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第16回 どあっぷ「シチズンシップワークショップ in横浜国大」

by staff on 2013/6/10, 月曜日

みなさんこんにちは!
シチズンシップ教育の普及をめざすために活動している、NPO法人ど・あっぷ!です。
だいぶ暑くなってきましたね。今年の夏も暑くなるのでしょうか。
しかし、これからが何かと楽しい季節になってきます。暑さに負けないくらい楽しみたいものです。
今回は、私たちど・あっぷ!が開発している、「シチズンシップワークショップ教材」について紹介します!

 

シチズンシップワークショップ in横浜国大

 先日、5月16日(木)に横浜国立大学教育人間科学部の先生に協力していただき、小学校教職科目の授業で、ど・あっぷ!の「シチズンシップワークショップ教材」を実践させていただきました。その模様をお伝えしたいと思います。

 その前に、ワークショップの簡単な概要です。

ワークショップの概要

 このワークショップは、「ど・あっぷ!タウン」という“仮想のまち”を舞台に、まちの課題を踏まえ、そこに暮らす住民の視点に立って必要な施設を考えていくというものです。ど・あっぷ!タウンは海に囲まれた島で、自然豊かなまちですが、近年は人口の増加や産業の発展・社会の変化にともない、課題がたくさんあります。その一例として、必要な施設の不足です。住民がもっと暮らしやすいまちにしていくために、まちにどんな施設を作ることが必要か、住民の目線に立って、まちの代表者(=議員)になって考えていくというというのが本ワークショップです。

ワークショップのおおまかな流れ

●はじめに(自己紹介・ワークショップの説明)→ ●各自で考える → ●政党集会 → ●グループ会議 → 発表 → まとめ

 受講者60名ほどの授業教室。これからワークショップが始まります。ワークショップの資料も一式配布し、準備完了です。”教師のたまご”である学生のみなさんを前にして、授業者は緊張しています。学生のみなさんも「何が始まるのだろう?」と思っているように感じられました。

 初めに自己紹介をして、ワークショップについての説明をしました。みんな真剣な様子で聞いています。途中の「政党集会」に備えて、あらかじめ席によって「子ども党(0~19歳)・パパ・ママ党(20~59歳)・じぃ・ばぁ党(60歳~)」の3つの党に割り振っておいたのですが、今から一人ひとりがこのいずれかの党の議員さんになります。(なりきります!)

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ワークショップの説明中

なりきって考えてみよう!

 全員にいずれかの党の議員さんになりきってもらいました。これから、ど・あっぷ!タウンの課題を踏まえ、議員さんとして、その年代の住民の視点に立ってまちの課題を考えます。まちの各年代の住民から、様々な要望があがっています。そこから、まちの代表として、「ほかにどのような課題があるか」・「課題を解決するにはどうすればよいか」ということを各自が考えました。みんな真剣に考えてくれていました。この後の政党会議が楽しみです。

政党会議

 ここから政党会議です。今回は教室の都合から、近くの人で2人1組になって話し合ってもらいました。(1チームが6人で、座席に応じて1つの政党につき2人に設定しました。)
1つ前のなりきって考えてもらったことを踏まえ、住民の要望に応えるために新しく建てる必要のある建物を検討してもらいました。「ショッピングセンター・スポーツセンター・工場・海洋研究所・健康ランド」の候補の中から選んでもらうのですが、すぐに決められたところもあれば、迷っているところもあったようです。やはり、住民の願いを実現するとなると、決めるのはそんなに簡単ではなかったようです。

 さらに、「ゴミ処理場」と「防波堤」をどこに建設するかも話し合ってもらいました。(この2つはすでに建設が決まっているという設定です。)

 全体的に議論が盛り上がっていました。

グループ会議

 政党会議で話し合ってもらったことをもとに、3つの政党でグループを作り、話し合ってもらいました。(各グループ6人で、各政党2人ずつで編成したチームです。) 話し合う内容は、政党会議と同じで、「どの建物を、どこに建てるか」ということと、その理由などです。全世代の代表で話し合うと、意見をまとめるのは難しそう。。。各グループ、いろいろな意見を出し合いながら、活発な議論をしていました。(ここの議論が一番盛り上がっていました!)

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グループ会議の様子(盛り上がりました!!)

発表タイム!

 グループ会議で話し合ってもらったこと・決めてもらったことを発表してもらいました。今回は時間の関係で2チームしか発表できませんでしたが、どちらのグループも独自の、ユニークなアイディアを出してくれました。また、どのグループからも一生懸命話し合ったということが伝わってきました。「あっ!こんなアイディアもあるのか!」「そのアイディア面白いな!」といった発見がいっぱいありました。やはり、ほかの人と話し合うことは、新たな発見もたくさんあります。それが、話し合い・議論の良さであり、大切さですね。

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発表の様子

最後に

 実際にワークショップをやってみると、やはり課題が見えてきました。時間配分・説明方法など・・・実際に小学校の現場で使える教材にしていくためには、さらなる改良が必要であるということを感じました。大学生に対してワークショップを実施するにあたり、期待とともに不安がありましたが、真剣に、楽しそうに取り組んでくれていた学生が多くて嬉しかったです。終了後に書いてもらったアンケートには、良かった点や改善すべき点を書いてくれた人が多く、励みになりました。今回のワークショップで得た意見や経験は、さらなる教材のブラッシュアップをしていこうというモチベーションになりました。

 「まちづくりの主役はだれか?」―それは他でもなく、私たち1人ひとりの「市民」であるということ。これを実感してもらえるような教材を創り、シチズンシップ教育を広めていくこと。それを目標に、これからもど・あっぷ!では教材開発をしていこうと思います。
最後になりましたが、今回協力してくださった横浜国大の学生の皆さん、快く私たちにチャンスをくださった大学の先生に感謝いたします。本当にありがとうございました。


http://www.youtube.com/user/douptv

(写真・イラスト:NPO法人ど・あっぷ!(DO UP!) / 文:藤原 暢之

 

★ど・あっぷに「参加したい」、「ワークショップをやってもらいたい」、「ミーティングを見てみたい」等等、どんなことでも結構です。ご興味がありましたら、是非ご連絡ください。

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