書評 「おもてなし力の磨き方」(人を動かすリーダーの) 日本実業出版社 蓬台浩明 著
著者は株式会社都田建設代表取締役社長蓬台浩明さんで、2012年度経済産業省 「日本が誇るおもてなし経営企業」 に選ばれている。住まいづくりを軸としたライフスタイルの美、心の美、社風力による独自のマネージメントが高く評価されています。 {利他のこころ} |
「歴史をひもといてみれば、江戸時代中期に石田梅岩という思想家が“商いにおける利潤追求は罪悪ではない。ただし商いは正直にすべきで、けっして卑怯な振る舞いがあってはならない”と倫理観の大切さをおしえています。」と日本人の誇りであるおもてなしに項で触れている。「農村部においては、江戸時代末期に二宮尊徳が村民に勤勉と倹約の重要性を教えることによって、多くの荒廃した村々を復興させています。尊徳は人々の心を立て直すことにより、貧困にあえいでいた村を富める村に変えていったのです。」そして「おもてなしとは、人に対するおもいやりをカタチにすることだと思います。」と続きます。
{谷の心}
「山は目立つが谷は目立たない
山の山頂は険しく人をよせつけないかもしれない
でも谷には人が集まり 沢ができ
緑が生い茂り 町ができる 谷は自分を主張せず
谷のまわりそもそもの魅力を活かす
素直さ 謙虚さ ありのまま」
だから「谷」の心を「欠く」と「欲」という字になるのですと話される。
「リーダーとして、一度谷の心になってみてください。まわりが、これまで以上によく見えるようになるとおもいます。」
{謙虚さ}
著者は “はっと” させる。それは「目上の方や各ジャンルの先輩方や尊敬する方たちから学ぶことは当然ですが、部下や子供たちからも学ぶことが出来る謙虚さ、素直さがとても重要です。」 「リーダーだからこそ、学び続け、どんな人からもどんな事態からも学ぶ力が重要なのです。これは、ある意味、能力を超えた努力だと思います。バカ正直に学び続ける力こそが、人格を磨くことになるのだと思います。」 「社会人が学ぶというのは真剣勝負です。さらにリーダーのあなたは、ふつうの社会人の学びのさらに上を行かねばならないのです。その上を行く学びをするからこそ、リーダーとしての自信がでてくるのではないでしょうか?」
だから「経営者は教育者」だといい、「おもてなし経営のためには気づく力を養い、それを経営に生かすことが必要不可欠」なのですと!
項目だけでも参考になる。「失敗からも楽しんで学ぶ」「自分自身の失敗はいきた教材」「完璧にできなくても気にしない」
{悩んでもクヨクヨしない}
どれも、どこも参考になるし、だれでもができることが書かれている。「最悪の出来事は最高の出来事」と言ってしまうのである。
「自分に乗り越えられそうにない大きな問題が来たときの対処方法はその悩みはすでに誰かも経験していると考えることです。自分以外のだれかも、まったく同じ悩みを経験し、そして普通に何事もなかったかのようにすごしているのです。世の中、人の数だけ悩みがあります。ですから、どこかに解決方法はあるでしょうし、誰かがその答えを持っているのです。」だから「人生最悪の出来事こそが10年後の自分をつくれるようになると思えるようになると、もっといろいろチャレンジして、自己嫌悪になるような失敗をしたい、というように失敗をおそれない心境になっていくのです。」と語られる。
とりだしたいことは山ほどあるが、それは本を手に取ったあとのお楽しみということにしておきたい。
究極のリーダーのあるべき姿について引用しておく。だれでもが素晴らしいリーダーにいますぐなれると思って生きていきたい。
「強い念い!」
「謙虚さと素直さ!」
「持続する力!」
「柔軟性!」
「厳しさ!」
千年残る企業を目指し、このスタッフとその根幹を今この瞬間大切に作っている姿勢にすごさを感じている。
(文:横須賀 健治)
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