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心に平和のとりでを皆で作りましょう。 横浜ユネスコ協会事務局長 高山知恵利さん

by staff on 2016/3/10, 木曜日

『世界遺産登録』では脚光を浴びる「ユネスコ協会」ですが、実際はどんな会なのかよく知られていないのが実情です。今回は「横浜ユネスコ協会」の事務局長 高山知恵利さんにご登場いただき、横浜での普及活動のお話を伺いました。

横浜ユネスコ協会事務局長 高山知恵利さん横浜ユネスコ協会事務局長
高山知恵利さん
 
お名前 高山 知恵利(たかやま ちえり)
お生まれ 昭和30年4月
出身地 山梨県
お住い 横浜市西区
ご家族 夫と子共3人
お仕事 横浜ユネスコ協会 事務局
所在地はこちら
ご趣味 空手
平塚が本部の西田道場(清武会)に所属
http://www.h3.dion.ne.jp/~seibukai/

4月生まれなので知恵利です

4月に山梨県で生まれました。桜の頃でしたから、父が桜(チェリーブロッサム)からチェリー、チエリ、知恵利って名付けてくれました。さくらんぼのチェリーではなく桜の知恵利です(笑)
その父は仕事の関係で転勤が多く、私も転校の繰り返し、学校や級友に馴染めないこともありました。「幼馴染」とか「同窓生」って羨ましく思います。私、同窓会に出たことがないから。。。(笑)
高校卒業して横浜に移ってきました。

学校で役員になったことが 今 役だっています

卒業後、静岡の三島にあった『富士見ランド』の横浜営業所に勤務しました。その頃、簿記に興味があり、夜間に簿記スクールに通いました。 29歳で結婚、当時は「晩婚だね」って言われましたね(笑)。
結婚後、仕事は家業の経理事務の手伝い程度。。。3人の子供に恵まれ、主婦だということで、学校の役員に選ばれるようになりました。PTAの会議に出て発言したり、礼状や挨拶文を書いたり・・・PTAという狭い世界にも上下関係があり、いろいろと勉強になりました。

横浜ユネスコ協会の事務局になりました

ユネスコ協会とは限らず、いろいろな協会の共通の悩みは会員の高齢化です。2012年もしくは13年でしたでしょうか? 横浜ユネスコ協会の理事さんから『歴史散歩』というイベントに誘われて参加したことから理事会に出るようになりました。そこでは50代後半(現在は60代)の私が『若い』ということでした・・・
「高山さん、あなた若いんだから、これ手伝ってよ」って言われ、イベントなどに積極的に参加し始めた頃、前任の事務局さんが体調を崩してしまいました。 会計と事務局の席が不在となり、成り手が無いまま、若い(笑)私に白羽の矢が当たって、事務局を引き受けることになりました。

暗中模索の毎日です

前任者がお亡くなりになられて、引き継ぎを行うこともなく「事務局」になったことで、不安な毎日が続きました。神奈川県には横浜ユネスコ協会の他に鎌倉と厚木と小田原にユネスコ協会があります。小田原は少し遠いので鎌倉と厚木で理事会が開かれる時はオブザーバーとして参加し、どのような活動を行っているのか勉強しました。もちろん、機会があるごとに東京にある本部からも教えを受けています。
事務局を引き受けたからには、「ユネスコ運動」の普及、会員の交流など、まずは私の出来ることから、精一杯頑張りたいと思っています。
そんな私に一から丁寧に教えてくださる他支部の理事や事務局の方々、応援してくださる会員の方々、そして温かく見守ってくれる家族、本当に多くの方々に支えられております。感謝の気持ちでいっぱいです。

ユネスコの運動を若い世代に繋げたい

『世界遺産活動』では脚光を浴びる「ユネスコ」ですが、それ以外の活動はあまり知られていないように思います。会話の中で「ユネスコ」と「ユニセフ」を間違えておられる方もいらして。。。「ユネスコ」をもっと若い人に知ってもらいたいと思っています。

活動の理念は「教育や文化の振興を通じて、戦争の悲劇を繰り返さない」ことです。ユネスコ憲章の前文に「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」とあります。
貧富の差によって「教育」が受けられない子供が増えています。豊かな国「日本」の中にも「教育格差」が存在しています。 紛争地域から着の身着のまま逃げてきて難民となった子供達の教育も深刻な問題です。 そんな紛争国や発展途上国では「貧困のサイクル」が生まれています。

『世界寺子屋運動』は「貧困のサイクル」を断ち切るために「学びの場=寺子屋」をつくり、読み書き計算を学び、安定した収入に繋がる技術を習得させ、明日を生きる力を育む活動です。

世界寺子屋運動:http://www.unesco.or.jp/terakoya/join/

『ユネスコ協会就学支援奨学金』は東日本大震災の影響で経済的に苦しい家庭の子供達を支援しています。被災地の子供達が進学や夢をあきらめることなく、明日を生きる希望を育む活動です。

「あしたは変わる。あなたの募金で。」をスローガンに、皆さまからの募金によってこれらの活動が支えられています。
また、「書き損じハガキ」や未使用切手、未使用プリペイドカードも集めています。ご家庭の「タンス遺産(引出に眠っている資産)」を寄付していただき募金に変えて頂きたいと思います。

タンス遺産とは:http://www.unesco.or.jp/terakoya/kakisonji2016/

ユネスコ・スクールをあなたの学校で

ESD(Education for Sustainable Development)「持続可能な開発のための教育」は日本が提案国でもあり、文部科学省は国内の学校でのESDの推進に特に力を入れてきました。
 ユネスコ・スクールは1953年にユネスコ憲章に示された理念を学校現場で実践する共同体として発足しました。2015年5月現在、日本では939校の幼稚園、小中高、教員養成系大学がこのネットワークに参加しています。

今後も、横浜市の小中高や大学、その他の教育機関で、ユネスコ・スクールのグローバルなネットワークを活用し、国内外の教育機関(学校)と交流し、地球規模の諸問題に対処できるような若者を育てるためのアクティビティやセミナーが実践していけるようにお手伝いしたいと思います。

ユネスコ活動を若い世代に繋げるには、積極的に教育機関との連携が求められると思います。

高山さんにとっての横浜とは?

昭和が終わり平成になり、20世紀から21世紀となり、もっと世の中は平和になると思っていました。
グローバル化で世界は近くなり、人々は国境を越えて1つに結ばれるかと思えば、紛争の火種は尽きず、国を捨て難民として貧困と絶望の中で喘ぐ人の数は増加の一方です。

平和や幸福の基礎となるのは「教育」だと思います。ひとり一人がユネスコ憲章の「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」を心に刻み、地球規模の諸問題に立ち向かうことで、平和な世界が継続していくものと思います。まずは家庭から、町内から、横浜から。。。「平和とは?」を一緒に考えて行きましょう! 「是非、横浜ユネスコ協会の会員になってください!」

(インタビュー:高野慈子)

 

 

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