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永岡鉄平の「若者にフェアなスタートを」(第8回) フェアスタート5周年のご報告

by staff on 2016/9/10, 土曜日

ハマっ子社会起業家「永岡鉄平」の『若者にフェアなスタートを』


 
 

 

株式会社フェアスタート、NPO法人フェアスタートサポート
代表 永岡 鉄平

横浜生まれ、横浜育ち。株式会社フェアスタート、NPO法人フェアスタートサポートの2法人の代表を務め、日々、児童養護施設の若者達を中心に18歳で親を頼れずに自立する若者達への就労支援活動に取り組む永岡鉄平が、日々の活動で感じたことを話します。
想いは「かわいそう」ではなく「もったいない」

 

フェアスタート5周年のご報告

皆様こんにちは。
猛暑の中、大きな台風にも見舞われた8月でしたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。

実は8月はフェアスタートにとって、記念すべき月でした。
2011年8月22日に設立した株式会社フェアスタート。
おかげさまで、無事に5周年を迎えることが出来ました。

創業当初は、今だからいえますが、資金難に苦しんだ時期が長く、本当に生みの苦しみ、自身の経営者としての未熟さを痛感する日々でした。
しかし、就職を応援した若者達の活躍する姿に支えられ、おかげさまでここまで事業を継続することができました。

8月は、5周年の喜びと共に、これまでの5年を振り返りながら、これからの5年についてしっかりと考える時期でもありました。

これからの5年、フェアスタートとしてより大切にしていきたい事について、
社会活動家の湯浅誠さんが8月11日に書かれた記事を引用させていただき、申し上げたいと思います。

湯浅誠さんの記事全文はこちらから見れます。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yuasamakoto/20160811-00059572/

<以下、引用>
ある、児童養護施設出身の若者の生の声。

「子どもは何に反応するかわからない。
わからないからこそ、さまざまな体験をさせる。
しかし、単発ではダメだ。
そこにずっと寄り添って、その子が何に引っかかるか、何にこだわりを持つか、それを見極め、後押しし、伸びていく方向性を一緒に探してくれるような大人が必要だ、と。」

「児童養護施設の職員に、それはできないのか。 難しい。
職員の仕事は本来それだろうと言うことはできる。親代わり。
しかし実際は、あまりにも凄惨な体験をしてきた子どもたちと向き合っている結果として、「食べられればよい」「暮らしていければよい」とハードルが下がってしまう。
教育・養育の質にまで目が向かない。
そして、そうした問題意識をもっている職員も、社会福祉的な養成しか受けていないので、社会経験や人脈が不十分で、多角的な体験を提供できない人もいる。 」

以下、湯浅氏のコメント

その人たちはかつて「アニキ」とか「オヤッさん」とか「センパイ」とか呼ばれていた。
「面倒みてくれる」人たち。
面倒見ながら、一緒にふざけたり、バカやったりしながら関係と信頼ができ、だからその人の「おまえ、それ結構向いてるんじゃない?」が強い影響力をもった。
特に珍しくもない、ごくありふれた、どこにでもある関係だった。
また、ごくありふれたものだったからこそ、私たちはあまり作り方を意識してこなかった。
そういう関係が、あちこちで勝手につくられているときはよかった。
勝手につくられなくなると、さて、どうやったらつくれるものなのか、誰もみんなを納得させる答えは持っていないのだった。

<引用、以上>

若者達にとって、この人たちなら、自分に必要なことを教えてくれる。
なんだかんだ会いたくなるし、一緒にいて心地よい。
時には、厳しいことも言ってくれる。

フェアスタートは、これからも、若者達にとってのアニキ、アネキ的な存在で彼・彼女達の未来を応援していきたいと思います。

これからのフェアスタートに、どうぞご期待ください。

フェアスタートスタッフ一同

永岡鉄平

永岡鉄平プロフィール

株式会社フェアスタート 代表取締役
NPO法人フェアスタートサポート 代表理事
ホームページ:http://fair-start.co.jp/

経歴

2004年に明治学院大学経済学部を卒業後、リクルートグループに入社し、求人広告の法人営業に2年間従事。その後、当時の顧客に誘いを受け、大学院生の就職問題を解決することを目的とした就職支援会社の設立に参画。幹部として、フリーペーパーの発行や求人ポータルサイトの制作といった新規事業を立ち上げながら、法人営業、登録者へのキャリアカウンセリング、広報、採用担当と幅広い業務を兼任しながら約3年間会社の発展に貢献。
約5年間のサラリーマン生活の中で、働くことから遠ざかろうとする若者の増加、若者が採用できずに苦しむ中小企業の増加を感じ、若者と雇用の世界で根深い社会課題を認識。この課題に起業という形で対峙したいと決意しサラリーマンに終止符を打つ。様々な教育事例、子育て環境、貧困問題などを勉強していくうちに、社会的養護の子ども達・若者達の存在を知る。親からの支援が見込めない中、逆にだからこそ同世代よりは働くことに真剣に向き合い、高校卒業後18歳という若さで社会に挑戦するものの、多くがワーキングプアとなる彼等・彼女等の現実を知り、人材業界で培った経験を活かし、彼等・彼女等の就労支援を決心する。起業準備期間を経て、株式会社フェアスタートを2011年8月に起業。2013年1月には、NPO法人フェアスタートサポートも設立。

受賞歴

  • 2010年9月 第1回社会起業プランコンテスト(内閣府地域社会雇用創造事業)最優秀賞受賞
  • 2014年2月 キララ賞受賞(かながわ若者活き活き大賞)

その他役職員

  • 横浜YMCA常議員
  • 明治学院大学同窓会評議員

 

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