浜スケッチ」を、休止という形を取りますが実質終了とし、今回を最終回とさせて頂くことになりました。

 

「赤坂孝史教室オンライン展」

本来7月1日-7日に赤坂孝史教室生徒展が行われる予定でしたが、4月8日に中止決定となり、通信教育によるオンラインゼミが4月10日全国展開されました。
その案内を見た瞬間に「オンラインによる生徒展」というアイデアが浮かび、早速企画書をワードで作成し始めました。昔から熟慮して演繹的に結論を出すというよりは、まずひらめきありきで、後付けで証拠集めや検証をして論拠づける方法を取っていました。
それは金額の多寡やハードルの高さに関係なく、というよりむしろ困難であればあるほどその傾向が強かったように思います。
企画書がまとまり、先生、会長、主な仲間に相談し、5月1日に正式に「赤坂孝史教室オンラインゼミ展」を生徒さんに展開し、6月1日応募開始、7月1日オープンに至りました。
従来の生徒展は出品者が関東地区に限られていましたが、オンラインのお陰で関東関西は勿論、全国及びスイスからも含め68点出品される結果となりました。

 

「赤坂孝史教室オンライン展」全作品

私の作品が少ない代わりに、68点の作品をご覧ください。

インスタグラム https://www.instagram.com/akasakaonline/
(登録不要でそのままクリックでご覧になれます。)
ブログ https://akasakatakashionline.exblog.jp/

 

「横浜スケッチ」5年間を振り返って

私が絵を描くようになったのは1990年11月21日、横浜美術館でルノアールの「少女(イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢)」に再会した事がきっかけだった。
すぐに通販で油彩セットを買い、絵の事は何も知らないまま庭からいきなり自宅を4Bの鉛筆で描き始め、油で溶いた絵具を塗ったら、鉛筆の粉が一緒に溶けだしてキャンバスが真っ黒になった事からスタートした。(詳しくは私のホームページの「エッセイ・雑記帳」参照)
1993年9月下旬、スコットランドにIR、(インベスター・リレーションズ。投資家に対する広報活動。林横浜市長が多くの市民の反対にもかかわらず推進しょようとしているIRの事ではない。)にかこつけて、好奇心からスコットランドに調査に行き、以来通う事約10回以上。このころからホームページを始めて、「絵」「旅」「エッセイ」は私のライフワークとなった。

2005年早期退職し、次いでNPO法人の専務理事も辞め、完全に仕事を離れた数か月後、神奈川新聞の「世界コマ大戦」の記事を目にした事がきっかけで、ヨコハマNOWの発行人で大学の後輩でもある渡邊伯桃子さんと知り合い、ヨコハマNOWの編集長辰巳隆昭さんの目に私のホームページが止まり、そのご縁で1915年5月に「横浜スケッチ」(ネーミング辰巳編集長)の連載が始まった。
芸は身を助ける。趣味のエッセイ、表現手段としてのホームページが退職後の大きな心のよりどころとなった。

この間10年以上絵から遠ざかっていたが、お二人から「昔の絵で良いから。」という事で始めたものの、『媒体名がヨコハマNOWなのに昔の絵ばかりでは失礼だし、水彩画は正式に習ったことはないし・・・。』と意を決し、スケッチブックを持って「外交官の家」に出かけた時、生徒さんの作品を批講中の桝谷一夫先生に遭遇し、その場で入会志願。
2018年3月末に退会するまで2年9か月ペン彩画のご指導を頂いた。

連載を始めたばかりの5月後半頃、家で掃除機をかけていた時に突然「人生はキャンバス」という詩が浮かび、次いでメロディーも浮かび、作詞作曲が出来上がって、さらに音楽ソフトを購入し何曲か作曲した。こうして「Life is an Expression」(人生は表現)のコンセプトに曲作りも加わったが、ウェイトは水彩画の方にどんどん移行して行った。

いつか個展をやってみたいという夢が叶って、2017年6月に横浜山手234番館で初個展を行った直後の6月中旬、横浜そごう9階のギャラリーダダに立ち寄り、赤坂孝史先生の個展を見た途端衝撃が走った。老夫婦が手をつないで歩く後ろ姿の絵、大岡川の絵など約30点。『自分の描きたい絵はこれだった!!』と思い、受付の人に聞くと「生徒になるには3年待ちですよ。」と言われたものの諦めきれず、いろいろ調べて単発のワークショップに参加する事2回。その後2018年3月頃からギャラリーダダでの定期講座に参加した。この間は二人の先生のご指導を受けていたが、気持ちはペン彩画から離れて行った。

2017年6月に山手234番館での初個展が終わった後、ギャラリーダダでの個展(2018年6月)が決まった。
偶然にも空きがあった赤坂先生の個展会場の隣室だったが、生徒になるには3年待ちと聞いていたので生徒になれるのは当分先だろうと思って安心していた。
ところが2017年7月半ばに先生から「8月から空きがありますがどうしますか?」という連絡があった。チャンスは即つかむ主義なので、もちろん即「お願いします。」となったものの、とても来年までに個展を行うほどの絵は揃えないと悟り、編集長にお願いして2017年12月号から翌年5月号まで連載を休止させてもらった。この間必死でひたすら描き続けたことは言うまでもない。
「絵ッセイ」という造語も出来、「絵せイスト」と称するようにもなった。結構気にいっていて、横浜スケッチは終わるけれども両方ともこれからも使っていきたい。

