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よこはまグリーンピース社長 「横濱うたげや ど根性ホルモン」のオーナーシェフ椿直樹さん

by staff on 2012/7/10, 火曜日

 横浜戸部7丁目交差点近くの「ど根性ホルモン」は、ネーミングから「おやじ系が集まるホルモン屋」とイメージしてしまいがちですが・・・実は、新鮮な横浜野菜にこだわった「若者が集まる地産・地消のお店」です。今回は、よこはまグリーンピース社長・「横濱うたげや ど根性ホルモン」のオーナーシェフ椿直樹さんにお話しを伺いました。

よこはまグリーンピース社長 「横濱うたげや ど根性ホルモン」のオーナーシェフ椿直樹さん

 

 
お名前 椿 直樹(つばき なおき)さん
お生まれ 1967年 保土ヶ谷区
お住まい 横浜市神奈川区
ご家族 妻と女の子
ご性格 ひたすらポジティブ
ご職業・他 よこはまグリーンピース社長
横濱うたげや/ど根性ホルモン オーナーシェフ
横浜市認定 はまふぅどコンシェルジュ
横浜野菜推進委員会(代表)
農林水産大臣認定 地産地消の仕事人
濱の料理人プロジェクト
ベジタブル&フルーツマイスター(ジュニア)
親と子の味覚塾

料理の原点

 幼い頃、母が病気になった時「目玉焼きごはん」を作ってあげたのが、私の「料理人」としての原点です。高校生の時、ファミレスでアルバイトをしました。始めはウェイターの仕事でした。ある時、厨房を手伝うことになって、「料理って面白い」と思ったのです。 もともと、会社に勤めるよりも職人になりたかったので、横浜調理師専門学校で1年勉強すると、洋食・フレンチレストラン、ホテルなどで修業を重ねました。

 当初はフランス料理のシェフを目指していました。修業中は高い壁に何度もぶつかりましたね。いろいろなジャンルを寄り道しながら、そろそろ一人前かな?と思ったのが32才、スペイン料理のシェフをしていた頃でした。

横浜野菜との出合い

 スペイン料理の「野菜フェア」で横浜野菜を使いました。おかげさまで良い反響があり、「横浜野菜」って「イケてる」と思ったのが横浜野菜との出合いでした。

 今でこそ、レストランのシェフが畑に行って農家から直接食材を仕入れることは「怪しい」ことではありませんが・・・畑をうろうろして怪しまれたり、理由を何度も説明したり・・・と大変でしたが、多品目野菜を作っている都筑区の中山さんの所が突破口になり、トマト専門農家とか専門農家へも出入りできるようになりました。

横浜野菜
「ど根性ホルモン」の店内には生産者農家のみなさんのイラストが壁面を飾っています
 

横浜野菜を広める

 横浜野菜の魅力に取りつかれて10年以上になりますが、横浜は葉物野菜の生産では日本2位・3位を競う生産地であることを知り驚きました。また、横浜にしかない野菜も沢山あります。生産農家を回って集めた野菜を消費者に届ける「よこはまグリーンピース」という会社を作りました。届け先はレストラン等が10店舗、小学校、病院、スーパーに卸しています。

(クリックで写真拡大)

 

店頭で横浜野菜販売を行っております。近所の主婦の方はもちろん、遠方から買にこられる方もいます。

 

ど根性ホルモン誕生秘話

 ど根性ホルモンの前の店は「7丁目酒場」という店で、料理に使う横浜野菜を届けることになっていました。 ところが突然、店を閉める話になって、そのオーナーから「店をやって欲しい」と言われて作ったのがこの店です。内装は「7丁目酒場」のまま引き継ぎました。

(クリックで写真拡大)

 

 「ど根性」は「土・根・生」という意味です。店で使う野菜、店頭で販売する野菜の95%が「横浜野菜」なので「土と根に生きる」をもじりました。「ホルモン」は焼き肉店の経験があったものですから・・・言葉のリズムもいいでしょう。「野菜フレンチ」とか「野菜ビストロ」とかも考えたのですが、敷居を低く来やすい店にしようと「ど根性ホルモン」という名に決めました。

 店のネーミングとメニューのギャップにお客様が戸惑いを覚えるのも「面白いかな」って・・・真逆なイメージでしょう?!

 

想定外の驚き

 戸部は店を出すのが難しい場所だと言われていますが、思ったよりお客様が来てくれています。ネーミングから「おやじ系」を想定していましたが、実際は若い人が多いです。お客様が他のお客様に「ここの野菜は美味しいから」と料理を紹介してくれることも想定外でした。リピーターが多いです。今まで、お客様と店主は礼儀正しい関係、つまり「いらっしゃいませ」という関係だと学んできましたが、ここでは「やー、いらっしゃい!」とアットホームな関係が生まれています。

 

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お誕生日会には小松菜のスポンジケーキに赤と黄色のトマトのデコレーション

同じ考えを持った人と繋がること

 はまふぅどコンシェルジュの1期生です。横浜市環境創造局主催の講座ですが、その受講経験者を繋げたいと思いました。また、横浜野菜推進委員会を立ち上げて、料理教室や収穫体験などを開催したり、親と子の味覚教室を開いています。

 苅部さんが農業塾を開いておりますが、趣味で始めた方が「農業」に従事した話を聞きました。実際、横浜で農業を始める若者が増えています。

 若い料理人が出る場所も作りたいです。ど根性ホルモンでは7月2日から「ランチ」を若い料理人を使って始めます。

 近日、この店で落語家を呼んで「寄席」をすることになりました。出演は馬生一門の方々です。業種や業態が違っても「地産・地消」にこだわりを持つ方とこうしたイベントで繋がっています。

 日々、いろいろな方にお会いできることが刺激になっています。同じ考えで行動できる「同志」を集めたいです。

椿さんにとって横浜とは

 横浜が大好きです。地元を大切にしたいと思っています。平成24年2月に戸部に店をOPENし、戸部の井上精肉店、ヤシマ食品(豆腐)などと繋がることができました。今後は「土・根・生 カフェ」とか「土・根・生 スパゲッティ」とか広がっていきたいです。

 横浜は、何か新しいことをやると必ずお節介(悪い意味でなく)な人が集まって来きます(笑) 集まれば、広がりが生まれます。この集まりと広がりを横浜ブランドにしたいです。

 

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(インタビュー:渡邊桃伯子  文・写真:高野慈子

 

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