横浜スケッチ(第43回) お花シリーズ
ペンネーム 成見 淳
私の絵の99%は風景画。素晴らしい風景に感動することが多く、そんな時は何とかこれを絵に残したいと思うからだと思う。一方、人物や花などにはあまり関心がなく、抽象画には全く関心がない。
そうは言っても風光明媚な観光地や街中の絵に人や花が全然ないのは不自然だし、人が入ることでストーリーや生活感が生まれ、花が入るとより絵が華やかになるからと、それなりに努力はしているのだが・・・。
赤坂孝史先生の2月の課題は昨年6月にスケッチ旅行で行ったスイスのソーリオ村の、これでもかと言うほど花いっぱいの風景だった。
今回の「横浜スケッチ」はこの絵がきっかけとなってお花の絵を描いたので、Yellow World シリーズとして4点ほど紹介することにしました。
赤坂孝史先生の教室での作品からの私の習作
透明水彩6号
この課題は昨年12月に渡されていた。2020年1月は先生が執筆活動に専念するため教室はお休み。この間、お休みでなかったクラスの生徒さんやスポットのワークショップに参加された方の作品がインスタグラムにアップされるのを見て『みんな凄いなあ!自分にはとてもこんなに描けないなあ!』と、どんどん置いて行かれるようでずっと自信喪失に陥っていた。
2月第一週、先生のデモ&解説に従って各自途中まで仕上げて、描き終わらなかった人は次週までの宿題となった。今までの自分としては『これ以上描きようがない。これ以上自分には描けない。』と筆を置くはずであったが、家族やインスタフレンドのアドバイスやコメントのお陰で、描きかけの絵をベッドから見える所に置いたり、少し離れた所に置きなおしたり、時間を置いてみたりして、気が付いた所を更に補足して描き込みを繰り返した。結局この粘りが良かったのだろうと思う。
第二週の最後は全員の作品の講評。笑わない男ならぬ、滅多に褒めない先生の思いがけない言葉と「この際近くの三ッ池公園などで菜の花畑を徹底的に描いて自分のものにしたら。」というアドバイスを頂き、黄色い花の群生地を描いてみた。
ちょうどこの原稿を書いている時に、「この回私は授業をお休みしてしまったので参考になりました。」というコメントがインスタに入って来た。先に描かれた生徒さんに刺激を頂いた私が今度は逆の立場になった。互いに切磋琢磨し、刺激し合う。これもこのグループの良い点である。
スイスの村 透明水彩6号
ちなみにスイスのソーリオ村はこんな所。習作の絵にある道を登って行くとここに出るらしい。
横浜市旭区の里山ガーデン 透明水彩4号
まず初めに思い浮かんだのは2018年春に行った千葉県のマザー牧場。将来のネタ用に撮ってあった写真をもとに描いた。この絵はインスタの私の絵の中で最高の「いいね」数を頂いている。
描き終った後の3月初めの土日に家族3人でドライブに出かけた。あいにく朝から小雨模様で牧場の駐車場で9時からの開園待ちをしていて開園と同時に雨が上がった園内へ。山の上なので風が強く寒かったが菜の花は前回よりも緑色っぽくて良い感じ。ネタを沢山仕入れたのでこの中からまた幾つか作品が出るだろう。さらに館山を回り、白間津のお花畑に寄って勝浦に泊まった。
三浦海岸 透明水彩4号
続いて描いたのは三浦半島の三浦海岸駅近くの菜の花。京急電車とのコラボレーション。自宅から京急電車一本で行けるのだが前回行ったのは2016年3月、家内と二人で河津桜を見に行った時。あらためてチェックしたら横浜スケッチ2017年4月号に「春をバトンタッチ、「梅、菜の花、桜」というタイトルで書いていた。
三浦海岸 透明水彩4号
3枚目は横浜市旭区の里山ガーデン。これは黄色い花ではなく、大部分を占める白いフワフワした植物をメインに描いた。名前は確かではないがパンパスグラス? しかも季節は秋だった。
雨上がり(マザー牧場)透明水彩6号
締め切り寸前に描き上げた絵。「マザー牧場」と同じ風景を目線をやや引いて。頂上の展望台を目指して前を歩く親子は私の同居人。
出品予定
7月 1- 7日 赤坂孝史教室水彩画展 ギャラリーダダ(横浜そごう9階)
8月 5-11日 ギャラリーダダ アートフェスティバル展(公募展)(横浜そごう9階)
8月12-18日 成見兄弟展 ギャラリーダダ(横浜そごう9階)
筆者紹介
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ヨコハマNOW 動画
新横浜公園ランニングパークの紹介動画 | ||
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ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。 |
横浜中華街 市場通りの夕景 | ||
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横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。 |
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