個展が無事終わり、再開後の2018年8月号からは隔月連載になった。この頃からは作風も変わって来たようだ。また、海外ツアーにも良く出かけるようになり海外ネタが多くなり、「横浜スケッチ」と言いながら横浜と直接関係の無い作品やテーマが増えて行った。

「横浜スケッチ」や「ヨコハマNOW」を通して色々な方にお会いし、インタビュワーとして貴重なお話を伺うことが出来た。横浜海岸教会の上山修平牧師、曹洞宗徳雄山建功寺の桝野俊明ご住職、密厳山不動寺 遍照院(別名「踏切寺」)の山本芳弘ご住職、アフリカの革命児島岡強さん由美子夫人などなど。
インタビューでなく、5年間でお会いし、「横浜スケッチ」に登場して頂いた方は数知れない。スウェーデン、ストックホルムのBirgittaさん、スペイン、ピレネー山脈ふもとのColomerさん、アイルランド、ダブリン郊外の結子さん、ご主人のジェラルドさんと3人の子供さんとオットセイ似のワンちゃん、スコットランド、セント・アンド・ルースの友人スチュアートと奥さんのリンゼー、野毛のジャズピアノバーのオーナーで元「夢で逢いましょう」のテレビ番組のピアニストの津田龍一さん、歌手でジュンとネネの早苗ネネさん、伊根の舟屋のオーナー夫人、琵琶湖西岸の民泊のSpiri夫妻、仁右衛門島の横山さん、私の作詞を翻訳してくれた尾形さん、初めて銀座の画廊に出品依頼を頂いたASAGIARTSの浅黄オーナーなどなど。横浜スケッチのご縁がなければお会いすることは叶わなかった方達ばかり。

さて、横浜スケッチは終了しますが、私のライフワークである「絵ッセイ」、すなわち「絵」旅」「エッセイ」は形を変えて今後とも続きます。さしずめ姉妹ホームページを立ち上げてアップして行こうかと思案中です。引き続きご覧いただければ幸いです。

2015年5月に始まった「横浜エッセイ」の絵はエリスマン邸からの、今は無くなったセント・ジョセフ・インターナショナル・スクール風景です。

最後は、私のオリジナル作品ではなく赤坂先生の7月の課題で模写ですが、横浜スケッチらしく「みなとの見える丘公園6月」F6号です。

最後にヨコハマNOWに投稿の機会を頂き、全期間を通して訂正、追加の多い原稿で幾度もご迷惑をお掛けした辰巳編集長、すべてのきっかけとなった発行人の渡邊さんに感謝とお詫びを申し上げるとともに、私の拙い絵ッセイをご覧頂いた読者の皆さまに感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

今後の出品予定
いずれもギャラリーダダ(横浜そごう9階)水曜-火曜(10時-19時半。最終日は16時。)
 8月 5-11日 ギャラリーダダ アートフェスティバル展(公募展)1点
 8月12-18日  成見淳個展 約30点
 11月18-24日  第13回パレット会展 1~2点

筆者紹介

Jun Ohsawa 大澤 淳さん  
お名前 Jun Ohsawa 大澤 淳
E-mail j-narumi@ug.netyou.jp
URL http://home.netyou.jp/kk/ohsawa/
成年月日 1967年1月15日成人式。おひつじ座。いわゆる団塊の世代。誕生日はもっと前。
年齢 その年の西暦 ? 1947(3月25日以降)
生息地 横浜市鶴見区に70年弱在住。いわゆる浜っ子。
血液型 いわゆる典型的なAB型
性格 内気、控えめ(だが信念は曲げない)、人前に出るのを極度に嫌う・・・だったが、 最近は少しずつ変わって来た。これもネット化のおかげかな。
割りと簡単に物事をはじめてしまう。(衝動的、意思決定が速い、好奇心が強い)。
忘れやすい。(最近特に)
趣味 ◎絵画:(主に水彩画)初めは油彩だったが10年近く休止していた。ヨコハマNOWのお陰で、2015年より主に水彩画を中心に絵画を再開した。
◎文章を書くこと(エッセイ、旅行記など)。
◎放浪の旅:国外国内を問わず、スケッチポイントを求めて心の洗濯に。(すぐに汚れやすいので。)
〇ゴルフ:1979年にホールインワンをしたことも。42年間通った神奈川県津久井湖ゴルフ倶楽部を2016年12月に退会。ハンディキャップは全盛期13だったが。
〇2015年急に作曲を始めたが半年もたたずに現在休止状態。
●フォルクローレ(アンデス音楽):ケーナ、サンポーニャ等も演奏したが、今はたまに聴くだけ。

 

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ヨコハマNOW 動画

新横浜公園ランニングパークの紹介動画

 

ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
(動画をみる)

横浜中華街 市場通りの夕景

 

横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
(動画をみる)

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