「ちかくてとおい」横浜上映を終えて
2017年7月20日に神田の地域活性化レストラン「なみへい」で岩手県大槌町Dayを開催しました。2016年4月から2017年3月まで、夫が岩手県大槌町に横浜市からの派遣職員として赴任していて、大槌町とのご縁ができたのです。
その宴の二次会で「ちかくてとおい」を製作した大久保愉伊監督とお話しする機会がありました。
—大久保 「ちかくてとおい」を多くの方々に見てもらいたいんです。・・・
—渡邊 それじゃ横浜にある日本で一番小さい映画館で上映してもらおうよ。。。
ちかくてとおいチラシ表・裏面
私が何かコトを起こそうとするきっかけは、酒席での会話が多いらしいようです。
そういえば、「コマ大戦」にボリビアの若者を招聘しようという時もそうでした。(笑)
横浜市西区の藤棚商店街にある日本一小さい映画館「シネマノヴェチェント」のオーナーの箕輪さんに連絡をとったところ、空いている時間帯にやるのだったら・・・と承諾してくれました。
上映日程は11月18日から24日まで、1日1回、23日の祝日を除くと決まりました。
何せ急なお願いだから、こちらも無理は言えません。
シネマノヴェチェントと夫 | シネマノヴェチェント客席 | |
シネマノヴェチェント支配人 | シネマノヴェチェント談話スペース |
10月も半ばになり、夫が中心になって主にFacebookで集客活動を開始しました。
「大槌町」ってどんなところ?
「シネマノヴェチェント」ってどこ?
「ちかくてとおい」ってどんなこと?
と???ばかりの中、11月18日の初日を迎えました。
大槌町をよく知る派遣職員の方、ボランティアの方に加えて近くに住んでいる仕事仲間がお子さんたちも一緒に家族総出で見に来てくれたり、東京から駆けつけてくれた方もいました。総勢18名の観客で初日の幕があきました。
初日は映画鑑賞が終わってから、大久保監督を囲んだ即席のお茶会を開催しました。
「ちかくてとおい」は、ここにかつてこんな町があったのだよ・・と震災後に生まれた姪に伝えたいという大久保監督の想いから生まれた映画です。
恐ろしい津波や悲惨な被害の状況は出てきません。大槌町を象徴すると言われる「お祭り」のかつての賑わいと、まったく何もなくなってしまった町の様子と、そんな中、「お祭り」を復活させた人々の様子が大久保監督自身の淡々としたナレーションで進めらています。
何十年も前の8ミリビデオで撮影された「お祭り」での町の様子と、大震災後に実家を訪ねた大久保監督がスマートフォンで撮影した町の様子が対比して描かれているのが印象的です。人々の深い悲しみとその中から再生していこうという力強さが沁みてくる60分程度のドキュメンタリーです。
初日以降は、毎日数人の観客でしたが、ヨコハマNOWの執筆者の方々も来場されて、人のご縁の大切さを感じました。「三ツ池だより」の横須賀さんは今月号のコラムに感想を書いてくださいました。ご覧いただいた方々に「大槌町」の現状を知っていただけたことが、横浜上映の大きな意義でした。
東日本大震災からもうすぐ8年。まだ復興半ばであることを私たちは忘れてはいけない・・・やれることはまだまだたくさんあるのです。
「ちかくてとおい」 公式サイト:https://www.chikakutetooi.com/
シネマノベチェント:http://cinema1900.wixsite.com/home
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