第１回　コラム始めます。

はじめまして

　1960年代生まれの私は、気がつけば、20年以上サラリーマン生活を続け、40代半ばになってしまっている。
　ここまでくると、女性もオヤジ化がはじまるようだ。
　新聞も経済欄から読み始め、 「家によくできた嫁さんがいたら最高なのに・・・」 と毎日思い、抵抗感なく立ち飲みにも入り、塩辛を割り箸でつつき、ちびちびやる時に至福のひとときを感じてしまう。
　かと言って、若い頃は絶対にしたくなかったはずのオバサン行動も、付き始めた贅肉同様しっかり存在感を増して来た。
　レストランで 「食後に」 と頼んだコーヒーが、料理が終わらぬうちに出てくると、 「食後とお願いしましたけど？」 と突き返す事も難なくやってのけ、韓流ドラマはビデオで毎週予約。 アンチエイジングと抗酸化の言葉にはめっぽう弱く、おせんべいを食べながら、ダイエット特集の雑誌を読み、定期的にパーティーやイベントの参加や開催に余念がない。
　それなのに、目を覆いたくなるような乙女マインドも持ち合わせているから恐ろしい。
　スマホでデコった写真を友達に送りまくったり、ネイルデザインはこまめにチェック。 もし、大好きな韓流スターが、このレストランに入ってきたらどうしようなどと、ありえない妄想も忘れない。

　これは私だけに限ったことではなく、現代の 40s ウーマンには少なくない症状ではないだろうか。
　わがままで、ずうずうしく、優柔不断と片付けられそうだが、私は、柔軟な思考ができ且つ芯のあるブレない世代だと自負している。
　ついでにもうちょっと良く言わせてもらうと、大なり小なりいくつかの選択と犠牲を経て、自分のライフスタイルというものを獲得してきたので、精神的にも鍛えられ度胸もある。 加えて、若い世代に劣らぬよう、体の衰えを感じながらも、必死に磨き、努力している甲斐あって、肉体的にも意外と若いのだ。

　私は、こんな心身ともに鍛えられてしまった 40s ウーマンを、オヤジ・オバチャン・オトメ （３つあわせて ｢O3｣ と呼ぶ） マインドを持つ最強人類世代と勝手に呼び、エールを贈り、自らを鼓舞したいと思う。

　このコラムでは、そんな40sウーマンの私が、 O3マインド （オヤジ・オバチャン・オトメマインド） で、世の中を甘辛くつづっていきたい。

「パンケーキ」を食べるべきか考

　今、大変なブームになっている事をご存知の方も多いと思う。 横浜にも有名なお店がいくつもある。 このパンケーキを、私の中のそれぞれのマインドに語らせてみた。

　結論、
　見た目にも美しく、ゴージャスな絶品パンケーキは、至福のひと時を与えてくれることは間違いないだろう。 そのため、何かとストレスの多い 40s ウーマンには、眉間のシワをこれ以上増やさないためにも、日ごろ頑張っているご褒美という名目で、たまには食べるべきだと強く言いたい。
　ただし、同時に、めっきり代謝も悪くなっている 40s ウーマン。 食後の別腹には要注意だ！ 食べられるから大丈夫と判断すると、翌朝、シワは減っても、シボウがさらに存在感を増して自己嫌悪に陥る可能性が極めて高い。
　まず、別腹を作らないために （オレキシンを出動させないために） 、食後に写真付きパンケーキメニューや、隣のテーブルでオーダーされた魅惑的なパンケーキは、絶対に見ないことが懸命である。

プロフィール