東海道保土ケ谷宿
本連載第2回にも書かせていただきましたが、保土ケ谷宿は関ヶ原の合戦の翌年である慶長6(1601)年、東海道の宿場に定められました。
宿場とは、関ヶ原の合戦に勝利し天下人となった徳川家康が、日本各国との物流・交流などを迅速にするために行った五街道(東海道・日光街道・奥州街道・中山道・甲州街道)の整備により定めた「宿駅伝馬(てんま)制度」の中継地点であり、役人が乗り継ぐための馬や荷物は、各宿場で中継されました。
また、宿場には本陣・脇本陣・旅籠(はたご)という、大名や武士、あるいは旅人が宿泊する施設が設けられていました。
保土ヶ谷宿は、日本橋から数えて品川・川崎・神奈川に続く4番目の宿場として、たくさんの往来で賑わいました。
保土ヶ谷本陣・苅部清兵衛
各宿場には、宿場のとりまとめを行う名主、大名や武家が宿泊するための本陣・脇本陣、馬や荷物の中継の実務を行う問屋(といや)など、色々な役割が設けられましたが、保土ケ谷宿では、代々、苅部家が名主・本陣・問屋の三役を担いました。苅部家では代々、家督を継ぐと清兵衛を名乗りました。
十三代・苅部清兵衛悦甫(えっぽ)は
「保土ケ谷に
過ぎたるものが二つあり
苅部清兵衛に花見寿司」
と詠われるほどの好人物であり、保土ヶ谷宿の人々から慕われました。
横浜開港の際には、宿場から遠い横浜村への物流を迅速にするための「横浜道」の整備を幕府から直々に請け負いました。また、開港後は横浜村名主の石川徳右衛門とともに、できたばかりの横浜町の総年寄(現在の市長のような役)を担い、横浜町の発展に尽力しました。
苅部家は明治維新後、「軽部」と改称しました。
「本醸造・保土ヶ谷宿」と「清兵衛巻(せいべえまき)」
保土ヶ谷宿名物会各店では、保土ヶ谷宿をテーマにした様々な商品を開発・販売しています。
今回は、鉾立商店(z-one 権太坂店)の「本醸造・保土ヶ谷宿」と、ごん太鮓の「清兵衛巻(せいべえまき)」をご紹介します。
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レポーター プロフィール
山田浩和(やまだひろかず/Yamada,Hirokazu)
合資会社 笑う門 代表社員
保土ケ谷宿名物会事務局
1971年8月生まれ。獅子座のO型。保土ケ谷生まれの保土ケ谷育ち。
2003年、合資会社「笑う門」を設立。<オンリーワンの価値創り>のお手伝い。
会社設立時に制作したミニコミ誌がきっかけとなり、保土ケ谷のまちづくりにドハマリ。
現在、歴史や地産地消など、地域資源を活かしたまちづくりに幅広く取り組んでいる。
合資会社 笑う門 http://www.warau-kado.com
各社・各店・各個人が持つ十人十色・百人百色の目に見えない財産(経験・体験・知識・技術・ノウハウ・アイデア等)を活かした販売促進企画・商店街活性・まちづくりを推進しています。
業務内容 :
●シンボル制作
ネーミング / シンボルマーク / ロゴマーク / キャラクター企画・制作
●広報(コミュニケーション)媒体制作
・簡易版会社案内(A4版三つ折り)制作
・ニュースレター(A4版)制作
その他、フライヤー / ポスター / 小冊子 / 名刺 / のぼり旗 / エコバッグ / ユニフォーム、など
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